1.お話を書く(校正)

 校正って何? 推敲と違うの?


 違います。


 簡単に説明すると、


 校正は印刷してしまう前。要するに、本になる直前の最後の見直しともいえます。


 ※追記

 校正は文字の誤字脱字、漢字のひらくとじる、校閲を含むものです。

 校正をするのは、まず自分。次に編集者です。ゲラと言って著者校で来ることが多いです。

 ゲラは印刷する前、ほんの形になる前のもので、本になってないけれど体裁は本と同じページ割付でプリントアウトされた状態で渡されます。

 もし自分で行う場合は、縦書き42文字34行もしくは40文字34行に設定してプリントアウトして校正や推敲をすると、結構読みやすい体裁を作ることができますが、これはあくまで印刷することを前提での話です。

 インターネットに上げるだけの場合は、別にプリントアウトしなくてもいいですし、縦書きにする必要もないです。


 ここまで来たら、文章は全部出来上がっていると考えて結構です。


 でも、漢字の表記の揺れとか、誤字脱字、いろいろ見つかるかもしれません。


 それを一番最後に見直していくことになります。


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 漢字の表記の揺れ、というのは下記のようなことを言います。


 例)


 a.酒を飲む。


 b.酒を呑む。


 a、bともに同じ意味ですが、「のむ」という漢字が違いますね。


 漢字を使うとき、ここでは「飲む」を使ったのに、後のほうでは「呑む」を使うというのはしないほうがいいのです。ニュアンスとして使いたいという場合もありますが、原則、同じ漢字を使います。


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 このように、文章を書くとき、最終的な決まりごとがあります。


 漢字や漢字のひらきは同じものを使うこと。


 漢字のひらきって何?


 漢字を<かんじ>と書くことをと言います。反対の意味はです。


 一度、私という漢字を<わたし>と書いたら、最後まで<わたし>と表記することになります。


 Aという人間が自分のことを<ぼく>と言い、Bは<僕>の場合は、最後まで混同することなく区別のために使用するなら、例外とみなされることもあります。


 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


 この表記の揺れに関しては、探せば探すほど出てくるので、根気が入りますが、非常に大事なことです。


 面倒くさがらずに、自分の文章を読みなおして、校正をしてください。

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