実は俺、ケツアゴなんだ。

銃声ねね

第1話

 のどかな朝だ。


 お茶を煎れて鏡の前に立った。


 ……俺はなんてイケメンなんだろう。


 おもわずニンマリしてしまう。


 整った顔、美しい目、そして最高のアゴ!



 そう、俺はツーケという。

 よく佐原くんや三浦先輩にアゴについて文句を言ってくるが。きっとこの凛々しいアゴに嫉妬しているのだろう。


 おっと話がそれてしまった。

 今回は秀才ツーケが恋愛話を書くぜ。

 時は2011年のクリスマス。



 ふられた。

 ふられたぜ。

 どうしてふられたんだ、この美少年ツーケ様が。

 この白雪は今の俺に似ている……。


 ああ、そうだきっと彼女は俺と不似合いだと思ったのか。

 そして、得意のドヤ顔で缶コーヒーを飲むのであった。

 ……コーヒーは苦いぜ。



 そこにカップルどもが俺の前を通った。

 なんか女が俺のほうを向いた。

 こんな男に一目ぼれしない訳がない。

 そして、女からこんな一言。


「な~にこのケツアゴ?キモ~い」


 そんなbanana!俺がモテない訳がない!

 なんなんだ、このキチガイな女は。

 そう言って沢山ふったコーラのフタを開けた。



 しばらく家で考えた。

 彼女のいる男が憎たらしくて、ツーケは叫びに叫んだ。


「どうして俺をさきにおいていくんだ!俺はモテないのか!?イヤだ!信じたくない!俺はこんなにもイケメンなのに!」


 その時ツーケは男の幸せをブチこわしたい気持ちと、その男を処刑したい気持ちでいっぱいだった。



 次の日、俺はこの気持ちをクラスで発表した。

 ビックリすることに反響があった。

 そう、ツーケは皆に認められたのだ。


 そして、ツーケとその仲間たちはいろいろな行事に参加し、絆を深めたとさ。



 どうだ。俺の恋愛話は。

 キュン、とする美しい話だろう。

 皆もこれをきったけに恋愛について考えてみようぜ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

実は俺、ケツアゴなんだ。 銃声ねね @tennessee

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ