第36話 帰還
(おかえりなさいませ主殿! 主殿が帰って来てソイヤーは感涙です! )
(おかえりなさいませご主人様、カトレヤはご主人様が帰って来るのを心待ちにしていました)
(ご主人、俺、おかえり言う)
(魔王様! お帰りなさいであります!)
『ギチチチィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!』
ブラックローカストの群れとオ・ケラと戦った翌日、私達は空を飛び続けておよそ二日で大樹海にたどり着いた。
そして現在、巣に帰って来た私達をソイヤー達が盛大に出迎えてくれていた。
「皆ただいま、私達がいない間に何か変わったことはなかった?」
(大丈夫です、主殿が不在の間特に変わったことは何も起きませんでした)
「それは良かった、ところでレギオン、巣の増設作業はどんな感じ?」
(はい! 魔王様が出かけている間に巣の増設は完了したであります!)
「もう終わったのか、それじゃあ早速巣の中を見てみるかな」
(ではご案内するであります!)
レギオンに案内されて私は新しくなった巣の内部を見ていった。
巣の内部は前とは比べものにならないほど広くなり、全員が入ってもまだ余裕がある。
そして蟻の巣のように別々の部屋が作られており、食料の貯蔵庫やしもべ達全員分の個室まである。
「ここが魔王様のお部屋であります!」
「これは…凄いな」
レギオンに案内されて入った部屋は他の部屋の二倍以上の広さがある。
そして…
「レギオン、入り口にあるこれは…私か?」
私の部屋の入り口には約60センチ程のカブトムシの石像が置いてあった。
「その通りであります! 我々の全力を込めてお作りいたしましたであります!」
「良くできているな、凄いぞレギオン」
「有り難う御座いますであります!」
巣の中を一通り見終わった私は巣の外に出てきて皆を集め、旅のお土産を渡した。
オリーブから貰ったクッキーと帰りの途中に倒したブラックローカストの丸焼きだ。
(主殿! このクッキーと言う食べ物最高です!)
(このブラックローカストの丸焼きも美味しいです♪)
(ご主人、俺、美味い、言う)
(こんな美味しいものを持って帰って下さるとは…有り難う御座いますであります魔王様!)
『ギチチチチィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!』
皆嬉しそうにお土産のクッキーとブラックローカストの丸焼きを食べてくれた。
「第8回次回予告の道―!」
「と言うわけで今回も始まったこのコーナー!」
「巣が何事もなくて良かったね」
「うむ、そうじゃのう!」
「そうだねー悪い事がなくて良かったねー」
「ウィズ!? どうしてこのコーナーに?」
「それはねー、次回は私とお姉ちゃんの話だからだよー!」
「何じゃと!? 儂のコーナーを乗っ取ろうとしたあの不届き者がメインじゃと言うのか!?」
「ミミズさんまだその事根に持ってたのか…」
「当たり前じゃ! 最近やっと出番が戻って来たと言うのに…」
「次回はヤタイズナさんと珍味さんは出番が少ないみたいだよー」
「何ぃ!? とゆうかミミズさんじゃと何度言えば分かるのじゃお前は」
「と言うわけで次回『虫愛づる姫君の憂鬱』! お楽しみに~♪」
「だから無視するなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
・注意、このコーナーは作者の思い付きで書いているので次回タイトルが変更される可能性があるのでご注意下さい。
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