第9話

 ここまで書いて、あれ、じゃあ、ストーリーから書いてるの?


 って思われたかも知れないと思います。私も思いました……。


 ストーリーを書くときにはすでに、ぼんやりとした人物像は考え始めてます。ストーリーにあった人物像が少し形になってきたら、人物についてメモ書きしていきます。


 ストーリーと同時進行で人物の人生も決まっていきます。


 わたしは小説講座に書いたとおり、ストーリーも大事だけど、人物はもっと大事と思ってます。


 人物が破綻すればストーリーも破綻すると思ってます。


 そして、人物には裏表があり、見せている部分隠している部分があると思っています。


 生きている私と同じです。


 一見いい人でも隠された部分が露見すると、ひとの印象はがらりと変わります。


 まったく変わらない特異な人もいますが、それは鳥取砂丘の砂金一粒くらいの奇跡です。


 だからストーリーの細部設定よりも、人物の性格形成、なぜこのひとはこうなったかをじっくり考えることの方が先になります。


 ストーリーのアイテムの次に人物設定、ストーリー構成。こんな感じです。でも、ストーリーの大まかな筋は人物よりまえに書いてますけど。だけど、人物の性格と合わないストーリーは変えてしまいます。


 無理のあるストーリーに矛盾する人物をあわせると、訳がわからない話になるから。


 ものすごく派手な話を書くのが苦手だと自覚しているので、より人物に力を入れるのかも知れないです。


※ 追記


今書いているジャンルは、いわばここに書いて有ることの反対の作業ですが基本は同じです。

ヒーロー>ヒロイン>ストーリー

これはないがしろにする順番ではなく、優先順位順になります。


とりあえず、主人公は魅力的に書かないといけないけど、そのためには脇役もナジくらいに生き生きとしていたほうがいいんだなくらいの認識で……。

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