2.お話を書く(草稿)

 さて、今回は前回紹介したテクニックを使った、実践方法の例を書いていきたいと思います。


 例として作った、私のプロット(お話のあらすじ・骨子)を使います。


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 わかりやすいところで、まず、1-3のルシアークがミリアルにそそのかされて、魔王を退治するために旅に出るところを使ってみます。


 a.人物の行動・心の発端(問題提起)

 b.人物の行動・心の葛藤(問題の障害)

 c.人物の行動・心の解決(問題解決)


 上記の方法に沿って書いてみましょう。


 1-3.とうとう主人公は脇役の挑発に乗ってしまう。


 ↓


 a.魔王の復活の兆しのことをミリアルがうわさで聞いてくる。ルシアークに、魔王退治をしないかと持ちかけてくる。ルシアークはそんなことは英雄や国王に任せて、自分たちがするべきではないと答える。


 b.ミリアルはそれを聞いて、「本当は怖いから嫌なんでしょう?」とルシアークをからかう。ルシアークは精いっぱいの正論として、「魔王に勝てるような特別な力なんか、ぼくにも君にもないじゃないか」と指摘する。


 c.ミリアルに、「じゃあ、魔王に勝てる英雄を見つけることなら、私たちにもできるでしょ? それとも、ルシアークは魔王が復活しちゃってもいいの?」と畳み掛けられ、「国王にもう一度魔王を倒してくれるように頼むなら」としぶしぶ承諾する。


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 どうですか?


 テクニック通りになっているでしょうか^^;


 では、あなたも自分で作ったシーンの一つを、テクニックに沿って、書き出してみましょう。


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 このテクニックを使えば、大体のシーンを書いていくことができます。


 注意しないといけないのは、セリフに頼ってしまって、お話をほとんどセリフで進めてしまうことです。


 セリフしかないお話は<シナリオ>と言われるものになり、<小説>とはまた違ったものになります。


 セリフを書く前、書いた後、人物がどんな気持ちでいて、どんな態度を取り、どういう風に動くのか。


 また、その会話をしているとき、どこにいて(場所)、いったいどのくらいの時間(朝昼晩)で、どういう立ち位置にあるのか。


 頭に浮かぶ情景を思い描いてください。事細かに書く必要はありません。上手に書こうと思わなくても大丈夫です。


 思い浮かんだ順番でもいいので、文字にしてみましょう。後からいくらでも書き直すことができるので、最初のうちはあまり気にしないで文章を書いていくことに慣れましょう。


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 小説を書くコツがあるので紹介します。


 学校で作文を書く時に、先生に習ったと思います。


 


 これは、お話を書くとき、とても大切なことなので、覚えておくほうがよいです。


 基本中の基本になります。


 これの上級編もあります。少し難しくなります。


 21の問いかけという方法です。

 http://sugubin.com/2010/04/08/2035


 実際に使うと非常に大変です。一文章(文頭から句点までの一文)にこの21個の課題を織り込めることはできません。


 もしそんなことをしようとしたら、やたらとだらだらと長い文章になってしまうでしょう。


 21の問いかけから、必要なものだけを抜き取って、情景を思い浮かべながら書くのが一番いいと思います。


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 さて、初めて書く時にあると便利なものを書き加えておきます。


 落書き帳と色鉛筆(3色ボールペンなど)です。


 何に使うかは、次回お話しましょう。

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