「永い秘密」

煩先生

 

揺籃で編む

空虚な嘘を

心に残して

沈黙する春


僕の終止は

推敲が踊り

愛惜に病む

稲妻を磨く


棺桶で咲く

気丈な夢を

骸に想って

盲信する夜


僕の序奏は

反覆が廻り

厭世に泣く

贋物を否む

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「永い秘密」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ