第13話【第2の番犬 or 唯のペット?】

 

「という訳で、ここに広い【畑】を作る事になりました」


「頑張るのです♪」


 俺とユヒメ、そして【学校】に通う事になった子供達を総動員して【学校】の校舎を建てた土地の余っている場所に【畑】を作る事になった。


 ちなみにユリアナには店番を担当して貰っているしエリシーラは毎度の如く【人助け】に行っている。


「正直、あんまりノンビリもしていられないが、それでも今日中に作れって無茶な注文でも無いのでマイペースに作っていこう」


「 「 「 「 「 は~い 」 」 」 」 」


 子供達は自分達の食料を確保する為と分かっているのか素直に頷いてユヒメの指示に従ってくれる。


「さてと」


 その一方で俺は【井戸】を掘る事になる。


 勿論、手作業で掘るとか時間と労力が掛かりすぎるので掘るのには俺の【無属性魔法】を使用する。


「可能な限り長く、細く、上空に、高速で回転する【ドリル】を……作る!」


 上空100メートルの位置に作り出した【それ】は高速で地面に突き刺さって高速で回転しながら地面をガリガリと削りながら掘り進んで行き……。


「もう1回っ!」


 掘った穴に位置がずれないように漏斗のような結晶を作ってから、もう1度細長いドリルを作り出して掘っていく。


 繰り返す事38回。


 ついに岩盤を削り抜いて水が染み出してくる。


「つ、疲れた」


 当たり前のように【MP】には余裕があるが、それでも同じ事を繰り返す作業は精神的にも肉体的にも疲れた。


 ともあれ水が染み出してきた細長い穴にパイプ状の結晶を作って差し込んで【手押しポンプ】を設置してシャカシャカと水を汲み上げていく。


 暫くは泥水しか出なかったが暫く続けると綺麗な水が汲み上げられるようになった。


「よし。1個目完成」


 これを後2~3個作る必要があると思うとゲンナリするが、ユヒメ達も頑張っているのでサボる訳にはいかない。


「……やるか」


 俺は重い体を引きずるようにして次の井戸を掘る為に行動を開始した。






「大きくなるのですよぉ~♪ 美味しくなるのですよぉ~♪」


 5日ほど掛けて完成した畑にユヒメが種を撒いていき、その後に続くように子供達が俺が掘った井戸から水を汲み上げて水を撒いていく。


 どうやら【手押しポンプ】が面白いらしく水汲み係は子供達にとって人気の仕事のようだった。


「つ・か・れ・たぁ~」


「お疲れ様です、トシカズ様」


 途中【人助け】から戻ったエルシーラも合流して畑作りを手伝ってくれた。


 そのエルシーラに労って貰いつつ俺は鼻歌交じりに種を撒くユヒメを眺める。


「楽しそうですね」


「ユヒメは植物を育てるのが好きだからな」


 今後この畑の維持は子供達や学校の教師役に一任されるものの、畑を作る作業というのはユヒメには楽しい事なのだろう。


「国が子供達の【学校】を狙うなんて……本当にありえるのでしょうか?」


 その光景を眺めながらエルシーラはポツリと呟く。


「それはまだ分からんが……【用心】と【準備】は必要だ」


「そう……ですね」


【人助け】が信条のエルシーラにとって金の為に【学校】を狙う人間の気持ちなど理解出来ないのだろう。


 彼女は深く、深く息を吐き出した。






 畑が完成した後、俺は最後の仕上げに掛かる。


「学校と畑を囲むように頑丈で高い壁を作り上げる」


 学校と畑の周囲に井戸を掘った要領で杭を深く打ち込み、それを支柱にして5メートルを越える結晶の壁を作り上げて盗難対策を万全にする。


 壁と言っても俺の【無属性魔法】で作った物なので透明で外から中の様子がハッキリとわかる。


 そして壁の1部を【扉】にして【鍵】を設置する。


 これで【鍵】を持たない人間は中に入る事が出来なくなる。


「子供達が作る野菜を盗みに入る人なんて居るのでしょうか?」


「この国の上層部に理性を期待するのは……無駄だと思うな」


「……そうですね」


 人間を無条件で信じるのが【聖女】の仕事という訳ではない。


 エルシーラは苦い顔をしながらも俺の言葉には頷いた。






「久しぶりに良い汗をかいたのです♪」


 畑仕事が終わった帰り道、ユヒメは笑顔だった。


「お疲れさん」


「~♪」


 雰囲気は楽しげだが大分疲れているであろうユヒメを労って俺が彼女の頭を撫でると嬉しそうに笑う。


「やっぱり偶には体を動かすのも良いのです!」


「【ポーション】作りは基本的に中仕事だからなぁ」


 楽な仕事という訳ではないが体を動かす仕事ではない。


 まぁ畑の世話で結構体は動かしていると思うが。


「明日はゆっくり休んでくれ」


「はいなのです♪」


 店の方は大分在庫があるので暫くはなんとかなる。


 流石に1人で店を捌くユリアナは大変だろうけど。




 ◇




 ユヒメは基本的に俺の傍から離れないし、1人で家の外に出たりはしない。


【学校】に畑を作る為に動いたり、庭の畑の世話をする為に家から出る事はあるが、それでも最低限俺と一緒という条件が必要になる。


 平たく言えばユヒメが――というより【ドリアード】が人間の街の中に居る事はあまり良い結果を生まないからだ。


 ユヒメがどうこうではなく【ドリアード】を狙う馬鹿が居ないとも限らないという話。


 そもそも【ドリアード】のような精霊の一族は滅多に人前には出てこない。


 それは単純に種の絶対数が少ないという事もあるが、過去に人間に狩られたという現実があるからだ。


 何の為に精霊を捕らえたのかというと基本的に見た目麗しい為【鑑賞用】【愛玩用】として金のある者に売られたり、特殊な能力を利用する為だったりした。


 ユヒメの場合、見た目は非常に麗しいし、俺とセットという条件はあるが非常に優秀な【調薬師】でもある。


 狙われる条件としては十分だろう。


 その為に基本的に人前には出ないように気を付けていた。






「【ドリアード】の基本能力の1つに髪の毛を自在に操って外敵から身を護るという手段があるのです!」


「ほぉほぉ。それは自衛に使えそうだな」


「でもヒメは【MP】が足りないから使った事が無いのです!」


「ですよねぇ~」


 ユヒメさんったら基本的に【MP】不足で【ドリアード】の能力の大半が使えないんだもん。


「でも、この能力には実は裏技があるのです!」


「裏技?」


「【ドリアード】の長い髪の毛には地面から栄養を吸い上げる力があるのです! その能力を使えば髪の毛を動かす力も確保出来るのです!」


「ほほぉ~」


「でも畑の栄養を奪ってしまうので使った事はないのです!」


「ですよねぇ~」


 ユヒメさんったらマジユヒメさん。


 畑に悪影響がある能力をユヒメが自発的に使う訳が無い。


 という訳でユヒメに自衛させるという方法は断念する。


「さぁ、ユリアナさん。やっておしまいなさい!」


「……何をですか?」


 キョトンとするユリアナ。


 俺も戦力としては役に立たないのでお店の防衛はユリアナが担当する事になるのだが、ユリアナさんってば実は実戦経験が無かったりする。


 戦力としては俺とユヒメを凌駕出来るが、実戦で役に立ってくれるかどうかは未知数だ。


「じぃ~……」


「わ、私を戦力に期待されても困ります!」


 エルシーラは基本【癒す事】しか出来ないので戦力としては論外だ。


 寧ろ、この場合エルシーラの護衛を務める【女騎士】アイリスが1番適任なのだが――あの女ってばエルシーラ以外は護る気が無い。


 流石にエルシーラが命令すれば渋々動くだろうが、それは言い換えるとエルシーラの命令無しでは俺達の為に指1本だって動かす気が無いという事。


「どっかに強くて信頼出来る護衛でも落ちてないかなぁ~」


「さ、流石にそれは無理ではないでしょうか」


 現在は閉店後、居住スペースでテーブルを俺、ユヒメ、ユリアナ、エルシーラの4人で囲って自衛手段を話し合っていた。


「現実的に考えると【冒険者ギルド】に依頼を出して護衛を雇うって事になるんだけど……」


「具体的にいつまで護衛をして貰うか提示出来ませんし、護衛を雇い続けるだけで相当なお金が掛かりそうですね」


「お金は大事なのです!」


「大事ですね!」


 前半は俺とユリアナ、後半はユヒメとエルシーラの発言だ。


 お金の重要性を語る【ドリアード】と【聖女】――正しいんだか間違っているんだか。


 良い案も出なかったし、護衛の話は一旦保留になった。




 ◇




 夜中。


 閉店後、夕食を食べて、お風呂に入って、帳簿をつけて、そんな作業を全て終わらせて眠りに付いた後――俺は息苦しさに僅かに意識を覚醒させた。


「トシさん……トシさぁ~ん♡」


「…………」


 ボンヤリとした意識の中、俺の身体に跨ったユヒメが俺の唇に自分の唇を押し付けて俺の口内に舌を差し入れていた。


 時々、本当に時々ではあるけれど、ユヒメは夜中にこうして夜這いに近い行為で俺に覆いかぶさって来る事があった。


 ちなみに俺達の家は殆どお店にスペースを取られているので居住スペースはあまり広くない。


 その為――というか俺が強行する形で寝室にはダブルベッドが1つあるだけで俺とユヒメは一緒に眠る事になっていた。


 無論、俺としては既に婚約しているユヒメと一線を越える事はウェルカムなのだけれど……。


『だ、駄目なのです! こ、こういう事は結婚してからじゃないと……いけないのです!』


 というユヒメの貞操観念によってお預けを食らっていた。


 まぁ、毎日添い寝を許してくれるあたりガチガチという訳でもなく結構ゆるい貞操観念みたいだけど。


 そういう訳で一緒のベッドに寝ているユヒメが夜中に俺に覆いかぶさってきて俺に夢中でキスしてくる事は偶にではあるけど今までもあったのだ。


 だから俺は意識が徐々に覚醒していくにつれ、僅かに遠慮して俺に体重を掛ける事無く唇だけを合わせているユヒメに物足りなさを感じて――抱き締めて可能な限り密着させた。


「むぐぅっ……?」


 ユヒメが必死に俺の口内に伸ばしてきていた舌に俺の舌を絡めるとユヒメは目を見開いて驚き……。


「と、トシしゃん……♡」


 直ぐに瞳を蕩けさせて夢中で舌を絡めてきた。


 もう、このまま一線を越えてしまおうと思ったけれど――流石にそこはユヒメにストップを掛けられた。


 お預けきついです。






 翌朝。


 俺はユヒメと抱き合っている状態で目を覚ました。


 毎度の事だが、夜中にユヒメに【ちゅ~ちゅ~】されて目を覚ます朝は……。


「んぅ~っ! なんか凄くさわやかな気分だな」


「はぅ。は、恥ずかしいのです。ヒメはまたあんな破廉恥な事を……!」


 俺は何故か凄く絶好調で、ユヒメの方は朝になると正気に返るのか物凄く恥ずかしそうにしているが――同じく調子は良さそうだった。


 ユヒメによると何故か夜中に突発的に目を覚まし、そして隣で眠る俺を見て猛烈に【ちゅ~ちゅ~】したくなるらしい。


 最初はこっそりと俺の首筋に舌を這わせて【MP】を吸収していたらしいのだが、やはり1番効率が良いのは唇同士なので、結局我慢が出来なくなって【ちゅ~ちゅ~】して――毎回俺が目を覚ます羽目になった。


 勿論、俺はウェルカムである。


 なんなら毎晩して貰っても構わないのだが、そこはユヒメの羞恥心の方が勝ってしまっているのか首を横に振られてしまった。






 そういう訳で、俺としてはそろそろユヒメと婚約者という期間を終わらせて結婚したいと思っているのだけれど……。


「ま、まだ早いのです! もうちょっと……もうちょっとだけ待って欲しいのです!」


「あ、はい」


 ユヒメさんが純情すぎるせいで毎回プロポーズが失敗に終わっていた。


 もっと強引に迫ればOKしてくれそうなんだけど、それをやると新婚生活に禍根を残す気がしてユヒメのOKを待っている段階だ。




 ◇




 その日、いつものように店を開けて、いつものように来店する客に対応して、いつものように午後3時くらいに暇になって雑談していたら、毎回のように唐突に【魔女】が現れて言った。


「今日は面白いものが手に入ったからお裾分けをあげるわ」


「……子犬……ですか?」


【魔女】が俺に差し出してきたのは全長20センチ程度の灰色の子犬だった。


「【魔狼】の幼生体よ。このタイプは【影狼シャドウウルフ】とも呼ばれているわね」


「【魔狼】……ですか?」


 困惑する俺に【魔女】は懇切丁寧に説明してくれた。


 なんでも【魔狼】と言うのは魔獣の一種で半精神生命体という奇妙な生態を持っているらしい。


 特徴として【吸魔】というスキルを所持し、更に【影狼シャドウウルフ】なら【影魔法】という特殊な魔法を使う事が出来るらしい。


 ちなみに何故俺のところに持ってきたのかというと【吸魔】のスキルが示すとおり、この【魔狼】というのは基本的に【MP】を餌にして育つからだ。


 ユヒメが持っている【吸収】のスキルと似ているが、ユヒメの【吸収】は【MP】を吸い尽くしたら【HP】まで吸い尽くし対象を死に至らしめる危険があるが、【吸魔】の方は完全に【MP】専用で【HP】を奪う能力はないらしい。


 まぁ、要するに俺が膨大な【MP】を持っているから【魔狼】を育てるのに都合が良いと思ったという事だ。


「専属契約を結べば契約者以外の【MP】は奪わないし、将来的に頼りになる【番犬】になってくれる筈よ」


「契約ってどうやるんですか?」


「名前をつけてあげれば良いのよ。名付けの親が契約者として認識されるわ」


「なるほど」


 思っていたより簡単だった。


 とは言っても俺達の店は客商売なのでペットを飼うのは正直遠慮したいのだけれど……。


「か、可愛いのです♪」


「……可愛いです」


「可愛いですねぇ」


「…………」


 子犬にしか見えない【魔狼】の姿に女性陣が一様にメロメロにされて、なんとなく断りづらい雰囲気が醸し出されている。


「ちなみに【影魔法】って低レベルでも契約者の影に潜って待機出来る便利なスキルがあるからお店の邪魔にはならないわよぉ」


「……そうですか」


 餌は俺の【MP】で、待機場所は俺の影の中。


 こ、断る理由が思いつきませんわ。






 そういう訳で結局【魔狼】は俺が育てる事になってしまった。


【魔女】が連れてきてからずっと目を瞑って眠ったような状態なので大丈夫なのか心配になって手を差し伸べてみたのだが……。


「あ」


 どういう原理なのか目も開いていないのに俺が近づけた手――というか指に吸い付いて【ちゅ~ちゅ~】と吸い始めた。


「可愛いのです♪」


「か、可愛いです」


「わ、私も触って良いでしょうか?」


 ユヒメ、ユリアナ、エルシーラは興味津々で俺の指を吸い続ける【魔狼】を眺めて癒されている。


「ふむ。これが【吸魔】か」


「トシさんの【MP】が【ちゅ~ちゅ~】されているのです?」


「どうなんだろ? ユヒメと【ちゅ~ちゅ~】する時ほど明確に【MP】が減っているって感じはしないなぁ」


 ユヒメと【ちゅ~ちゅ~】する時は最低でも5万前後は譲渡するので渡した感覚が分かるのだけれど、【魔狼】が俺から吸い取る【MP】は微小過ぎて減っているのかどうか分かりにくかった。


「店長。名前はどうしますか?」


「名前……名前ねぇ~」


 灰色で子犬と見間違う程に小さな【魔狼】に相応しい名前。




「……ロア」




 思いつきで名前を呟いた瞬間、眠っているように俺の指を吸い続けていた【魔狼】がパチリと目を開けて俺をジッと見つめてきた。


「…………」


 なんとなく目を逸らさずに【魔狼】の目――濃い翡翠のような緑色の瞳を見つめていたら不意に【魔狼】は目を閉じて寝息を立て始めた。


「今ので契約した事になるのかな?」


「【ロア】ちゃんですか。ユリちゃんに続いて番犬さん2号なのです♪」


「……私もこの子も狼ですってば」


「そ、そろそろ触っても大丈夫でしょうか?」


 とりあえず【魔狼】――ロアは人気者だった。






 ロアは俺が仕事に意識を向けていると、ふとした瞬間に居なくなる事がある。


 何処にいったのかとキョロキョロと探していると……。


「と、トシさんが可愛いのです♡」


「……へ?」


 ユヒメの視線に意識を向けると――ロアは俺の頭の上に寝そべってお休み中だった。


 どうやらユヒメの【吸収】のスキルとは違い【吸魔】のスキルは粘膜接触を必要としないらしく、こうして俺にベッタリくっついていれば俺の【MP】を吸い取れるらしい。


 おまけに俺が契約した影響なのか俺と接触しても違和感が無いし、俺の膨大な【MP】からすればロアが吸い取る【MP】はたかが知れているので気付かない事が多い。


 更に言えば当初の予定ではお店の邪魔にならないように俺の影に潜るという話だったのに、今では女性客に人気で逆に影に潜らせる時間の方が短くなってしまった。


 あ。ちなみにロアにも一応ステータスらしいきものは存在するのだけれど……。



・ロア:レベル1

 HP 104/0 MP 104/1000

 種族:魔狼 属性:影 職業:ペット

 筋力:1

 敏捷:1

 体力:1

 魔力:1

 器用:1

 幸運:1

 スキル:【影魔法Ⅰ】【吸魔】



 色々突っ込みどころが多いだろ?


 まず【最大HP】が【0】というのが意味不明なのだが、それは【MP】と連動しているという事らしい。


 つまりロアの場合、俺から吸い取った【MP】で生きているという事になる。


 その為か【最大MP】が1000という普通では考えられないくらい膨大な数値になっている。


「…………」


 俺に比べれば微々たるものだけど。


 レベルやステータスが軒並み【1】なのは、まぁ生まれたての赤ん坊みたいだし、これは当然なのかもしれない。


 職業が【ペット】なのは――まぁ俺達がそういう認識という事なのだろう。


 どうやら頼もしい【番犬】になってくれるのは、まだまだ先の事らしい。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る