第34話 三つ巴の戦い

「おらぁ!」

「ギチギィ!?」


私は角を振りローカスト達を吹き飛ばす。


「ガタクはそろそろミミズさんの元までたどり着いたかな」


私がそう考えていると。


「……何でお前がここにぃぃぃぃぃぃぃぃ……」

「ミミズさん!?」


ミミズさんの悲鳴が聞こえた。


下で何かあったのか!?


「くそっ!」


私は下に向かって急降下した。


ミミズさん、無事でいてくれ!













「来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「ジィィィィィィィィィィィ!!」


ミミズさんはいきなり現れたオ・ケラに驚き穴から出て逃げている。


バノンはオ・ケラに襲われること無く穴に隠れ続けている。


「くそぉっ! 何故じゃ! 何故いつもあ奴が儂の前に現れるのじゃ! ぬおお!? 来るなぁぁぁぁ!」

「ジィィィィィィィィ!」


オ・ケラがミミズさんを追いかけている所にガタク達が飛んできた。


「非常食殿! どうしたので御座るか!」

「おお良い所に来たのう! ガタクよ、あ奴を何とかしてくれ!」

「ジィィィィィ!」

「お主はあの時の!」


ガタクがスティンガーを地面に降ろし、オ・ケラに向かう!


「ジィィィ!」

「狙いは非常食殿か…残念だがお主の目的は阻止させてもらうで御座る! 《鎌鼬》!」


無数の風の刃がオ・ケラを襲う!


「ジィィィィィィィィィィィ!」


オ・ケラはガタクに突進しながら鎌鼬を全て避けた! 


「ぬぅ! 拙者の鎌鼬を全て避けるとは…な!?」

「ジィィィィィ!」


いつの間にかオ・ケラがガタクの懐まで接近していた! そしてオ・ケラの前脚が光り輝く!


「ジィィィィィィィィィィ!」

「ぐわああああああああああ!?」


オ・ケラの前脚がガタクに直撃すると同時に爆発が起き、ガタクは吹き飛ばされ地面に落ちた。


「ぐ、ぐぅぅ…」

「ジィィィ…」


オ・ケラは動けないガタクに近づき、前脚を上げ、同時に前脚が光り輝く!


「ジィィィィィィィィィ」


そしてガタクに前脚を振りかざす!


「ミミズさん! 大丈夫かー!?」

「ジィ!?」


上から声が聞こえたオ・ケラは前脚振りかざすのを止め、上を見る。


「ジィィィ…」






「あれは、オ・ケラ!?」


私はミミズさんの元まで来ると、そこにはオ・ケラがいた。


アントエンプレスとの戦いの後全く見なくなったと思っていたけどやはりまだミミズさんを狙っていたのか。


しかし気のせいかオ・ケラの奴前より大きくなってないか? 


そう思い私はオ・ケラに鑑定を使った。















ステータス

 名前:オ・ケラ

 種族:オ・ケーラ

 レベル15/45

 ランク:B-

 称号:ワームイーター

 属性:地

 スキル:土竜の爪、俊足、水中移動

 エクストラスキル:穴堀の超人、爆発の爪














オ・ケラの奴進化したのか、しかしオ・ケーラって…名前に横線が付いただけとはまたそのままな名前だな…


あれ? 名前が付いてるぞ、前は名無しだったのにどういう事だ?


「ジィィィィィィィィィィィ!」


私が考えているとオ・ケラが私に向かって飛んできた!


「ジィィィィィィ!」

「やる気か! 《炎の角》!」


私が炎の角を使うとオ・ケラも前脚を光り輝かせ私に振って来た!


「くらえっ!」

「ジィィィ!」


角と前脚がぶつかると同時に爆発が起きる!


「ぐぅぅぅ!?」

「ジィィィ!?」


私とオ・ケラが同時に後ろに吹き飛ぶ。


あの爆発はアントクイーンの時に使った爆発の爪と言うスキルによるもので間違いないようだ。


「ジィィィィィィィィィィィ!」


オ・ケラが再び爆発の爪を使い、私に突進してきた!


「おらぁ!」


私は突進してきたオ・ケラに角を振る!


「ジィィィィィ!」

「何!?」


オケラは空中で突進の軌道を変えて私の角攻撃を避けた! 


そしてオ・ケラの前脚が私の前胸部に直撃し、爆発した!


「ぐぅぅぅぅ!?」


爆発の爪を直に喰らい地面に落ちる。


「痛たたた…」


私は身体を起こす、ダメージは大きいがまだ体は動く。


しかし参ったな…オ・ケラの奴相当強くなってるぞ…どうするか。


「ジィィィィィ!」


オ・ケラが私に向かって急接近してきた!


「ジィィィィィ!」


オ・ケラが爆発の爪で私に攻撃してくる! 


そう何度も喰らってたまるか!


私は後ろに飛びオ・ケラの攻撃を避ける!


空振った前脚が地面に直撃し、爆発が起きる!


「ジィィィィィ!」


爆風の中からオ・ケラが飛び出し、再び私に攻撃してきた!


「《炎の角》!」


再び角と前脚がぶつかり合い爆発が起こる!


「ぐううう!」

「ジィィィ!」


私は吹き飛ばされ無いように踏ん張り、爆風が収まると同時に突進した!


「おらぁ!」

「ジィィィィィ⁉!?」


オ・ケラが後方に吹き飛ぶ! しかしすぐに体制を整え、私を見る。


「ジィィィィィ…」


くそっ…オ・ケラの奴本当に手強いな…


どうする? このままじゃらちが明かない。 


「ギチギチギチ!」


私がオ・ケラと戦っている間に空からローカスト達がこちらに向かって来た。


「くそっ…オ・ケラだけでも面倒なのに…」


ローカスト達は弱っているガタクとミミズさんをを狙う可能性だろう。


オ・ケラを相手にしながらローカスト達を相手にするのは難しい…どうするか。


「ガタク、起きるのじゃ! 早く逃げんと…ぬおおお!? こっちに来たぁぁ!?」

「ミミズさん! ガタク!」


ローカスト達がミミズさん達に向かう。


駄目だ、間に合わない!


その時、オ・ケラが私を追い抜き、ローカスト達に突進した!


「ジィィィィィィィィィィィ!」


そしてそのまま爆発の爪でローカスト達を殴り、爆発する!


「ギチギチィィィ!?」


ローカスト達は爆発で、数匹が黒こげになり地面に落ちた。


「ジィィィィィィィィィィィ!!!」


オ・ケラがローカスト達を威嚇する! 


何を言ってるか分からないが多分「俺の獲物に手を出すな!」と言ったのだろう。


「ジィィィィィィィィ!」


オ・ケラは再びローカスト達に突進して爆発の爪で攻撃する!


「ギチギチギィィィ!?」

「ギチチギィ!?」


ローカスト達が次々と地面に落下していく。


「ガタク、ミミズさん今のうちだ!」

「分かった、行くぞガタク!」

「承知で御座る」


ガタクとミミズさんが穴の中に逃げ込む。

よし、これで心置きなく戦える。


「ギチギチギチ!」

「来たか!」


オ・ケラに攻撃されていたローカストの半分がこちらにやって来た。


「《炎の角》!」

「ギチギチィ!?」


炎の角でローカスト達を焼き払っていく!


あと300匹ぐらいか、このまま一気に倒してやる!
















「第6回次回予告の道―!」

「はぁ…死ぬかと思った」

「やっとオ・ケラ居なくなったね」

「全くとんだ災難だったわ…」

「さて、次回予告を始めようか」

「うむ、まさかオ・ケラが進化しとるとは…」

「また面倒なことになったね」

「しかしヤタイズナにかかればあんな奴一瞬で…」

「ジィィィィィ!」

「ぬああああああ!? また出たぁぁぁぁぁ!?」

「よっぽどミミズさんが食べたいんだね」

「ジィィィィィ!」

「ぬおおお!? 来るなぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「また始まったよ…と言うわけで次回『カブトvsオケラ』お楽しみに」

「またこの終わり方かぁぁぁぁぁ!」


・注意、このコーナーは作者の思い付きで書いているので次回タイトルが変更される可能性がありますので

ご注意下さい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る