第38話

 小説を書くことに行き詰まって自信がないと嘆いていた時、そっと声をかけてくださった先生がいらっしゃいました。


 30年作家をして食べている先生です。A先生と書いておきます。


 去年の初め、わたしは依頼されて書いた小説を面白く無いと言われて没になりました。


 それはいろいろなことの積み重ねの中でも事だったので、非常なショックで入院してしまうほどでした。


 それから一年。


 それでもまだわたしはその時期になると体調を崩します。


 その嘆きを聴きとったA先生が、そんな会社のことなど忘れてしまいなさい。一日8000字書いて精進した方がいい。


 と言ってくださいました。


 1日8000字はいまだに守れていませんが、心に留めておいていつも思い出しています。


 30年作家で食べていくためには、依頼されてなくとも、1日8000字書き続けていないといけないのだと思います。


 1日8000字書いていたら段々と自然に自分の頭のなかの文字が、ちゃんと紙に映しだされると先生はおっしゃいました。


 その努力を毎日続けていくことで、先生は30年仕事を続けていくことができる作家になったのだなと思いました。


 8000字にかなわなくても、1日何らかの形で小説を書いていくことは非常に大切なことなのです。


 わたしはまだそれを体現できていませんが、忘れないように心に留めておきたいです。


 ※2016/9/21 一日8000字クリア出来てます

 ※追記

 現在は日記に書いているとおり、3日で7万字、

 6日で10万字クリアしてます……無理してます……


 一日1万字が平均です。ちなみにトータルの日にちの中である程度推敲と校正もしています。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る