2.キャラクター【改】

 前回、キャラクターが出来ている人はいいのです、と言うお話をしたと思います。


 今回もそう変わりないので、読まれなくてもかまわないかなと思います。


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 お話は書いてみたいけど、一体どうすればいいのか分からない方に、一つお願いがあります。


 ノートと書くものを用意してください。


 出来たら、以前書いた小説講座では話さなかったこともしていきたいと思っているからです。


 では、始めます。


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 まず、注意したいのは、これから説明する方法は群像劇やキャラクター小説向きの話ではないと言うことです。


 突き詰めて言えば、関係するかもしれませんが、あくまでオーソドックスな作り方になります。


 それだけ覚えておいてください。


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 まずノートに書いてもらいたいのは、主人公です。性別は思いつかなかったらまだいいです。


 その人物の特徴、思いつくままに書いてください。


 ここで注意です。長所を思いついたら、それの反対になる短所も書いてください。


 人間はいいところばかりでも悪いところばかりでもないはずです。


 外見の特徴に対してもそうです。


 髪が短いのは、<なぜなのか?>


 髪が長いのは、<なぜなのか?>


 単に伸ばしてるだけなら、なぜ単に伸ばしているのか? 


 怒りっぽいなら、<なぜなのか?>


 他人に怒るのか、自分に怒るのか、それとも身の回り全てに怒るのか?


 のんびりしているなら、<なぜなのか?>


 こんな風に理由も考えながら書いてください。


 ただし、怒りっぽく短気な人が、本当はのんびり屋で、というのは矛盾してしまいますので、真逆の性格を同居させる、というのはやめておいた方がいいでしょう。


 ただ、普段のんびりしている人が、怒ると怖い。というのはいいと思います。その場合も<なぜなのか?>を書くとさらに良いでしょう。


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 そうやって書くうちに、だんだんと人物の性別や、外見も決まってくるのではないでしょうか?


 ノートがどんどん埋まっていくくらい、その人物、主人公のことを書いていると、自然に、周りにいる人物についても書くことになると思います。


 なぜなら人の性格は、自発的なものではなく、環境や周りの人物によって形成されていくものだからです。


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 では、今回はここまで。また次回でお会いしましょう。


【補足】


 性善説やそういう性格論があると思いますが、今はそういうものは考えないほうが良いと思います。

 また、まだ序盤ですので、色々と小手先技を書くこともしません。

 人の性格は裏表がある。ということを付け加えて、かつ、悪い性格=悪だと思わないようにしながら、<なぜなのか>と突き詰めていくと面白いと思います。

 もしそこで行き詰まることがあれば、残念ながら、それこそあなた自身の問題とぶつかる可能性があることも予想されます。

 あなた自身に問題があれば(性格的に悪いという意味ではなく)、それは物語にも反映しますし、キャラクター作りにも現れます。

 自分を省みながら書くことになる場合もあります。

 書くのが辛いなぁと思ったら書かないほうがいいです。

 むしろこれを吐き出してしまいたいと思うのなら、吐き出すように書いたほうがいいです。

 ぜひ、自分自身をむき出しにしてみてください。


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