第66話 2020年 クラウドファンディング「青森クォーターを助けてください!」 思い出がいっぱい

青森市の老舗ライブハウス:青森クォーターがコロナ禍で窮地に立っています。

改めて、あの青森クォーターがかと言う方は下記のアドレスでクラウドファンディングで、目標1,000万円の為にも支援をお願いします。



・青森クォーターを助けてください!! - クラウドファンディングCAMPFIRE

https://camp-fire.jp/projects/view/288549



クラウドファンディングの返礼としては、ライバーに欠かせないグッズが揃っています。私の場合はカツカツの所で参加したので、あれとあれにしました。

あと申し込んだ後で気づいたのですけど、小分け支援よりは、Tシャツ/オリジナルタオル/シリコンバンド /ポストカードの1万円セットがお得かもしれません。

まあクラウドファンディングは初めてなので、そのままその金額をと思ってましたけど、返礼品があるなら甘えちゃおうとそうしました。ノリはそんな感じで良いと思います。




いきなりクラウドファンディングで青森クォーターを助けて下さいも唐突ですけど、ここでやっと前説に入ります。

青森クォーターの前身は、70年代後半の飲食店を経て、1985年にライブハウス前身たる「FREE LIVE SPACE 1/3」をオープン。そして満を持して2000年に現在の海沿いの「QUARTER」となります。


前身の「FREE LIVE SPACE 1/3」は新町の松竹映画館前のビルに有り、長い階段で3階迄上がった筈。私達分岐したサブカル一行は地下のTAITO?系ゲームセンター(SEGA系は東映地下の筈)にたまに集ってその帰り際に、幾度と開演前のライブに臨むファンの列と邂逅したかなと。それは春夏秋冬と。



そしてですか。私が学生の頃には、クラスの尖った同級生連中が「FREE LIVE SPACE 1/3」に出入りしては、羨ましいさ半分まだ早いよ半分でしたけど、まあそこは私の財布事情もあって、はあの溜め息でしたね。

その溜め息にももう一つ理由があって、私の学校はかなり規律が低かったので、どうにか録音機隠し持っては違法な録音してました。それをさも自慢する尖った輩に心で憤慨するも、やんちゃな時代でしたので誰も咎めません。



ここで言いましょう。前身の「FREE LIVE SPACE 1/3」に御迷惑掛けた尖った諸君等は、今すぐクラウドファンディング支援しなさい。ここで恩をお返しすべきです。



過去無軌道だった学生を叱っても仕方有りませんけど、それでも彼等彼女等もそのステージの瞬きを逃さじの出来心だったとどうかお察し下さい。


そうこの年になって思う事は、人間の心根を揺さぶる音楽は尊く、ステージで放たれるそのフレーズと言霊で、大人になる前に皆が共鳴する事はとても得難い経験です。観衆に響かせ、幾らでもメッセージを届けられる大いなる可能性を確と受け取った筈です。


そして、幾度もバンドブームが沈み浮かんでも、今もなお有り続けるのは音楽文化が変遷あれど今も尚熟成されているに他なりません。世間はコロナ禍で全世界が淘汰されるのは止む無しが漂ってますけど、折角築かれて来たライブハウス文化の火を一つでも消してはいけないと思います。



今日8月6日の青森テレビの夕方ニュース番組「わっち!!」で特集されていましたが、クラウドファンディングの目標1,000万円は損失の解消に投じられると思います。まずはそこで間違いないと思います。そしてこの試行錯誤の期間でライブを楽しめる仕組みを生み出す事が急務の筈です。有志の方々の獅子奮迅の働きを遠巻きながら応援しております。


「わっち!!」の前に同じく夕方ニュース番組「RABニュースレーダー」でも存分に取り上げられていました。こちらも熱く、何処かしらに橋本さん成分をそこはかとなく感じて、ネットのニュース配信待っていましたけど流れてはなかったですね。



またクラウドファンディングの期間は2020/7/1-8/30ですが、もし1,000万円の大台に乗れなくても、いや以降の支援も、最近刷新された青森クォーターのホームページのオンラインショップでのグッズが購入可能ですので合わせてお願いします。


・青森クォーター home page

https://aomoriquarter.com






ここ迄書いたものの、青森クォーターの魅力とはが有りせんね。失礼しました。

青森クォーターは一戸建てのコンクリート打ちっぱなし様式で、1階がライブハウス青森クォーター、2階がBAR SPACE 1/3と共に夫婦経営になります。音漏れは極小で周りに建物が無い事から気兼ねなく演奏出来ます。

何よりもの魅力は、キャパ350名の大きさ故にが漏れなく前列相当の音圧、そこで果敢に発揮されるのがアーティストの生の声と演奏が漏らさず聴ける事に尽きます。


私は身長が高いので、いつも気を使って最後の入場でホールの最後尾にいます。声の大きいアーティストは最後尾迄聞こえるものの、ライブを行うほどに実は正解が無いのが青森クォーター故にです。肉声とPAのバランスが客の入りで、やや中域強いがあるのでそこは慣れとお好み次第でしょうか。多分それも最前列で見ればかなりの迫力は得られると思うので、再開の際はどうかエンジョイして下さい。




そして青森クォーターのいくつかのトピックをアーティスト別に、思い出す限り書いてみようかなとです。


・東京スカパラダイスオーケストラ

発券その日その時間にぴあ端末に並びましたがsold outです。組織票強すぎます。何で青森のライブなのに青森県民が見れないのか、その仕組みをずっと考えてますけど…どう言う割り当てなんでしょうね。


・Base Ball Bear

「リンダリンダリンダ」で関根史織見ていたし、岡村靖幸 w 小出祐介「愛はおしゃれじゃない」は好印象だったので参加しました。バンドの印象はライブハウスなのにギターに何故リバーブ掛かってるのかなが終始で、難しい事しているバンドの印象が今もです。


・くるり

くるりやや初心者でそれ程聴き倒していないものの参加しました。ロックバンドの極上さは観衆のバイブスと共に昇華して名演だったと思います。それは岸田さんのMCで終演後に物販サイン会に繋がり、隣の遠征の方が「今迄こんな事あったかな」と言う位なので、多分くるりの名演上位に入りのかなと、いや入って欲しいな。


・風男塾

そう言えばの青森クォーターを初めてくぐったのは風男塾かと万感の思い。

そう、きゃんちに似た人を見たさに2回も行ったのですが、こんな事があるか位にオーディエンス変容したグループは無いと思います。比率が女子50%→98%は色々な意味でくらくらして、そこで断念しました。確かにメディアで取り上げられて急上昇した頃でも有り、まあですね。

事件は2回目ですね。ライブで死にそうになりました。前の女子が突然倒れその後頭部がヒットしては私の心臓を圧迫し、痛さのすぐ後に心臓が暫し止まりました、文字通り心臓止まる事ってあるのだなと。倒れた女子は素早く外に出され、私も連れってくれでしたけど声が出なかった。まあ一週間は心臓付近が痛かったです。教訓としては女子の後ろに立つなでしょうか。

複雑な思いはあれど、風男塾卒業ツアーとなったきゃんちに似た方が、公演最後に潤みながら皆の多くの声援で送られ後にしたので、最大の餞にはなったと思います。


・May'n

47都道府県全国ツアーとの事で東北を集中日程で回っていた時に参加。ライブは大熱狂も何故か男子女史の境界が作られ何か不思議だなと。私は終始後方なので男子が密過ぎて憐憫の情隠し得ず、ライブハウスなら譲り合いでも良いのにともです。

トピックは、May'nのずっと青森に来たかったにグッと、来青森アーティストのあるあるでファンが津軽弁を教えるのですがどこの津軽弁なのかなともでした。


・米倉利紀

米倉さんは毎年来てくれる印象です。2回行っては思いっきり満喫しました。

サービス精神旺盛のMCは笑います。ただピアノの音色が硬い傾向で米倉さんと被るからどうなのかなも、そこはPAでEQを触ればも楽器で音色設定しないとタッチのズレも出ましょうし、多分ホールでは正解の音色なのかなともです。いやがっかりは無く米倉さんの節回しはそのフレーズに相応しいもので、このセンスは男女超えての日本のアーティストでは飛び抜けて一番では無いかなと思います。あとセレブレーションのラセラコールも毎度盛り上がります。


・佐野元春 & THE COYOTE BAND

行ったのは2015年のライブです。まあ集まりに集まったのはその昔若かった少年少女、もうここでホールは一体化しています。そしての「SOMEDAY」。曲前の佐野さんのMCで「皆さんも一緒にSOMEDAY歌いましょうか、ああやっぱり僕の曲なので僕が歌いますね」のほのぼのノリ突っ込み。まあそれでもややコーラスには参加しましたと。かなりのアットホーム雰囲気は、これがライブの真髄かと教わりました。

終演後の列で、もっと知ってる曲をして欲しかったの声も有りましたけど。そこは馴染みの少ない曲でも、感じるままに音圧に身を踊らすのもライブハウスならではのグルーヴでは無いかと思います。そう言う文化はただ地道に作るほか有りません。音楽と邂逅するのはまず音源有りきでは無いとも言えます。


・渡辺美里

まあ最後はやや後味悪くなってしまいますけど、それも現実として受け取って下さい。

本州最北端のライブハウス故に、推定県外のお客さんが伸び伸びしてしまいます。ライブ中に美里を撮影して観客総まとめて怒られたり。私の隣ではスマホの通話アプリを常時開いて何処かに中継していたり、ずっと睨んでいましたけど知らぬ存ぜぬでした。

美里をライブハウスで聞ける贅沢と満足度はあるものの…伸び伸びしたお客さんの事で集中出来ず、セットリストサイトを見て漸くそう言えばの認識です。もし次回に機会があれども、多分参加は最後迄悩むでしょうね。




刻まれた思い出しかないですよ、青森クォーターは。

その思い出を紡ぐ為にも、いやこの先の時代を紡ぐ為にも。私も含めて皆さんで、アンフェアにはきちんと各々が対応し、より健全な青森クォーターにしていけばればなと思いは馳せます。

そことなく、仕方無いなの寛容さも必要でしょうけど。やはりそう言うアンフェアはライブの印象を盛り下げてしまうので、喧嘩にならない程度で言うべきかもと思います。






・追記:2020/8/31

期間:2020/7/1-8/30

目標金額:10,000,000JPYに対し11,262,320JPY即ち11,262,320円

支援者数:1234人


目標額は中盤でやや鈍りましたが、CAMPFIREのメール報告では8月27日深夜に1,000万超え。後半最後で一気に追い上げ無事達成です。





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