2.お話を書く(文章作法)

 今回は、少し細かな作法の話をします。


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 小説を書くとき、静寂や、沈黙、間(ま)を表現することがあると思います。


 例)

 ルシアークの目に映ったのは、人間の骨でできた巨大な白い門だった……。


 上記のように文末の …… のことを指します。


 他にも ―― などがあります。


 さて、これらの記号の呼び方ですが、


 … は<三点リーダ>と言います。


 ― は<ダッシュ>と言います。


 こういった記号は 基本的に 二個連ねて使うのが普通です。


 ※ 追記

 なぜ二つ連ねるかは諸説ありますが、昔の活版印刷のときは文字をいちいち版にはめて作っていたのですが、その時の割当に二つのほうが体裁が良かったというのがあり、印刷の関係だったと聞きました。

 今は全てデジタルに移行しているようなので、!!!!や顔文字や、!?や!!に関して何も言われないですし、――――や、…………にも問題がなくなってきています。

 まぁ、受け付けられないひとは生理的な問題だと思います。


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 初めて文章を書く方の中に、三点リーダを使わずに ・ という記号を好きな数連ねて使うことがあります。


 この記号の名前は 中黒 と言います。


 三点リーダとは全く使用方法の異なる記号になります。


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 …… や ―― の効果などは、おおよそ、感覚的としか言いようがありませんが、あまり多用すると、非常に軽いお話に取られてしまいがちです。


 私はお話を書く上で、文章<地の文>を書いて表現するほうが好きなので、……や――は状況描写・心理描写などの効果や、セリフ内の効果にしか使わないようにしています。


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 では次回はまた違う作法について書きます。

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