彼と彼女のうつくしき

花しみこ

第1話


 冬は雪の降る遠い町、そこからいくらも離れた海の底には、人魚の国がたしかに存在しておりました。

 人魚の国は珊瑚と貝と岩でできていて、住まう人びとは信じられぬほどの美形ばかり。そして人を惑わす素晴らしい歌がどこからも紡がれるとは、人間の国に伝わることです。

 シレーネも、そんな人魚のひとりでありました。

 日に当たる水面のようにきらきらした真珠色の髪、ぱっちり開いた瞳は葡萄酒の色をしています。十六になったばかりのあどけない丸い頬と、大人びてふっくらつややかな唇は、どちらの魅力も損なわずに彼女をかたちづくっておりました。もしも人間の国に居たとすれば、誰しもが目を引かれることでしょう。

 しかし、成人したばかりの彼女には、ひとつも色好い話がありませんでした。

 それもそのはず、人魚の国でシレーネは不美人だったからです。

 人魚は、鱗の艶より、肌の白さより、目の大きさより、歌を重視する種族です。歌のうまさこそが、ただ一つ美しさの基準です。この人魚の国でも変わりません。

 低めで色気のある、妖艶な歌声。

 陽気で無邪気な、溌剌とした歌声。

 そのふたつが、女性の歌声としてとりわけ好まれるものでした。

 シレーネも、音感や声量は悪くありません。しかし、その歌声は……。

 妖艶にも溌剌とも歌えないシレーネは、まだ結婚適齢期に入って間も無いといいますのに、両親からもすっかり諦められてしまっていました。ひとつも音を外さない彼女の歌は、醜いというのではありません。ただただ魅力がなく、誰一人耳に止めようとしないのです。

 シレーネの上には姉が二人、下には妹が一人、弟が一人おりまして、全員、親譲りであまり良い声質ではありませんが、歌い方が上手く、つまり家族の中でシレーネがいちばん不美人でありました。それは同時に周囲からの愛情の少なさにも繋がりました。シレーネは、ほとんど放置された子供だったのです。


 人魚の国で、下手な歌を晒すのはあまりに恥ずかしいことです。

 彼らが歌を重視するのは、歌が好きだからです。もちろんシレーネも。

 歌いたくても、そして愛される歌声の練習をしたくとも、海の底ではくすくす嗤われてしまいますので、シレーネはしばしば海面まで上がって歌いました。同じように歌う声が聞こえれば距離をとり、今では雪の降る町のすぐそばまで来なければいけません。

 いま、町の海は、昼間に船が行き来したことが嘘のように暗く、しんと静かです。港町の船乗りが集まって騒ぐ酒場の光が遠く揺らめきますのを横目に、シレーネはほんの少し泳いだ崖の、張り出した岩場に腰掛けました。

 岩に座るには、魚の尾びれより人間の足が便利です。人魚が全員足の姿をふたつ持ち、そのことに苦痛や窮屈な気持ちはちっとも持ちませんことを、人間はなぜかほとんど知りません。陸に上がって人間に混じり過ごし死ぬ人魚も、シレーネが見かけたことのないだけで、幾人も居るそうです。人間の国で美しさが評判になったのは、人魚ばかりであったのかもしれません。

 シレーネもそうやって岩場に座れば、ただの美しい人間でありました。海草の繊維で織られた服は、水に濡れても張り付くことなく、姿を変えてもさらりと肌を覆っています。大きな月が夜空の中央でシレーネの歌を待っているように思え、けれどその思いが自分の期待の投影だと知っておりまして、目を伏せて悲しげに微笑みました。

 すうっと、肺に空気を取り込みます。海の底で歌うより、こうやって上の空気を吸うほうに慣れてしまったシレーネは、いつものようになめらかに歌声を風に乗せてゆきます。

 やわらかな潮風は、町に向かって吹いておりました。






 シレーネの歌うそのちょうど真上、崖のふちにほど近く、男が立っておりました。

 男は国に仕える兵士でありました。

 背が高く、森の深いところのような髪と、燃え上がったばかりの火の赤い目をして、名前をスタニスラーフといい、仲間からはスタンと呼ばれております。

 スタンは長いこと国境のそばで魔獣と戦い、犯罪者を捕らえ、また攻め入ろうとする蛮族と戦ってまいりましたが、しばらく前に腕を深く斬られ、ほとんど穏やかなこの町に傷を癒すかのように移勤して参りました。

 けれど、思い返す記憶に死ばかりのあるスタンは、穏やかすぎる日々にどうしても落ち着けずいました。あれほど現れないで欲しかった敵が居ないことがおそろしく、また不気味に思う心をどうしてもなくせません。いつ来るか、いつ来るか。来ないと知っても緊張に張りつめているのです。

 部屋に居ればその暗闇に飲み込まれそうでありましたので、いつしかスタンは何もないことを確認するため、眠る前にひとり町を見回って歩くようになりました。

 そうしてある夜、その日は突然の寒さに酒場が賑わい、道にひと気のない晩でした。すっかり大きくなった月明かりだけを頼りに港のほとりを通りがかると、どこからか歌声が聞こえてまいります。

 その声は冴え渡り、ひどく澄んで、信心の薄いスタンにさえ大いなる神を感じさせるほどでありました。涼やかで心地良く、伸び伸びとして爽快です。この町のどの歌姫も、いえ、ほかのいくつの町を探しても、こんな歌声の娘は居ないでしょう。スタンはそう思い、そしていつの間にか自身の胸に巣食う嵐が晴れ、太陽の登るのを見たように思いました。

 スタンはすぐさま歌声の主を探しましたが、風の吹く場所すべてから同じように届く歌声に、近づいているかすら判別つかず、その間に歌は途切れてしまいになりました。

 それからの夜は、歌声を追うことばかりを考えて過ごしました。穏やかな夜の風には、子守唄にも似たそれが溶け、スタンの心を静めます。


 ようやく声に近づいたのは、月が一度消え、そしてまた大きくなりだした頃合いのことです。もうじき町には雪が降ります。そうなれば夜の歌も聞こえなくなるだろうとは想像に難くありません。冬の海は、ひどく凍えるものです。

 腕の傷は寒さに痛みを訴えますが、スタンはこの歌声なしに冬を越えられる気がしませんでしたので、風の音を必死に聞き分けました。

 いちばん近く聞こえるのが町を外れた崖の上だったことは予想外で、けれど納得もできました。崖の端から頭をつき出すと、きらきら月の光と同じ髪をした少女が岩場に腰掛け歌っています。歌の切れるまで見つめ続けたスタンには、彼女が人魚の一族であることはすぐに知れました。

 岩の上では人とおなじ姿の足は、海に潜るころには魚のそれに移りかわりまして、人の道がなくとも岩場から帰路につけるのです。

 彼の知る人魚族は南の暖かな海にばかり居るものですが、冬の寒さを感じて居ない様子の彼女は、この辺りに慣れているのでありましょうか。もしかしたら雪が降っても気にしないで歌うのかもしれません。崖の高さは縮められず、スタンには話しかけることも、ましてもっと側で聞き惚れることも、到底できやしないように思われます。

 人魚の歌声で次第に穏やかさを得たスタンは、この町に来たばかりは遠巻きだった兵士仲間とも親しくなりました。そこで、かの人魚について誰かに訊こうと思ったのですが、あれほどうつくしい歌声が持て囃されないことを見ると、どうやら誰も知らないらしいのでした。誰がわざわざ自分の宝物を見せびらかしたいものでしょう。そこでスタンは、代わりに崖について知ろうと思いました。


「なあ。西の森に崖があるだろう。」

「崖? 海に面したところか。」

「そうだ。あそこの下に行くことはできるのか。」

「ああ。なんか落としたのか? あそこの崖下は、途中の浅瀬が邪魔で船では行けないが、波で削られた洞がある。その洞には行ける。土蜘蛛窟と繋がってるぞ。」

「土蜘蛛?」

「なんだ、教わらなかったのか。森を北西に向かって、でかいクルルムの樹の近くだ。」

「クルルムの。迷宮になっている洞窟か。」

「そうそう、それだ。この辺りじゃみんな土蜘蛛窟って呼ぶ。」


 クルルムの樹は、夏の始めに、染料や油のとれる赤い殻の実が成る大事な樹です。多く生えているものではないので、泥棒が出てしまわないように、兵士が一日に一度は見回ることになっていました。中で「でかい」と称される心当たりは、たったひとつです。そして側には、確かに洞窟があるのです。

 しかし、スタンの言うように、その洞窟は迷宮でございます。蜘蛛の巣のように幾重にも別れ道があり、かつて道の先には大きな蜘蛛の怪物が居たことも相成って、この辺りでは土蜘蛛窟と呼ばれるのでした。


「あそこは入らぬように注意を受けたが」

「ああ、不用意に入ると迷う。が、盗賊などに使われてはまずいから、地図は作られたんだ。ほとんど覚えてないけどな。」

「地図を見ることは?」

「今はできない。でも、確か、ずっと右か、そうじゃなきゃずっと左の道を選ぶと崖下だ。道が悪くて、長い上に、崖下には魚も貴重なものもひとつとしてないから、わかりやすくても無駄なんだが。」


 苦労してでも拾いたいものがあるのだろう、と兵士は思っておりました。事実、間違いではございません。スタンは人魚との縁を拾いたかったのですから。



 一日二日も経たないうちにスタンは休暇を申請し、旅装を整えました。人魚は多ければ連日、少なければ週に一度ほどやって参ります。三日頂いた休暇は、すべて彼女を待つ心積もりでありました。

 冬の近づくこの日、海のほとりはひどく冷え込みます。冷えては傷が痛むので昔ほど無頓着には居られず、スタンはいつもより厚手の上着を羽織りました。

 土蜘蛛窟に関しましては、その後別の兵士に尋ねても右だったか左だったか、はたまたとにかく中央だとか、左右の端を交互だというのまで居て、正しい道はわかりませんでしたが、わかりやすい道順だというのは確かなようでありましたため、しばし考えて、とにかく左を択ぶことにいたします。陽はじきに中天を越えるでしょうが、土蜘蛛窟はじっとり闇を湛えておりました。

 言われた通り道は悪く、二人として腰を落ち着けられる平地がないほどです。小さな山野を越えるようにスタンはしばらく歩き続けました。

 そうして幾分か広い場所、といっても、片手の人数が寝転がればぎゅうぎゅうで、貝の無い場所に限れば二人入るかどうかの狭さではありますが、そこに到着致しますと、浅瀬がしばらく続いた先に上から見下ろす通りの光景がありました。左を択んだのは英断でございました。用意しておいた深靴に履き替えざぶざぶ水を踏み分けます。

 膝を水が濡らすようになってすぐ、底はとつぜんに深くなっており、天井を失ったばかりではかの岩に届きません。小舟を持ち歩くわけにも参りませんので、そこがスタンから人魚に近づける範囲の最小でありました。

 それを確認してひとつ頷き、陸に戻って火を焚きます。スタンがあの暗闇を再度通り抜けるのは、頂いた休みの終わる朝になるでしょうか。






 ところが、彼が思っている以上にスタニスラーフというのは幸運な男でありました。

 ちょうどその晩、シレーネはまっすぐに海上を目指していたのです。

 この日行われた弟の婚姻を見届けた直後のこと、相手は快活で陽気な歌声の美しい女性です。弟もシレーネと同様の声質をしておりますが、男性は女性に比べ声質以外にも評価の点が多くございますし、そも歌い手であろうとは致しません。美醜にこだわるのは女についてばかりであります。

 ぐんぐんと水を掻き分け、海底の二枚貝が放つ光が遠く消え去って、一日にいくども色を変えるあたりまで上がれば、シレーネはようやく人心地ついて、呼吸を陸のものに変えると同時に吐き出すものに声を乗せました。海の深いところから段になる岩場に人間の足をかけます。

 いつもよりうんと近い真珠色を、スタンは炎の赤をもっと濃くしてじっと見つめました。遠くからではおぼろげであったその細い腕に、白い肌に、濡れる髪に見惚れていたとも言います。人魚族はすべて一様に美しいものばかりでありますが、このとき、スタンはあどけない頬の丸みに手を伸ばしたくて仕方なくなっていたのでした。

 ただ美しいだけでも神聖なだけでもない、彼にはよくわからない感情で、ひとつわかるのはその瞳の色を知りたいということだけであります。足は自然と海に潜り、脱がないままの深靴が水を防いでおりました。人魚族が人を海に引きずり込むとは、このことでありましょうか。

 水を踏みつける音は岸壁を叩く波に混じり、のびのび夜の合間に染み渡る歌には触れません。さながら夢遊病患者の足取りは、奥に焚いた火をそのままにフラフラ沖へと進みます。どれほど寄ったか、ちっとも考えられません。

 ですので、それは当然の成り行きでした。

 洞の外はすぐに深い溝があり、そこからなだらかに岩場を作って、岩場の終わりが深い海の始まりとなります。先程それを確認したというのに、スタンは迷わず足を踏み出し、そしてそれは複雑に跳ね返る波に掬われました。


 うわっ、と聞こえた低い声に驚いたのはシレーネです。ここには誰も居ないはずでしたから。

 咄嗟に見るのは広い海の方向。洞が有るのは知っておりましたが、まさかその先に道が繋がるとは知りません。大きな水しぶきや、船がない以上、声は人魚のものと考えるのは自然なことです。

 月明かりの下で、シレーネはじっとその反射を見つめます。

 そうして誰も居ないと判別して、声は気のせいだったのだろうと頬に手を当て、くるりと視線を移ろわせれば、洞の前にひょこり海藻の頭が出っ張っておりました。水に落ちたスタンは、はじめこのまま泳いで岩に近づこうかと思ったのですが、冷たい温度で動かなくなる手足とぎこちない右腕に気付いては近くの水上を目指すしかなかったのです。

 冬も間近のこの海は、人間の泳ぐには冷たすぎる水でございます。咄嗟のこと、シレーネは水に生きるものとして岩から飛び降りたのでありました。

 下から押し上げてやれば、元来力のあるスタンは片腕でも容易に浅瀬の岩場に乗り上がります。そこで初めての顔合わせと相成ったのですが、しかし、シレーネはスタンの様子に緊急性が無いことを見るやいなや海に戻ろうと致します。できるだけ、顔を合わせたくなかったのです。

 それもそのはず、彼がここに居たということは、シレーネの醜さを──もちろん人魚にとってだけの価値観で──知っていることに相違ありません。初対面の相手に溜め息をつかれることは何度受けても慣れませんでしたから、その前に逃げるつもりだったのです。罵られたい者など、一人だって知りません。

 対してスタンはようやっと手の届く彼女をどうにか捕まえようと、沈み込む直前の真珠色に触れ。

 掴み損ない、再度どぽんと音を立てたのでした。



 そうなれば見捨てるわけにも参りません。咄嗟に同じように、とはいえ先ほどは押し上げるだけでしたが、今度は沈まぬように身体を支えることになります。

 以前にシレーネがこれほど他人に身を寄せたのはいつのことだったでしょうか。魚と違って人間の体温に火傷することなどなくとも、人間よりいくらか低い体温は冷たい水の中でも隣りの男を熱く感じさせました。

 人魚族はみな細身でしなやかなものばかりです。硬く鍛えられた相手に、シレーネはなんだかふしぎな心持ちになりまして、首を捻りながらも、片腕を首にかけ洞の口にきちんと送り届けます。海のものとしての責任はすっかりと果たし終えました。

 けれど岩場に半身を乗り上げた男は手を離そうといたしません。

 眉尻を下げるシレーネには理解が及ばないことでも、スタンからしてみれば当然であります。求めていたものにようやっと手が届いて、離す馬鹿がどこに居るというのでしょう。彼女の瞳は深くゆらめく葡萄酒の色、縁取る真珠色の細さまで確かに見ることができるのでした。

 冷たい海水に古傷がじくじく痛みはじめても、呼吸が浅くなろうとも、この手を離すわけには参りません。

 シレーネは戸惑っておりました。男は彼女の醜さ──何度も言うようですが、人魚の美醜は歌で決まります──を、知っているはずなのです。それを笑うでもなく、呆れるでもなく、男は無言で引き止めるだけ。

 真珠色の細い眉が下を向きました。伏せられた睫毛に煌めきが隠され、スタンはみっともなく寒がる唇を開こうとして思うままに動かぬ苛立ちを募らせます。腕はずきずき痛み、指先の感覚は暈けてゆきますけれども、彼は彼女を離しません。

 もしもここで手を離せば、立ち去った人魚は二度と戻らず、せっかく晴れた暗闇がまたじわじわと這い寄るに違いないのです。泡のように消えてしまわぬよう、灼けつく色で見据え続けました。

 シレーネの知る赤は、珊瑚の紅と、魚の昏い鱗だけ。男の瞳はどれとも違って熱を持ち、海を冷たくさせます。腕を振り払い海底に戻ることもできないではないでしょう、けれどそうは致しませんでした。

 ただ引き留める腕の熱さが薄れていくのはなぜだか残念で、ふたりはどちらも行動しあぐね佇みます。ざぶざぶ波が打ち寄せます。

 その中に、ふと、シレーネは耳慣れない音を聞きました。ぱちぱち小さな音であります。顔を上げると、洞の奥に男と同じ色の赤。陸のものの光です。シレーネはふたつを見比べ、そして、にわかに足を陸のものに変えました。






 そして、ふたりは一つの火を囲み向かいあいます。しかしそれは今や洞の焚き火ではありませんでした。

 生来寡黙で不器用なスタニスラーフは、シレーネという光明を手放さぬよう必死に口説き落とし、そして見事に彼女を射止めたのであります。

 人間からしてみれば美しい容貌のシレーネは、スタンについて陸に上がると何百となく「美しい」と讃えられもいたしましたが、生まれてこの方そのように表されなかった彼女は、誰にその言葉を言われても実感には届きません。それは外見も、歌についてもそうでありました。

 ただ、スタンはシレーネの歌に救われたと言い、必要とし、美醜の価値を持ち出さないまま好きだと繰り返すのです。己れに価値を認められないものでも、必要とするものがいるならば与えない理由がありましょうか。

 今も、シレーネは人魚の価値観では不美人と言われることでしょう。シレーネ自身確かにそう思っております。けれど、すべての人魚に認めてもらうよりもずっと、美醜から外れてただ一人の好みであるほうが、彼女に幸せを感じさせるのでありました。




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