転生エルフ

CHIーbee

第1話 転生

俺はごく普通の男子高校生

名前は伊達 定(だて さだめ)

とても運がいい俺は運命を信じて生きている

好きな小説は異世界転生モノ

好きな漫画はハーレムモノだ


そんな俺は今日も学校へ行く運命だ。

猫も俺を祝福してくれている。

ふとその時、猫が物凄い鳴き声をあげた。

はっと前を見るとトラックが女の子に迫っている。気がつくと俺は道に飛び出し女の子を突き飛ばしていた。

全てがスローモーションのように感じる。

ああ、俺は死ぬ運命なのか?


「それは違います」


その言葉の意味を考える隙もなく次の瞬間目の前が真っ暗になった。




「伊達さん、はじめまして女神です。」

暗闇に浮かぶ女はそう言った。

「これは異世界転生モノの流れでいいのか?」

「あら、呑み込みが早くて助かりますわ。実はあの声を上げた猫は姿を変えた私の部下なんですの。あの猫が声を上げなければあなたは死ぬこともありませんでした。更に女の子も軽い怪我で済む予定でしたの。」


つまり俺は完全に死に損だったらしい。

「そこでですわ。実は異世界に同じように死ぬ運命でないのに罪を重ねた結果、魂だけ地獄に連れ去られてしまったダークエルフの肉体があるのです。その身体を貴方に与えましょう。もちろんそれだけとは言いません。貴方にはできる限り求めるものを与えましょう。」


よし、俺はハーレム能力が欲しい。異性を侍らせることが出来る能力だ。

「わかりましたわ。」

それと異世界転生モノで有用なのは異次元収納能力と成長能力。学習能力もしっかり欲しい。

「なるほど、似たような魔術があるので習得させますわ。また成長能力と学習能力は上限をなくしておきますわ。」

あと死なないようにとかはできるか?

「それは貴方の実力次第ですわ。そうでなくても貴方には神にも似た運がありますの。それだけでも充分生きていけますわ。」

仕方ない望み過ぎもよくないか。せめて美貌が欲しい。

「わかりましたわ。罪に染まった身体を美しく変えておきますわ」

ふむこんなものか。

「最後に私から女神の祝福を与えましょう。貴方に良き旅があらんことを。」


俺はまた目の前が真っ暗になった


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転生エルフ CHIーbee @noob

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