ピザポテトの危機なのだー!!

わかめん

第1話

パークの危機もひと段落ついてから、のどかな日常。そんなある日いつも通りフェネックがアライさんを訪ねるところから始まる

「やっほー、アライさ〜ん」

いつも通りの間の抜けたゆる~い口調で現れたのがフェネック、アライさんの女房役だ。

「なんだ、フェネックではないか!だが、もう少し待ってくれ、あとちょっとなのだ。」

そしてこの独特の口調で今、木の根本に穴を掘っているのがアライさんだ。

「何をしているのかよくわかんないけどいいよ〜、アライさんはゆっくりやりなよ〜」

「そうはいかないのだ、フェネックを待たせる

わけにはいかないのだー!」

そう言って穴をどんどん掘っていると木が揺れ始めた。

「もうすぐでアライさんの地下基地が完成するのだ!フェネックも今度案内するのだ」

と言った次の瞬間木が沈みアライさんの作った地下基地を壊し、その後草原の方へと倒れてしまった。

「あらら〜、アライさんまたやっちゃったね」

「何故だ!何故こんな事になったのだ!...アライさんの、アライさんの秘密基地がー!」

「まぁ、アライさーん、なんというか...お疲れ様?」

「本当に疲れたのだーもうクタクタなのだぁ...ん?」

そこでアライさんはフェネックがなにか見た事のない薄いものを食べていることに気がついた。

「フェネックぅーその薄ーい食べ物はなんなのだ?とても美味しそうなのだ!」

「ん〜?これー?これはねぇ、かばんさんが作った『ポテトチップス』?っていう料理らしいよ〜」

「『ポテトチップス』!名前がすごく美味しそうなのだー!!フェネックずるいぞ!アライさんにもそのかばんさんが作った料理を分けて欲しいのだ!」

「もちろんそのつもりで来たんだよぉ、はいどーぞ。」

フェネックが駄々をこねるアライさんの口にポテチを1枚入れる。

「...」

「どぉー?アライさんすごく美味しいでしょ〜?」

無言のアライさんに声をかける、がアライさんは無言で立ったままだ。

「ん?アライさ〜ん、どうs」

「美味しいのだ!すごく美味しいのだ!!こんなにも美味しいものを作れるなんてやはりかばんさんはすごい人なのだ!!!」

突如アライさんが感動の言葉を声にだしはじめたのだ。

「いや〜急に無言になるからびっくりしちゃったよアライさ〜ん。」

「ん、すまなかったのだフェネック。ところでこれのおかわりはまだまだあるのか!?」

「さぁ〜?かばんさんは一応もうちょっと作ってみるって言ってたから図書館に行けばあるんじゃな〜い?」

「図書館に行ってくるのだー!!!!」

そう言ってアライさんは目にも止まらぬ速さで走り去っていった...が

「アライさ〜んそっちは図書館じゃないよ〜」

アライさんが全速力で帰ってきた。

「それを早く言うのだー!」

「聞く前にアライさんが行っちゃったんでしょ〜...ってもう行ったのね」

アライさんの走って行った方から、

「アライさんは『ぽてとちっぷす』が食べたいのだー!!!」

と聞こえてきて、その後、

「うわー!!なんなのだー!!」

という声と「ドーン!!」という大きな音が聞こえてきた。

「あらら〜アライさん、またやっちゃったね〜」

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ピザポテトの危機なのだー!! わかめん @Ojiwakame

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