第62話 1985ー2020年 マイフェイバリットソングス「渡辺美里」 祝35周年によせて
1985ー2020年 マイフェイバリットソングス「渡辺美里」 祝35周年によせて
Twitterはどうしても肌に合わないので滅多にツイートしないのですが、自作「スペシャルプログラム 渡辺美里オールリクエストアワー『素顔のまま』」の公開と同じタイミングで「#MyRevolutionだけじゃない渡辺美里を広め隊」が展開されたので、これも運命宿命縁とばかり数曲のマイフェイバリットソングスをツイートして行きました。
区切りは最終話は見えていたので、曲紹介は粛々とするも。皆のハッシュタグの勢いに押され、ふと思いました。祝35周年ではあるも渡辺美里のライブに行ったのは地元青森クオーターのライブハウスだけなのですよ。
まあ関東圏にもいましたよ。ですけけどね…1つ浦安⇄西武球場が遠すぎます、スタンディングともなると体力的に無理です。1つチケットは完売。1つ伝説の西武球場スタジアムライブの豪雨中止見ては、無理帰って来れないです。そうこうで渡辺美里のスタジアムライブに立ち会えなかった訳です。
そうとは言え、美里の曲は通勤時にかなり聞き倒しました。ミレニアム前はiPodがかなり高く容量も少ない為、やや安価なmp3の入ったCD-Rを再生出来るCDウォークマンで聞いてましたね。まあ聞き倒したおかげでCDウォークマンは毎年1年でおシャカになるのですけど。もうここですよね、既に電化日本国は本当に脆かった。
因みに2008年に120GBに大増量されたiPod classicを購入し、未だに使うのですが本当頑強です。誤って何度落としてもタフそのもの。通勤で零下の冬空で聴きながら通勤しても問題なし。何より、使って無い時期も有りましたが、リモコン付きヘッドフォン使えば摩耗も軽微にあと10年は現役の勢いです。アップルはとんでもないも作りますよね。ソニーもパナソニックも見習って欲しいものです。
そのこうでの音楽環境ですが、美里聞きすぎて暫し置いた時期も有りましたが、ライブ派楽曲派であるかは胸を張って楽曲派になります。Twitterでは足蹴にされませんでしたが、ライブに1回しか行ってないのに何をか語るかですよね。でも語ります。
美里はほぼデビュー時から聞いており、まあ長いですよね。それならばトントンにでしょうが、一回挫けています。
挫けたのは9枚目のオリジナルアルバム「Baby Faith」です。8枚目「BIG WAVE」の完成度が緻密さと経験さを凌ぐ奇跡の出来だったので期待は高まりましたが。まあ音像が美里サウンドでは無かった訳です。
前作に引き続き小林武史プロデュースでは有りますが…こう音像が真ん中に寄せ過ぎてワイドレンジでは無かった訳です。この時代1994年近辺はデジタル音響機器がに移行中で、どうしても音が細かった訳です。それをどうにか厚くしようものならほぼ真ん中に寄せるしか無い訳です。この手法は当時のtechnoに顕著でしたね。
また、当時の記事が無いので推測しかないのですが。デジタル・オーディオ・ワークステーション (DAW)Pro Toolsの前身であるSound Toolsで一部制作されていたのではと思います。それはと言うと音像即ちパンニングがステレオトラックに聞こえます。ソニーの伝統的なレコーディングはモノラルトラックのパンニングでスッキリしているのが特徴です。たまに片耳ヘッドフォンで聴いた時、あれ聞こえないトラックがあるは、正しくそれです。
ステレオトラックのパンニングは、今でこそ自宅スタジオのプリプロダクションが主流になって聞きなれましたが、当時はどうしても音が被りすぎだなの印象です。美里そうじゃないよが、オリコンチャート連続1位から陥落した遠因とも私は思います。
ハッシュタグの時に「Baby Faith」を聞き直しましたけど、早過ぎたステレオトラックのパンニングに、まだちょっと苦手意識あるので、また時間を置かざる得ないかなと。
いや、このままでは挫けたままですね。
CD購入の優先順位は最後になれど、蔦屋にはCDレンタル有ります…は無いです。あるのは記念イヤーのベスト盤位です。
CDレンタルでも著作料は入ってくる仕組みですが、ここは幾つか条件が有り。蔦屋が集客見込めないと却下。アーティストがレンタルの不許可。
美里の場合、やや最近のオリジナルアルバム1枚だけは見た事があるので、蔦屋の裁量なんだろうなと。
そう美里に青森クオーターライブで「最近のアルバム聞いてないでしょう」も。それを言われてもオーディナリーライフは蔦屋に有りませんもの。あの時皆がやや固まったのはそういう事情が有ります。
音源のみで繋がる関係は、こうも綱渡りであるのです。
出だしから、辛いお話しはちょっとの方はここで閉じるのも有りです。
それでは続けます。
□ハッシュタグ「#MyRevolutionだけじゃない渡辺美里を広め隊」におけるマイフェイバリットソングス。
Twitterは140文字の文字制限ある為に、ここカクヨムでは思い出しながら補筆の程を。
・はじめに
ハッシュタグ「#MyRevolutionだけじゃない渡辺美里を広め隊」前に書き終えたものの、カクヨム
スペシャルプログラム 渡辺美里オールリクエストアワー『素顔のまま』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890641164
『素顔のまま』は美里の青森公演を踏まえての短編フィクションでありつつも、遥々青森に来てくれた美里への最大の謝辞のつもりです。
もっとも。私の本編『ギフト!!』二章まで読まないと奥行き半減な内容なので、もし読まれる際はご容赦下さい。
尚、作中のモデルの高校は青森のカトリックの星の高校です。
まああれなのです。私がTwitterをほぼ利用しないのは、カクヨムと言う投稿SNSサイトで、往々にして行われる相互評価が本当に嫌なので静観していました。
ですが。ここは身バレして、遠征民の方には嫌われても、一青森県民として美里への謝辞は記したく綴りました。
そう。SNSではしがない美里帰参ファンのつもりでした。ただハッシュタグ「#MyRevolutionだけじゃない渡辺美里を広め隊」と『素顔のまま』とが同時期タイミングも何かの良き気運と心を澄ましてのここからです。
とは言え小説ですが。私はシナリオ志向と前書きしても…お前のは小説ではないと言われてますので、ご配慮の程に願います。切に。
・始まりの詩、あなたへ(2009年10月21日シングル発売)
今iPodで聞いているのは「始まりの詩、あなたへ」です。詩を聞く程に美里は私達と一緒に同時代を生きて来た同士なのですよね。何時迄も私達の代弁者では決して有りません。
そして、青森クオーターのアンコール最初曲でもあり。あの事件で気もそぞろにならなかったら、もっと早くに気付けたのですけど。
とは言え青森クオーターも美里の怒り心頭で、その後も、グルーヴについて行くのがやっとで詩が頭に入ってこなかったのですよ。まあ人が集まればどうしても事件は起こります。
そして「始まりの詩、あなたへ」は、最初に岩崎宏美のシングル曲として発表しています。作詞・作曲:大江千里の名曲ですから、何れはそうなる次第であった訳です。
ここで上がるのが、美里か岩崎宏美かなのですが。どちらの表現もベストと思います。美里は登場人物に没入しての表現。岩崎宏美は物語を豊かに紡ぎここかの要所を聞かせます。
岩崎宏美か…も有りましょうけど、そのポテンシャルは恐るべきものです。70年代80年年代の人物評を捉える事無かれ。2016年2月20日のNHKのSONGSで見せた、岩崎宏美と国府弘子が用意された膨大なリストの中から観客のリクエストに応えリハーサルなしで歌いあげる如才の無さは、もう目が点過ぎるし、もはや持ち歌たる「タッチ」を歌った時は大爆笑しかなかった程です。
・君はクロール(1986年7月2日 Lovin' you収録)
「君はクロール」は岡村靖幸がジョイフルポップのNHKのFM番組で折々流してはエアチェックカセットテープを散々聞いてました。
その前にも、高校の時に2ndアルバム「Lovin' you」を持ってるクラスメイトからダビングして貰って聞いている筈なんですけど。それ程聞き込めなかったのは、そう今日に至るiPodで聞く程に、昭和の時代のあの薄いガラス越しに聞いてるようで、強く押すと割れるのではとかなりの緊迫感が有ります。美里実に危ういな的で。
そして、話は冒頭に戻し。岡村靖幸がジョイフルポップのエアチェックカセットテープで何度も聞くのですが。「君はクロール」の歌詞そのものの世界観より、サウンドを聞いて受ける情景は、深夜に学校のプールに忍び込んだそれなのですよね。そういう解釈で世界観広げるのか岡村靖幸でした。
しかしそれも。近年になってwiki見て驚いたのは、実は「君はクロール」は大村雅朗作曲編曲作品であった事。ジョイフルポップでかける以上岡村靖幸曲だと思っていたのですけど。逆に言えば岡村靖幸に多大な影響を与えたと感じさせるルーツが垣間見えます。
その「君はクロール」はJ-POPには早すぎた、上質なアンビエントポップですね。
リズムマシンは芯のあるローランドTR808に、ギターもシンセもフローティングしては良い感じです。ここぞのシンセヴィブラフォンも、美里声質以外では浮いてしまいますが、緻密な音の配置かと思います。
もう全てが、美里そのものを生かす為の楽曲のお手本かと思います。構成もレイトテンポも美里のスイートを醸し出しています。大村雅朗の愛情をこれでもかと感じさせずには入れない楽曲です。
故に、岡村靖幸の幾度もの選曲分かります。提供曲差し置いても辿り着かなくいけない革新と融和がここに有ります。
あとは、昭和平成移行期で放送されたepic spnyの音楽番組eZのOPジングルを思い出す程に。このジングルのシンセヴィブラフォンは大村雅朗作曲なのかなと思ったりですけど。クレジットが何処にも見当たらないので、もどかしいなともです。
・嵐が丘(1986年7月2日 Lovin' you収録)
「嵐が丘」は「Lovin' you」収録のカオス曲。もう推察するに美里・TK事小室哲哉・大村雅朗の主張がバチバチしてます。
美里はライブアレンジを想定しての、TKはプログレッシブシンセの極地へ、大村雅朗はギターを極力オブリにさせての当時のレコーディングの頂点へ。
美里に関してはxxxtubeを見たのですが、「Lovin' you」発売当時の公演はTKをゲストに迎えてもアナログシンセの出音では「Lovin' you」の再現迄行きませんでした。後年PCM音源シンセ、例えばヤマハSY77(1989年発売)が出始めるライブでは良い感じのPCMシンセブラスの鋭角さで新たな「嵐が丘」に到達しています。
TKもTMネットワークでも中々出来ない、プログレッシブなシンセソロを「Lovin' you」見せています。シンセベンドを多用した高揚感はライブでは再現は難しい様ですね。
大村雅朗のアプローチはあれです。何せレコードの時代なので尺はどうしても決まってます。「Lovin' you」はレコード二枚組であるものの、吹き荒れる感情を尺ギリギリのブローでどう表現したかと言うと。ギターソロの尺を惜しんで、尺が許される限りにシンセブラスに生ホーンセクションを同調させ、互いの強みを引き出してます。この選択肢は今でも無いですね。シンセブラスか生ホーンセクションのどちらかですから、このミックスこそが「Lovin' you」が歴史的名盤の一端を担ってると言えます。
でも。今聞くとふむ、何とかコピーバンド出来るかですが。「Lovin' you」発表の1986年ではそこまでシーケンサー発達していませんから、音符解像度にベンド情報含め感度そのままに読み込めません。そうパートの多重録音あればでの一発録り。この演奏力とアレンジ、当時の雰囲気を伝えるままに「嵐が丘」は有り得ない一曲と言っておきましょう。
・素顔(1998年2月21日シングル発売)
「素顔」は金子修介監督の1998年の映画「F」の主題歌。フィルム・物語・楽曲全て込みで胸が熱くなります。
初見はTBSの土曜深夜映画で、音楽制作してはのながら見だったのですが。画作りの深さで手を止めるしかなくの、ここは単独コラムの映画映画「F」でも書いてますが、90年代の東京の夜の照明がファンタジー過ぎます。そして見入る程に最後のエンドールに美里の曲を久し振りに聞きました。
楽曲は美里千里の黄金コンビ。硬質なピアノのイントロから始まり、ブレス音そのままからの素顔の…はこの美里が見たかったです。この時期はかなり美里から離れていたので、たった一曲、この「素顔」で私を引き戻すか美里の引力です。
エンドロール一曲そのままを採用した金子修介監督分かってるもですけど、エンドロールを丸ごと切らないTBSも理解力有ります。ついでに言えば映画「F」は1年後にはまたも土曜深夜映画でも流れ、TBSの編成部は凄いよなともです。
そこまで映画「F」を持ち上げて、そんなに名作かは金子修介作品は原作より面白いが定説。登場人物も練りに練られ良いキャラクターに仕上がってます。大人の青春群像劇のお手本になるべきなのです。
とは言えDVDは諸条件が重なってか、現在廃盤です。以前SNSで金子修介監督にも再販売はあるのかも聞いては見ましたが難しい様です。理由は察して余りあるのでそこで終えてます。
ですが。今の時代は再販売の採算ベースを考えずとも、ケーブルテレビ等でまさかこの作品が流れるかが多々有ります。
ここは、どうしても映画「F」を見たい方は日本映画専門チャンネルで金子修介24時間特集をリクエスト願います。必ずや珠玉の放映リストに入る筈。
とここのコラムでやや補筆はしてるものの、この美里楽曲の「素顔」関連のツイートで、ただただ敬愛して止まない金子修介監督作品のいいねとリツイート貰っては、とんでもないpv数になってビビりました。益々好きですよ金子修介監督。
ついでに言えば、美里のお友達羽田美智子主演の映画なんですから、美里からの一押しあってもいい様な気もします。
・Teenage Walk(1986年5月2日シングル発売)
「Teenage Walk」はシングル5枚目のまだまだ注目の若手の曲。当時青森テレビの日曜深夜(多分)のMVリクエスト番組で見たMVと来たらとにかくおきゃんな訳なのです。ビデオに録って何度も見ましたよ。
おじさんが何ナウい事言ってるでしょうが、後にこの要素全てがソニーにおける初期AKB又は乃木坂に継承される訳で言わば教科書的MVです。
それは白い制服が工房製であったり、愛おしい白リボン、早過ぎたストライプのニーソックス、郷愁の溢れる校舎、曲の世界観を何より遵守する画作り。そりゃあ同世代の男子は盛り上がったる訳です。
いや、美里にアイドル被せるのはどうかですが。そこはアーリーアダプターの役目です。当時のアイドルは歌番組が主戦場でほぼほぼMVは有りません。ですがそこからアーティスト志向のアイドルが生まれ本田美奈子.に至って、それが連綿と繋がってるの、youtube公式チャンネル開設のマルチ展開になります。
美里もですよね。活動歴が長くなる程、過去のMVが照れ臭いのは察してしまいますけど、youtubeの公式チャンネル開設しては、「Teenage Walk」で見せたときめき感を新しい子達にも見て貰いたい限りです。
同じソニーのラルクも公式チャンネル開設したのですから、この35周年で何らかのアクションをされてはと思います。とは言え膨大なeZも含めたら膨大なMVですから、アップコンバートもただでは済まないですし…そこは35周年のお祝い経費で降りないものでしょうか。切に。
因みにああこれって「Teenage Walk」のMVぽいと感じたMVがありまして。アイドルネッサンスの大江千里カバー曲「YOU」はMV見る程に、むむ懐かしさ感じます。
【公式】アイドルネッサンス「YOU」(MV)
https://youtu.be/e1ys_U7oRaQ @YouTubeさんから
美里の曲もカバーしたら良いのにと思ったら、「夏が来た!」をカバーしている様です。
【公式】【「夏が来た!」8.10ライブ映像】アイドルネッサンス
https://youtu.be/xfd7xUN6apM @YouTubeさんから
誰が何を言おうと、この頑張りは有りは有り。アイドルネッサンス が現在も活動していたら大村雅朗編曲作品縛りのEPあっただろうなと固くに。
・やるじゃん女の子(1989年7月1日 Flower bed収録)
「やるじゃん女の子」は伝説番組eZのMVが印象的作品。
eZのMVは見た感じロンドンかなとwiki見てみたら、NYレコーディングされた「Flower bed」の頃の短編映画の「on the Flower bed」フィルムカットなのかなですね。
eZは画面上に英語コラム入るのですが、昭和のテレビなので小さく見れません。且つ今でこそ地上デジタルなので信じられないでしょうが、アナログ放送は住む環境によっては凄いノイズが混じるので読めません。故に憶測ばかりが走ってまっした、
MVは、ひたすら建築目的が謎過ぎる極細のNYフラットアイアンビル前(google画像検索で調べた上で)で陽気跳ねまくるシーンが今も。即興演出でしょうがこちらも何か楽しくなります。
作詞作曲は美里も、女性ミュージシャンに有り勝ちな得意な音程に収める事なく、コーラスを含め広いレンジを取りに行った佳曲。曲の完成度が高くシングル作品でも有りなんですが、秀逸であるのに勿体ないですね。
でも佳曲故に、かなり吟味された後のセルフカバーアルバム「HELLO LOVERS」にも収録されていますので、美里の思い入れは一入なんでしょうか。
あとは。何気にNYレコーディングと記しましたけど、「Flower bed」は89年6月発売も製作時期は昭和平成を跨いだ時期で有り。当時の女子は短期留学でも本当に一族上げて首を横に振る時代。私の親戚も行けてアメリカ西海岸界隈迄がギリギリだったみたいです。
そう。女性が海外レコは皆無だったし、この一女子美里を発した志の積み重ねが、今日の日本の留学の日常でも有り。美里やるじゃんと、やるじゃん女の子ですよ。
・CHANCE!/白井貴子(1985 .6. 15. 国立競技場 ALL TOGETHER NOW)
前記で美里のコーラスワーク出たのでやや番外編に。
美里タグの資料整理でxxxtube見ていたら、まさかの「1985 .6. 15. 国立競技場 ALL TOGETHER NOW」の映像が。目を疑いました。
謎の忖度か、当時のロック雑誌は何故か状況完了コラムだけの謎のイベントです。微かに美里も出ていたと漏れ聞いていたのですが。それは本当なのかとwikiで読むと確かにコラムには有りました。まさかxxxtubeはなと思ったら有りましたよ。テレビ放映権無い筈なのに何故あるかは恐るべしはwebですか。
そう。ALL TOGETHER NOWの白井貴子と特別バンドアクトの中に確かにコーラスで美里いました。ただ男性コーラスの音量が高めで美里が聞き取れない箇所も有りますが頑張ってます。美里の貴重な経験になった筈です。
因みにソニーはこの辺りから新人をべテランバンドにブッキングするのがフォーマットな様です。
ただなんですよね。白井貴子と特別バンドによるこの最高のバンドサウンドでも、国立がほぼ着席なのですよ。この引いた雰囲気、いやドン引きならライターも流石に熱い記事も書きようがないかなとも。参加ミュージシャンを見る限りではロックなのかポップなのかもやや不明確で、確かに客層が割れるのはどう見ても明らかです。
1985年当時は、ロックイベントは乗りがあれども、勢いを経験で乗り切れるミュージシャンもスタッフも少なかっただろうし、これも日本ロックの黎明期の歴史である事は確か。そうこうの美里のキャリア改めて凄いとしか言えません。
・ My Revolution(1986年1月22日シングル発売)
何故にここまでマイフェイバリットソングスで「My Revolution」に触れなかったと言うと、美里タグの「#MyRevolutionだけじゃない渡辺美里を広め隊」の縛りがあったからです。流石にマイレボは書けずにプライベートツイートで展開しました。
そう。テレビでマイレボを見る度に、美里がイントロのコーラスを歌えば良いのにと思うのですが…いや、何か違うなと。
9割美里自身と思いますけど、微かに違う女性の声帯とも。ややミステリーで、webで由縁を巡る旅を始めました。
wikiではマイレボのコーラスが楠木勇有行, 木戸泰弘のベテラン男性二人。この方々はサビを歌われている方々ですね。
女性がいないとなると、どうしてお美里のクレジット漏れの線が高いですけど、この時代はレコード会社跨ったら表記を控える時代ですし。さて考え過ぎで一周するも、どうなのかなです。
どうしても気になったので、現場100回Google1万回の勢いで検索したらマイレボのイントロ記事が有りました。
大村雅朗研究本によると、美里のコーラスの様です。いや逆に当時のスタジオワークがマジック過ぎる。
大村雅朗のスタジオワークは厳格そのもの。私たちが聞いているワークス作品でも、そこまでプリセットの音色を変えて合わせに行くか、本当に厳しい方だなの印象です。
それがマイレボのイントロでは美里発案で美里のコーラスを容認してます。不思議ですよね。大村さんならシンセストリングスと生ストリングスをミックスした恐らくの成果物になると思うのですが…いやそれは「My Revolution -第2章-」のフルオーケストラではないかも。そう言う事かで膝を叩いておきます。
そう、マイレボレコーディングもここはスタジオののりとは違う、大村さんと美里の絆あればこその、美里の成長を慮った採用かと思います。師弟愛ですね。
今を美里を見ればこそになりますが、他のダイアモンドと違う美里には特別なカッティングしないとでしょうね。大村雅朗の先見の明恐るべしでですね。
尚大村雅朗刮目本は下記になります。
梶田昌史・田渕浩久『作編曲家 大村雅朗の軌跡 1951-1997』(DU BOOKS)
気になりましたらお近くの書店でお取り寄せお願いします。
ここは口説くなりますが引き続き考察。何故美里のコーラスクレジット無しも、うがった見方をすれば、トラックダウンで寸前で差し代わった可能性も考慮しつつです。
そんな無茶な考え方は無しも。あの頃のバンドブーム時代は5人でデビューしても、スタジオに入ったらvoとリードg以外プロに差し代わったりでもでした。でもライブ映像ではかなり頑張ってけど、完パケの是永さんらしきギターにはどうしてもかなと。
徹底検証の為にxxxtubeはどうなのとかなり巡回したら。資料映像になるレーベル発の、かのMVはコーラスのリップシンク有り。いきなり模範解答で既に答え有るでしょうです。
そして、epic25周年記念ライブではTKと共演してのきっちりコーラスも歌っています。これは貴重でしたね。
でも逆に何故普段コーラスしないのかなもぼんやりと。大御所大村雅朗でも最後迄思考したマイレボ。正解無きがマイレボかもしれません。これからもマイレボは弛まぬ進化するでしょう。ご覧になったライブで欠かさず歌われているのは、その求道心故かもしれません。
・若きモンスターの逆襲(1993年7月21日 BIG WAVE収録)
「若きモンスターの逆襲」はアルバム「BIG WAVE」の携わった各々の分岐点曲。
コーラスの岡村靖幸が絶賛ですけど、サウンドプロデューサーの小林武史の手腕忘れてはいけないかなと。
コーラスが上に行ったかと思えば、下にも潜りに行くは後の小林武史ワークスが色濃くもで有り。意図的な指示無ければ岡村靖幸の天衣無縫なのですが、それでも結果CDとして発表されたのですから、どっちにしても容認した小林武史恐るべしですよ。
収録された「BIG WAVE」は1993年作ですが。そこからやや飛んでの、夏の風物詩ap bank fes 2005での一コマ。
ASKAを迎えてのBank Bandで演奏される「名もなき詩」「YAH YAH YAH」での桜井和寿の上や下にのコーラスワークが、ほぼ岡村靖幸の様でも有ります。攻めるな小林武史もですね。
「BIG WAVE」ファンは、xxxtubeのap bankアーカイブを眺めてもきっと楽しめる筈です。
ふむ客層が違う、そう言わずにもです。山木さんのドラムのグルーヴに酔うのも有りですよ。
そして、コーラスとは言えメロディラインにも闊歩し八面六臂の岡村靖幸も忘れてはならじですね。
「BIG WAVE」を期か、現在に至るコラボ曲では敢えて根っこが同じミュージシャンと相対するも。岡村靖幸自らがコーラスアプローチを果敢に支え楽曲に深みを与えています。それは新境地いや辿り着くべき到達点なのですね。
いや「若きモンスターの逆襲」では美里が頑と受けて立っていたのですから、これから先も切磋琢磨して下さいです。
また「BIG WAVE」の当時の音楽トレンドはテクノムーブメントに本格的に突入しようかで、筆頭してきたデジタルレコーディンでどう音圧を上げるかの議論も巷では盛んでした。こんなチープなマシン使えるかで忘れられたRoland機材群が復活してきたのは、デジタルレコーディング機材のチップが安定したの事も大いにあります。
「BIG WAVE」で取られたレコーディングワークスは、デジタル・アナログ環境を上手く活用したに尽きます。ワイドレンジでもよりクリアなボーカルが浮く事なく音像を維持し、デビューからの世界観を統一してます。この音の定位が今も尚落ち着くのですよね。
ただ音の定位を広げ過ぎるとライブの再現性がは。青森公演では「BIG WAVE」からの曲は無かったものの、この曲もあの曲も、ああバンドサウンドとしてきちんと成立しているなで全然感じませんでした。楽曲派の方でも十分楽しめると思いますので、美里のライブには一回でも行かれては如何でしょうか。
・IT'S TOUGH(1987年5月2日シングル発売)
「IT'S TOUGH」は伊秩弘将作曲。前作迄音符の長さで流麗さを表現していましたが、「IT'S TOUGH」では音符の長さがかなり短く置き方で捲り上げる展開します。この手の意欲作はマンネリ直前作に手を打たれるのですが、アルバム3作目で果敢に挑むのは流石は当時のソニーレーベルでしょうか。
「IT'S TOUGH」の収録アルバム「BREATH」は全込み込みで20世紀にかなり聞き込み、私の中での上位名曲アルバムに鎮座します。
理由はまず、洗練されたクオリティに応ずるがままの本能ですけど…改めて考えるに美里のブレスの位置が本当に優しい。唸る程ににBREATHな訳です。
咽頭から生じる管楽器主体の曲には短めに節を置きに行きグルーブを醸し出し、かと思えばボーイング次第で無限に音符を伸ばせる弦楽器にはジャストピッチで共鳴するなど、CDでエンタメそのものを表現指定ます
「BREATH」をリードする伊秩弘将作品は「BOYS CRIED (あの時からかもしれない)」「IT'S TOUGH」「BREATH」の3曲の意欲作。ブレスの優しい伊秩弘将のソングライティングは、後の女子グループSPEEDをややおいても評価されるべきと思います。
でも最上級で褒めてるレコード評は見た事ないので、何か寂しいですね。。
そして、伊秩弘将作品のブレスの優しさは、伊秩さんの歌唱そのものなのですよ。
昔々日曜正午のテレ朝のロック情報番組HITで伊秩ソロ作のMV見たのです、そのままの世界観で合点したり等。そうかその歌い方なのかとも。その時点でソロ作のCD買っておくべきでしたね。
その昔「IT'S TOUGH」も絶品すぎる動画がyoutubeにあったのですが、今は削除されている様です。
覚えている限りでは…やや小振りなライブハウスのオープニングで幕が降りては現れる美里に、まさか過ぎるGROOVERS藤井一彦の強烈なカッティングギター。所謂混ぜると絶品なあれです。
名手藤井一彦は頭脳警察のサポートをテレビで見て知っていたので、まさかの美里にしかなく。と言うかこのライブ全編見たいです。でもカメラワーク的には何処かのテレビ局なので、市販化はされていないだろうとも。
ここでもyoutubeの渡辺美里の専門チャンネルの必要性ですよ。熱演の蔵出しのテープは世に出るべきと思いますよ、本当に。
あと日曜正午のロック情報番組HITって、改めて何ですよね。
日曜正午この時間は、国民いや会社員平日働き過ぎてグロッキーも。何とか土曜昼迄限りなく寝溜めしては日曜始発まで土曜深夜で遊べる時代で有り、日曜正午に起きるのがやや日常で有りますので、アーリーアダプターを狙いに行ったかなり攻めた番組編成です。
尚HITの番組制作協力はROCKIN'ONです。今で言えばテレ東の日曜9時半JAPAN COUNTDOWNもこの系譜で有り、番組作りが懐かしいなと思って見てる方も少なくないでしょうね。
そう。番組制作協力に入っているROCKIN'ONは高年齢化するロックリスナーを益々健康にしたいのでしょうかね。
・Lovin' you(1986年7月2日 Lovin' you収録)
「Lovin' you」はセカンドアルバム「Lovin' you」の表題曲。
美里にしてはギターソロが極めて印象的です。改めて聞くと宇多田ヒカルに通ずるのは何故だろうと思いながら仕事帰りに何度もでした。そしてwiki開くとギターのクレジットは佐橋佳幸と今剛。この旅情的なギターソロは今剛さんだろうなと。ここか繋がったよ宇多田ヒカルにです。
今剛さんのバンド帯同は、井上陽水・福山雅治等々でも見られますが。個人的なBestActは宇多田ヒカルの「UTADA UNITED」のディスクです。よくもこんな凄い引き出し持ってるな程に弾き倒します。
ただパッケージはUTADA名義の海外版権の都合で半ば廃盤ですが、M-ONで宇多田ヒカル集ではままあるのでそこで見定めて下さい。
でも「Lovin' you」の最初の発見は、深夜eZでの岡村靖幸特番のピアノ弾き語り。ピアノの一本なのにここ迄動的なのかと。折々ではxxxtubeに動画も有ったりでつい岡村靖幸版を優先再生してしまいます。映像中の雨の中の場所は旧青森文化ホールです。今は巨大ドラッグストアになっており、通る度に「Lovin' you」と郷愁が相まって何か切なくもなりますね。
肝心の原曲とアルバム、美里の「Lovin' you」はどうしたのですが。
アルバム「Lovin' you」は、クラスメイトからテープをダビングして貰い、当時聞けど何か内的で遠ざかっていたりの期間が長くてそのまま印象の片隅にです。
そうなるも「Lovin' you」発表時の時代は何もかもが動的で、不良行為が肯定された時代でも有りました。シャイな内面とは向き合うのは前向きでなかったり。皆々が名盤であるは昔から揺るぎなかったのですが、当時の私にはそこまで内面深く迄辿れる勇気も無いのは…それもティーンエイジャー故にです。
ですが、社会に出てたまに青春時代を振り返るプレイリストとして美里の曲を聞くようになります。そこで漸く、絆創膏を剥がした時の跡の様に浮かび上がります。昨今の時代だからこそ「Lovin' you」とやっと向き合えるのかなと。
ティーンエイジャーがLovin' youを言える勇気は相当なものです。当時の私もLovin' youと向き合っていたら、よりひりつく青春時代を過ごしていたでしょうけど。美里の「Lovin' you」は心の支えにはなったかもしれません。
また楽曲の構成ですけど。楽曲「Lovin' you」は特別として、アルバムのギターソロが抑えめなのは、当時レコードからCDへの移行時期での制約故にです。
J-ROCK黎明期と言えど、ギターソロを入れてしまうと、尺として楽曲パートの何処かを削らざる得なく。それでもロックテイストを削れないともなると。例えばレベッカですと、ほぼ全曲フェードアウトで有ったりします。
ここ現在サブスクリプションとAIの時代ですので、再定義してきっちりブレイク入れてのエンディングを作れると思うのですよ。苦々しいのは、私が現在20代であればプログラミンの勉強して楽曲のあるべき構築をしちゃうんですけどね。
とは言え、ギターソロを入れなくてもロック出来るを証明したのが、アルバム「Lovin' you」がその一枚でもあって。
そこから今日現在に至っては、楽曲の世界観からギターソロ必要かの選択が出来る時代になったのは先駆者有ればですか。
ですが弊害は有ります。明らかにオブリなのにギターソロとして展開してしまう昨今のロック事情は、どうなのかなとも思うご時世では有ります。
そして「Lovin' you」は名曲故にyoutubeにはカバーがやや有ります。
まあ…そう言う解釈だろうななので、目くじらを立て無いようにしましょう。
一定の分岐点は、原曲がゆったりしてるのでそこに没入させれるかですね。ゆったりと言えどスローテンポだけではなく、ややライドになってるので、フワっとしてるのですよ。このフワっが非常に大切です。一見上手そうな方ほど、メロディを音符通りに進行するので、何か違うなと感じるのはそう言う訳です。とは言えライドしすぎては、何故かjazzyに歌い切る方もいて、序盤で負けては停止ボタンをクリックしました。すいません。
ではどのカバーが理想かと言うと「Lovin' you [渡辺美里(misato)カバー]Acoustic Cover/chami」ですかね。確かカバーがアップされた頃から聞いていたので、そうか10年あまりも経つかですね。声質に合わせて、敢えてドンシャリのアコースティックギター使わない事から、センスが垣間見えるようにとてもスペシャルです。美里いやアーティスト活動していれば、そう言う伸び代を楽しむ事が出来る好例です。
と。歌が上手ければ大凡の楽曲は成立はしますが、個性派を選ぶ恐ろしい楽曲も有ると言うことです。
・RICHじゃなくても(1987年7月15日 BREATH収録)
「スウィングしなきゃ意味はない」は、1987年の広島平和コンサートの「RICHじゃなくても」で歌詞と曲間でも言われたフレーズ。煌びやか過ぎる演目も相まって、当時は台詞通りにまあそうだなでした。エアチェックのビデオ何度も見たし、現在もxxxtotube見てはスウィンギン!
しかし、ツイート起し時期に雑誌ダ・ヴィンチの膨大の書籍情報で、「スウィングしなきゃ意味はない」は佐藤亜紀の小説でも有り、えっそれって何だろうと思って検索したらジャズの名曲と知りました。
「スウィングしなけりゃ意味はない」はどんなジャズの名曲なのと深く検索すると、何か知ってる様な曲調の末に…レディガガのデュエットで漸く合点です。これですよね。定番中の定番では有りませんか。
Tony Bennett, Lady Gaga - It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Sw...
https://youtu.be/LYfF9VKMp4w @YouTubeさんから
あとはその広島平和コンサートですよね。昭和から平成に股を掛けての日本でのチャリティーコンサートの先駆けでした。
広島平和コンサートにはwikiもwebも詳細な記事が無い為、もはや忘却の彼方になってます。でも当時の通し記事は結構な見開きを取っていたと記憶しています。
ですが時代が…昭和の日本はえっらい堅っ苦しいです。先駆け故に当時の世間は賛否両論です。ロック雑誌で有ってもそれかも有って。他の動画でハウンドドッグのコマでは大友康平さんが曲間で宝島バカヤロウと叫ぶのですが、まあやってしまうかな宝島ならですか。
でも今日現在で証明出来るのは、ロックは輝かしい可能性しか有りません。多分この先も大いなる困難が待ち受けていましょうけど、全ミュージシャンには諦めて欲しく無いなです。
その「RICHじゃなくても」がどうしても好きなのは、歌詞の週末のチャイニーズカフェの光源なのですよ。私の頭の中では昭和のダイニングバーのあの灯なのですよね。オールナイトで日本が徐々に輝き始め様とする、あの柔らかさが本当心地がいいです。
これは美里曲全般にいえますけど、光源をただ浴びるのが本当に心地よいです。
あとは本線を外れるので自己リツイートすべきか、その時は色々考えたのですが。
1987年の広島平和コンサートの日本のあの時代は、世の倣いとしてキリスト教を完全に受容した時代では有りません。
1985年にLIVE AIDがフジテレビで中継されていましたけど、ただの音楽番組に終始していました。LIVE AIDのディスクを見れば分かりますけど、大国のアフリカ諸国への多額貸付と不当過ぎる綿の買取の理不尽さは皆がどうかしてると居ても立ってもおられるずのムーブメントでした。
ですが日本でいざ奉仕の行動をしようとすると、私も使いたく無いけど偽善云々の不毛なやり取りの終始。あの時代確かに大人は善人では有りませんでした。
現在は奉仕の精神が大分受容されましたが、あとはその痛みに近くで寄り添えるかですね。東日本大震災直後は皆の心が確かに一つになりました。ですが、経年と共にそれを一歴史にしては行けないのですよ。願うべくは時折思いを東北に向けて頂ければに他なりません。いやそれは東日本大震災に広島と長崎の原爆投下等に限らず数々の痛みにもですよね。
後は、渡辺美里デビュー35周年記念ベストアルバムリリースがされるそうです。ファンの投票を元に「Live」「Love」「Life」の3ディスクに収まりでしょうけど。良い予感がしてなりません。「Live」は過去アーカイブからのライブ音源、「Love」はリアレンジ新収録、「Life」はそのまま高音質リマスターでしょうかね。ベストアルバムそう有って欲しいなと思います。基本たるビジネスモデルに忠実にあれでしょうけど、制作費をどうにか捻出してくれる事を祈ります。
望むべくは、「RICHじゃなくても」はSOIL & "PIMP" SESSIONSを交えて捲ったりスウィングしたりの硬軟織り交ぜてのセッション聞きたいものです。ピアノの丈青は最高過ぎるので是非。
・いつかきっと(1993年2月1日シングル発売)
「いつかきっと」は1993年のTBSドラマ「いつか好きだと言って」の主題歌。
火曜9時に確かに見ていた筈、大ファンの真打ち性別不明のつみきみほも出て見ていた筈なのに…ドラマ始まるよの「いつかきっと」のイントロしか浮かばないのが切なくも有り。
オープニング主題歌「いつかきっと」しか記憶にないのは、美里の作詞家能力が優れているにつきますね。今ドラマに限らず、登場人物の心の声を集めるのが巧みかなです。
主題歌はうっかりケアを忘れると、ただの応援歌であったり、預言詩であったりして。作品の奥行きを一気に畳んでしまっては、トータルでかなり残念な仕上がりになってしまうのが、昨今の若手作家界隈であったりです。
ドラマ「いつか好きだと言って」をどうしても記憶の外なのは、多分ドラマの結末が望まぬ形だったのかな。
きっとつみきみほを、またしても活かしきれない設定に憤懣やるかたなかったのでしょうね。
多分美里の中では、中世的な彼女が揺らぐ様をモチーフの筈です。それはあのオードリーの分岐で有りますからね。描きたくなる気持ちは止まりませんね。
そもそも、つみきみほと言う女優はですよね。
例えば、xxxtubeに映画『櫻の園』予告編が有ります。多分このつみきみほが我々のパブリックイメージそのものでした。予告編の中でスカートを履いても一際少年であるのが彼女。
中原俊監督はこういう瑞々しさを描くのが本当に上手いと思います。その1カット見ただけでも引き込むのは名手かなと。
つみきみほ以前は、創作上では少年的少女が確かに有りましたが、現実にその御姿が現れるとなると衝撃しか有りません。今だったら垣根無くお友達になれるでしょうけど、あの時代は稀少存在で高貴過ぎます。本当眩しかった。
何か懐かしいお話をしているなの同輩も今しょうが、つみきみほは現役の女優さんです。
youtubeの公式チャンネル乃木坂46『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた 予告編』に彼女がいます。
再生して間も無くの冒頭の先生がつみきみほです。おおっと、あんなに少年声だったのに今や落ち着いて女性の経年声です。みほさんも順調にお年を過ごされてますね。
ついでに『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた 予告編』ですけど。作中映るのでは演目:永遠の楽園ですけど、明らかに櫻の園オマージュでも有ります。乃木坂ののべつ幕無し拾いに拾うこのセンス好きですよ。はい。
話のほぼがつみきみほになってしまいましたが仕方ありません、「いつかきっと」そのものがみほさんそのものだからです。
つみきみほ名義でCDも出していましたけど、もうちょっと音域にあった曲が揃えば。「いつかきっと」のカバーもしていたのなと思いは馳せます。
・東京生活(1996年7月12日 Spirits収録)
音源持っていないのにレコメンドして良いのかも有りますがけど。
「東京生活」は、M-ONでの「Live Love Life goes on!美里祭り in 日比谷野音2019」での公演をHDRで折々見ながらも、ああ公演トップに相応しい曲かなと思った次第です。
美里がシティポップを醸し出すとこうも上質なのかと、出だしの「誰かを愛して生きてゆくのさ」の"さ"で男子の感情を展開する作詞が匠で引き込まれずおられません。
一握りの女性作家陣は男子の心情を何とか書けるけど、このアクセントを持ってこれるのは美里ならではですよね。
そして収録されているアルバムは「Spirits(1996年)」ですよね。
音源も手元に無く、認識が全く無いのかと言うと上記の「Baby Faith(1994年)」の次第も有りますし。改めてwikiを見つめると、ベストアルバム「She loves you (1995年)」とライブアルバム「Live Love Life (1995年)」を挟んでの二年程のブランクがあったので、あの時代のCD情報の波に流されてしまった様です。
そこ仕方無いのですよね。CDだけで流行百貨店クラスの打ち抜きの建物が渋谷にタワーレコードとHMVと二件もあったのですよ、レコファンも入れるとうーん。そこから一枚を探し出せをは…プロモーションを大々的にしませんと到達不可能です。
「Spirits(1996年)」は、記事を見る程に佐久間正英さんプロデューサーで渡辺美里リブートを見据えた意欲作では有りますけど。音源は青森の蔦屋に有りませんし、何処かで美里がディスカバリーされると入荷が検討もされるかなです。
そこはサブスクリプションミュージックのApple musicあるでしょうも、携帯デバイス持っていませんので有効活用出来ないなともです。
そもそもで言えば、長くてあと20年の余生の費用対効果でApple musicとCDを比ぶれば、確かにトントンも、最新デバイス持ってなければサブスクリプションミュージックに切り捨てられるご時世でもあるので安易には乗れないなも有ります。
・サマータイム ブルース(1990年5月12日 シングル発売)
「サマータイム ブルース」を聞く度に常々サッカーのチャントにぴったりと思う訳です。如何です東京オリンピックなでしこ関係各位は是非共お願いします。
「サマータイム ブルース」はAパート・Bパート・サビ何れもチャントに生かせる程も。
名曲の定義って各パートが際立ってこそでしょうけど、そこには曲の引力に引かれての構成であったり、中には下書きの手持ち曲から秀逸なパートを持ってきては組み合わせる傾向が有ります。美里作曲の今作は作詞作曲を並行しつつの展開なのかなと思います。
また編曲の奈良部匠平に関しての推測ですが。作詞から曲の広がりを展開している様に思えます。
美里曲も吉川晃司曲も他のアーティスト曲も然りですが。何より傾倒するTPDの曲に「DAMAGE CONTROL」と言うB面曲にあるのですけど、その位置に関わらず音色使いの巧みさで600数曲ある内の私のベスト5に入る出来栄えです。確かな爪痕を残すが奈良部匠平の人物評なのでしょうか。尚現在はDrum TAOの音楽監督をされている様ですので何かアンテナに引っかかると思ったらそう言う事でも有ります。
まあ再びチャントですよね。その昔某掲示板にフランスW杯だから「シェリーに口づけ」は如何と書いたらスタジアム大合唱も有りましたから、広言しても憚りは無いと思いますよ。
何故チャントで何故サッカーの印象かは、歌詞を改めて見たらゴールも出てきますし、Aパート・Bパート・サビが駆け上がる傾向なので、逆転の苦境には燃えるかなとも。今のなでしこだったらグループリーグの突破がね…半々ですよ。ここで燃えろよ東京オリンピック会場としか発破掛けれません。
ついでに言うと「サマータイム ブルース」のチャントは自作の小説「ギフト!!」関連作の設定でお借りしてます。
J1ディビジョン:ケッパレ弘前のセットプレイ時のチャントでは有りますけど…本試合の話ではまだ差込めて無いです。私の中ではかなり胸熱なので何れは描いたいシーンですね。
その前になでしこですか。どうか採用して貰えないものでしょうかね。切にです。
・二人のFOUR SESONS(1987年12月24日 Merry X'mas Show 87オンエア)
「二人のFOUR SESONS」は日テレのMerry X'mas Show 87の為だけに作られた泉谷しげるとのデュエットソング。雰囲気フォークもサビが秀逸な名曲。
ここでドヤ顔です。同世代でも記憶の遥か彼方でしょうし、生まれてない方多数でしょうから。リアルタイムで見れて、クリスマスも過ぎたのにビデオデッキに録っては何度も見てました。
肝心の音源ですが、当時の竹下首相をかすめた歌詞があって、何れの音源にも収録不可でしょう。ただxxxtubeの無法地帯には…まあです。
「二人のFOUR SESONS」のクレジットは、作詞:桑田佳祐+泉谷しげる/作曲:桑田佳祐/編曲:小林武史。
作詞は落とし込みの柔軟性が素敵な泉谷しげるにウィット部は桑田佳祐なのですかね。作曲は桑田佳祐が食わせ物、メロディーはフォークもロックコード展開は桑田佳祐はロックな方だなと。編曲は今やあの小林武史も、1987年の時点でここ迄発露してるのですよね。
因みに小林武史はこの「二人のFOUR SESONS」アプローチで、2009年にSalyuの「HALFWAY」に挑んで名曲に仕上げています。この曲が聴きたくてハルフウェイの映画2回も見たし、コミカライズされた単行本迄買ってしまいました。映画としては山も谷も無いのですけど、セリフが際立ってるのですよね。
何より「二人のFOUR SESONS」の楽曲は、美里の節回しがロックにもフォークにも振り切らないので、新しいジャンル過ぎてつい聞いてしまいます。それと、花を添える泉谷しげるがきっちりフォーク調に歌い切ってるから、確たる芯があるのでもあって、本当完成度高いですよね。
まあxxxtube聞かれたでしょうけど…「二人のFOUR SESONS」の詩がですよね。ついでに差し込み映像も。当時の世相をかなり意識しなければエバーグリーン過ぎる曲でふんわり聞けます。名サビである「好きだなァ、そう言うの」を美里の記念企画盤で是非聞きたいものです。ここ泉谷が生きているうちに何とかしてください、再びのデュエットお願いします。
とにも権利に許諾ですよね。詩はどうしても昭和の歩くコンピューターがかなり浮かび、門前払いは知る人に取ってどうしても如何なのでしょうね。
でもです。竹下首相の孫DAIGOが「じゃんじゃん歌ってください、ウイッシュ」と言ってくれればですよね。もう昭和の出来事なんて余程の年長者でも覚えてるかですし、消費税の無い時代なんて冗談かで笑い飛ばされますので、もう十分に熱りは冷めてますよ。
・死んでるみたいに生きたくない(1985年12月5日シングル発売)
4thシングル「My Revolution」の前の3rdシングル「死んでるみたいに生きたくない」は実にその期間が一ヶ月強しかなく、レーベルもかなり焦っていた形跡も無くは無いです。
「死んでるみたいに生きたくない」のクレジットは、作詞:戸沢暢美/作曲:小室哲哉/編曲:後藤次利。当時の相当な布陣でしたが、新人相当結果しか出せないのは…そこは運しかないかなとも。
その折りで「死んでるみたいに生きたくない」を知ったのは、多分発売直後の青森テレビの深夜自社MV番組です。
シンプルなバックで美里が特技用ガラスを兎に角け破るMVを見ては、そのままパワフルな女性ボーカルいるなと。モノラル放送の音質では本来の音の緻密さはどうしても分かりかねる時代なので、何を持ってしてもまず勢いを見定めるがリスナーの第一選択。
作曲はTKも、編曲の後藤次利のスラップベースがそれはもう凄まじく、スラップとスライドの配分が誰にも真似出来ない巧みさは、もう美里ゲストボーカルのゴッキー作品そのものです。もうこれだけでも悶絶です。
「死んでるみたいに生きたくない」の前、後藤次利は1985年4月4日にFITZBEATレーベルを起こしてから自身3枚目のソロアルバム「CITY TRICKLES」を発表します。1枚目2枚目で着実にインストルメンタルのクオリティを上げながら、「CITY TRICKLES」ではトレバーホーン越えのオケヒットロックインストを極めてます。勿論ボーカル曲も再上質そのもの。
もうこの時期のゴッキーはベースが絶好調過ぎてから、暫し後の1985年10月2日に発売される1stアルバム『eyes』で積極的参加になります。新人ながらも美里は本当恵まれてるなと思います。
尚ゴッキーがゴッキーたらしめるおニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」は1985年7月5日で有り、想像絶する華麗かつ実力を伴った活動遍歴を示します。
ついでにxxxtubeで見かけた名演は昔ベストテンでも見た「Naoyuki Fujii - Naturally」。
その後藤次利の「CITY TRICKLES」の2枚組レコードを見つけたのは、今は無き青森新町アーケード街の2階のレコード店BEBOPにて。
その頃は学生ですから、打ち抜きのお洒落なフロアのレコード棚を捲って、ジャケットの見ては悦にただ浸る訳です。その中で明らかに只ならぬ雰囲気を出していたのが今アルバム。
あの当時のBEBOPのレコード棚には確実やばいレコードが一枚は存在してました。LPジャケットを見ただけでやばいという感性は、BEBOPに只管通っては仲間とあーだこーだ、並びに店内のフライヤー・ポスターを見ればこそです。
その青森の文化波及拠点BEBOPは、兎に角仕入れ担当さんがかなりやばかったのです。テレビは勿論、ラジオオールチャンネル、果ては音楽雑誌書籍まで、私がかなり苦労して引っ掛かった曲がレコード棚のそこ有りましたもの。今持ってBEBOP復活止みません
そのBEBOPは、新町の旧丸啓金正堂の店舗の前を通りかっての二階を見る程に空き店舗の様です。青森に帰ってきたのは20年以上経ち、新町はどうしようもない程空洞化してるのかなと痛感しています。
若い時は定められた人の繋がりが苦手になって、青森から札幌から関東圏に移り住んだたのですけど。東日本大震災がトリガーになって実家に戻る事になりました。
まあ時はとてつもなく流れて、苦手だった人の繋がりも十重二十重に消え去り、結構リセットされた環境になっています。
室生犀星の詩にこう有ります。「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」。今はそういう事情では有りません。皆々が都会に出ては空洞化しており再びの新天地とも言えます。
また寺山修司は「故郷というのは、二度と帰ることの出来ないものであり、いつもさびしいものなのである」。そんな事も無いかなと。自然の猛威と時代の流れが速すぎて、かっての光景は戻りません。そこで人生を探し求めるのも有りは有りです。
ただ美里の曲は過去も現在も未来も、この片田舎の青森の片隅でも注がれては新たな息吹を探しています。上記の曲以外にも美里の名曲は有りますので、感受性のままにサブスクリプションミュージックで探されるのは如何でしょうか。このフェイバリットソングがきっかけになれば幸いです。
また渡辺美里デビュー35周年の活動については下記のトピックに。
・2020年3月3日:「大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた」(樋口毅宏著)(交通新聞社)
まあSNSのタイムラインに上がってきたときは、掴みに行くブログのタイトルだなと思っていたら…エッセイ本だったとはです。かなり謎です。書籍化されると言うことは、美里サイドのチェックも入ってゴーサインが出たと思うのですが。webの試し読みする限りに、活動履歴の事実認定がほぼほぼで、美里の良さが微塵にも感じられませんでした。田舎の本屋にも並べば洒落た事も言えましょうけど、それもですか。
そもそもタイトルを見た瞬間に戦慄しましたもの。2015年青森公演でのあの事件で、美里が推定犯人が怒っているのに関わらず私迄根詰めちゃって全然耳に殆ど耳に残らない程なのに、このタイトルは何故なの、もう震えます、マイネえらぐ怒らぃると他人事ながら出版日迄が恐怖でしたが、amazonではエッセイジャンルでかなりの上位に上がったとの報告あるので、こう言うアプローチも有りなんだなと目を細めてしまいます。
・ 2020年4月20日:オフィシャルブック「WATANABE MISATO 35th Complete Book」(朝日新聞出版)
満を持してのComplete Bookでしょうか。商品説明では「…渡辺美里の軌跡がすべてわかる完全保存版。」とあるので数万字インタビューに版権写真満載でしょうか。
しかし価格が税込3300円なので、テキストベースなら結構分厚い本になるかとも。希望としては全曲解説でしょうか。美里やスタッフの全メモを起こして欲しいところですけど、網羅するなら1万円大台の分厚さになるでしょうし。
ただ懸念は一つあって、SNSのタイムラインに上がって来る朝日系のエディターさんの評判が芳しく有りませんので、出来がどうなるか…。
先々の記念本としては。そこはどうしても新潮社の校閲経ての美里クロニカルが望ましいですし。またPATIPATI等の旧ソニーマガジン/現M-ON出版部の大判ムックも良いですよね。。
・2019-2020年:全国ツアー「渡辺美里 35th Anniversary Live Love Life Sweet Emotion Tour 2019-2020」
ライブイベントサイトの Sweet Emotion Tourリストの期間では2019/08/31 (土) ~ 2020/06/21 (日)と有ります。最終日の発表も見ていませんし、新型コロナウイルス関連で日程が繰り下げられては、いつ終わるのかな、いや青森公演あるのかなとやきもきしています。
ただ…青森公演あったとしてもですよ。今働いているところが生活用品を取り扱っているので、抜本的な新型コロナウイルス治療薬が出来ない限り参加は出来ない事になります。
青森からまず出ないですし、2015年の青森クオーターのライブハウス公演が生涯最初にしての最後に美里ライブになりそうです。一期一会とはそう言うものです。ライブハウスの距離で美里の肉声を聞けただけでも良しとしましょう。
・2020年4月29日:ベストアルバム「harvest」(エピックレコードジャパン)
デビュー35周年のオールタイムベストアルバム。「Live」「Love」「Life」という3つのテーマによる3枚組CDに新曲2曲。また初回限定盤には「渡辺美里 35th Anniversary Live Love Life Sweet Emotion Tour 2019-2020/東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)」のライブ映像Blu-rayがつくそうです。でも一瞬でも行けるかなと考えて行けなかったライブを見るのは辛いので手元には置かないかなと。
尚、3つのテーマは今年の頭にwebの特設ページでファンアンケートを取っていったので、どう言う曲が上がって来るかは予想出来ません。でも恐らくは美里タグの「#MyRevolutionだけじゃない渡辺美里を広め隊」の上位ランキングに入った曲が入るだろうとは思います。
個人的には「素顔」が入っていればなお良しでしょうか。
以上、過去のツイートをコピー&ペーストするつもりが、140文字に無理矢理納めて空気になってしまった経緯があるので、えーい分からん、全面改訂しての今日です。
寝る前に1曲のコラム書ければ良いかなのペースで進行していましたら、2020年2月9日-2020年3月16日の呆れる程の執筆活動になっていましました。
当面は達成感しか有りませんが、どこかのタイミングで校正したり補筆するかもしれません。
全て美里の曲に再発見あれ。
全ての美里ファンに幸あれ。
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