2018年6月まとめ

ひとりでに動き出した影は僕を喰らった

そうして全部無くなった


絶体絶命症候群


絡み合って絡まり合って

たどり着いた先で混ざり合って

もう嫌だって叫ぶんだ


ままごとフィロソフィア

結局ただの戯言さ


明日まで残り三年間

呪いは未だ毒を生む


毒にも薬にもならないモノで腹を満たした男は死んだ


暗転したのは悪魔の所業

反転したのは僕らの予想

さあ他人の舌を噛み切って


気づいた頃には遅かった

終わった頃には気づいてた

始めた頃には終わってた

今から始めようか


一行読み飛ばしてまた一行

いつまでもページはめくれやしない

どこまでも栞は風に飛ばされる


目玉の男は奇妙に笑った

まるで自分こそが正義だというように


天秤はどちらへ傾いた

バランスなんて取れずに千鳥足

審判を下すには不釣り合い


背中の翼じゃ空は飛べない

それでもまだ信じていたい

羽ばたいていたい


不定世界干渉予定未定


異形の掌はそれでも少しずつ形を変えた

最後の一人は最後まで抗い続けた

誰かが言った

ろくでなし

誰もが言った

ひとでなし


揺れる金魚草

篠突く雨は誰のせい


神の死は案外簡単に知らされた


さよならレプリカント

きっと君のほうが上手くやる


君のいる世界にだけ恋をした

君のいない世界なんていらないが

君そのものもいらないな


これが僕らの最終兵器

醜く這い蹲った僕らの神


水槽に火薬を満たして出来上がり

硝煙にまみれたアクアリウムの主はアナタ


頭を垂れろ

地に伏せろ

そして最後に願いを捨てろ

それでようやく電脳妖精


絡まった

絡まった糸

絡まった糸を切り捨てた

絡まった糸を切り捨てたわたしが生きる


四肢を切り落としてのダイエット

見違えたわねとエトランゼ


泥まみれのロボットダンス

ウサギが跳ねたカレイドスコープ


だから死んだのとは彼女の談

あいにく嘘だと知っている


罪悪感と万能感

頭上の蛇はろくでなし


夢見た少女は少女のままで

少女のままで死んでいた


わたしの振りしたあなたはだぁれ?

きっととってもわたしによく似たろくでなし


心だけ置いてきた

水がなくても生きていけるから


一体何に苛まれているのやら

目覚めぬ姫は呪いの言葉を口ずさむ


否定するだけの機械と

期待するだけのノンフィクション


僕みたいなのには夜の明るさくらいが丁度良い


サイケデリックなモノクローム

何故だか耳が痛くなる


飲み干せなかった冷めたコーヒー

シュガーポットが怒ってた


賞味期限切れの試食コーナー

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