第149話 サソリとトンボと空飛ぶ少女Ⅵ
(くらえー!)
「ぐうああああ!?」
スティンガーが鋏で魔人を挟み、毒針を突き刺した!
(えーい!)
そしてそのまま魔人をぶん投げ、他の魔人にぶつけた!
(《大鎌鼬》!)
ドラッヘは空中から大鎌鼬を撃ち出し、魔人達が切り裂かれていく!
「グギャギャー!」
「ギャギャグギャー!」
「グオオオオ!!」
ゴブリンが弓で、オーガが棍棒をドラッヘ目掛けてぶん投げた!
(そんなもん当たるかっす!)
「ギャギャ―!?」
「グオオオオオオ!?」
ドラッヘは飛んで来た矢と棍棒をたやすく回避し、大鎌鼬でゴブリンとオーガを次々と倒していく。
「喰らえぇぇっ!」
「はぁぁぁっ!」
複数の魔人が剣でフェネに襲い掛かる!
「エイッ」
「ぐおっ!?」
フェネは空を飛んで剣を回避し、右足で魔人の頭を掴んだ。
「トリャ―!」
そのまま魔人の顔面を地面に叩き付けた!
「おのれぇ!」
「よくもぉ!」
二人の魔人が左右から同時にフェネに斬りかかる!
「トゥッ!」
再び空を飛び剣を回避し、右側の魔人の首根っこを掴んだ!
「ぐ、ぐぇぇぇぇ!」
「エイヤー!」
「ぐはああぁっ!?」
掴んだ魔人を左側の魔人に叩き付けた!
「くそ! 鉤縄で拘束するんだ!」
魔人達がフェネを包囲し、一斉に鉤縄を放った!
フェネは軽やかな動きで鉤縄を回避していくが、鉤縄の一つが足に絡まってしまう。
「よし! これで……」
「ムーッ! エーイッ!」
「うおおっ!?」
フェネは空を絡まった鉤縄で逆に魔人を引っ張り、身体を回転させた!
「エイエイエーーーーイ!」
「ぐおおおお!?」
耐え切れなくなった魔人が縄を離して地面に落ちた!
「ソリャーーーーー!!」
「ぐぅっ!?」
「ごはぁっ!?」
「ギャギャ―!?」
「グオオオオオオ!?」
そのまま鉤縄を鞭のように使い魔人と魔物達をひっ叩いて行く!
(フェネすごーい!)
(強いっすね……あいつ本当に何者なんすか?)
スティンガー達は次々と魔人達と魔物を倒していく。
「……強い、あの少女もそうだが、あの二匹も相当強い……流石は例の従魔使いの従魔達だ」
「兵士と魔物達では全く相手になっていませんねぇ……」
「私達が出るしかないようだな……行くぞブロスト!」
「いいえ、あの三匹の相手は貴女に任せますよディオス」
「何!?」
「私はあちらから来る者達の相手をしますので……ふふふふふ……」
「あちら? ……成程、従魔使い達がこちらに向かっているのか……ならば奴らの足止めは頼んだぞブロスト!」
ディオスはスティンガー達の方へと走り出した。
「エイヤッ、ソイヤァッ!」
(くらえー!)
(《大鎌鼬》!)
スティンガー達によって、魔人と魔物達の半分以上が倒されていた。
「ミタカー! イシヲウバイニクルヤツラハミンナヤッツケルゾー!」
「ほお……やはりあの石はここにあるのか」
「!」
フェネが声のする方に顔向けると、フェネに目掛けて30センチ程の針が飛んで来る!
フェネは空を飛び、針を回避と、着地する。
「アブナイナー! ダレー?」
「アレを避けるとは流石だ……私は魔人族六色魔将が一色、『緑』のディオス!」
「ロ、ロクショ、ロクショーマショー? ナガクテオボエラレナイー……」
(たしかー……ごしゅじんがたおしたザハクってやつもおんなじこといってたきがするー)
(要するにこいつらのボスって事っすね)
「我らが主、魔人王様のために……貴様らを排除する!」
ディオスは一対の短剣を抜き、戦闘態勢を取った!
「ナマエハオボエラレナカッタケドー……ココハゼッタイニトオサナイヨー!」
(あれは名前じゃなくて肩書っすよ……って今はそんな事言ってる場合じゃないっすね)
(フェネ、いっしょにこいつをたおそー!)
スティンガー達も戦闘態勢を取った。
「六色魔将、緑のディオス……参る!」
ディオスがスティンガー達に突っ込んだ!
「第80回次回予告の道ー!」
「と言うわけで今回も始まったこのコーナー!」
「いやー、本当に久しぶり過ぎるよねー……」
「分割が長すぎたかもしれんと反省はしとる………それはともかく、スティンガー達が六色魔将のディオスと戦い始めたぞ!」
「スティンガー達、大丈夫だろうか……私達が到着するまで頑張ってくれ!」
「次回『緑のディオス』!」
「「それでは、次回をお楽しみに!!」」
・注意、このコーナーは作者の思い付きで書いているので次回タイトルが変更される可能性があるのでご注意下さい。
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