「自覚の血」

煩先生

 

手当が篤くて

黙った地動説

神話の威光で

文明を更ける


濃厚な管理で

愚論を拾って

過失の積層が

多義的に点る


感度が悪くて

困った三角比

知見の不在で

空白を埋める


壮大な睡気で

吐息を殺して

夢想の代筆が

幾何学に奔る

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「自覚の血」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ