10.プロット

 今回も、お話を書くときの決まり事についていくつか説明したいと思います。


 もう知っているというかたは、改めて説明を受ける必要はないと思いますので、書きかけの小説を完結すべくいそしんでください。


 -------------------------------------


 前回は「?」「!」や句点読点の付け方を書いたかと思います。


 今回は、知っていた方が後ほど困らないことを書きます。


 -------------------------------------


「夜が明けた。」という書き方は現在はしなくなった話はしましたね。大昔、第二次世界大戦があった頃から20年くらいは、新聞でも雑誌でも、どこでも、「朝日が昇った。」は、当たり前でした。


 しかし、仮名や旧漢字改正時くらいに、「朝日が昇った。」という書き方は止めようか、と言うことになったかと記憶しています。違ってたら済みません。


 それまでは、「でしょう」→「でせう」とか、「のように」→「のやうに」という書き方だったのを「でしょう」「のように」に統一したのです。


 何で統一したかは多分口語文と文語文を統一する目的があったのではないかと思います。


 ですから、「朝日が昇った。」は厳密に言うと間違ってはいないですが、現在は全く使用しない。という決まり事になりました。


 応用として、「朝日が昇った――。」「朝日が昇った……。」も使いません。現在は「朝日が昇った――」「朝日が昇った……」になります。


 -------------------------------------


 次に、「!?」「!!」の使い方について説明します。


 横書きが主流のインターネット小説では「!?」「!!」はそのままで良いのですが、縦書きにした場合「!」「?」は縦に並べることはありません。


 どうしてもそう言った機能が分からない、もしくは使えず、「!」「?」が縦に並ぶ場合もありますが、縦書きの場合は半角「!」「?」を横に並べ、「!?」というように、使います。


 ワードの機能で、(ワード2007)、「ホーム」タブの段落に「←A→」(拡張書式)があります。その中に、「縦中横」という機能がありますので、「!?」を選択して、その機能を使用してください。縦書きの際に横並びになります。(補足)


 また、「!」「?」を二つ以上使用している方がいます。ライトノベルの作家さんにも多いです。


 しかし、基本、「!」「?」は「!?」「!!」が普通の使い方で、「!!!!!」や「??????」という使い方はしません。


 また、最近のラノベ作家さんで売れているかた(特定はしません)は、顔文字や(笑)という記号を利用することがありますが、ライトノベルという性質上の問題と、その作家さんの持つ個性によってなり立っていることなので、その使い方は文章を書く約束事からすると異常なことです。


 投稿するときは考えて使いましょう。間違って使うと、文章表現能力がないと見なされます。



 -------------------------------------


 さて、前回から、「……」「――」という記号を使っていますが、この記号の名前を書きます。


「…」は三点リーダ。「―」はダッシュです。


 文中でこの記号を使う場合、基本的に二つ並べて使います。単独で使うことはまずありません。


 しかし、最近のライトノベルでは、そう言った古くある約束事は守られてない作品も数多くあります。


 使っていい、という認識より、本当は「……」「――」なのだというふうに覚えておいてください。


 -------------------------------------


 補足


 上記内容に関してですが、最近はほとんど問題にしていない出版社、編集者が多いようです。特にライトノベル関係では、話が面白ければ、記号などについてはほとんど問題にはならないという方も多いようです。


 ただ、その発言が見受けられるのはライトノベル関係に関してなので、文芸でも一般・SF・純文学では基本を守った方が無難かと思います。


 わたしが二回にわたって説明したことは、本当に基本的なことであり、時代によって変化していくものです。こういうものなんだな、という認識で良いかと思います。


 また、「――(ダブルダッシュ)」「……」に関しては、諸説あり、組版の関係だ、とされる場合や、校正の関係(ハイフンや二分ダッシュと混同しないため)上、という場合もあります。


「!?」「!!」も、本来は「?」「!」と使用すべきとする場合もあります。


 -------------------------------------


 次回は、お話を書くときのまたまた決まり事について続いて説明したいと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る