先生との出会い美由希・アリア視点後編
先生と一緒に小さな依頼や事件をこなし、少しだけお仕事が入ってくるようになりました。
今日も今日とて自分の宇宙船にあるトレーニングルームで修行中です。
「セイヤアアァァァ!!」
仮にも女神である私の全霊をかけた一撃。
下手なミサイルなど比較にもならない威力の一撃を、防御もせず食らう。
「いいぞ。その調子だ」
なのに先生は微動だにしない。ピクリとも動かないし、傷つかない。
先生の身体はどうなっているのか。
「魔力を流すのが得意っぽいな」
「魔力をぐるぐるさせて、強くするのが得意デス。空気や物に伝えるともっと早いデス。ネオホープに魔力がいっぱい流れるデス」
「なるほど。拙いからこそ、魔力で伝えようと……か。女神ってのは不思議だな」
よくわからない事を言っている先生。
ペンを取り出し、魔力を込めて回転させている。
「これは魔力だけで回している。美由希の魔力は精密動作性を上げれば上げるほど強い。このペンはちょっとやそっとじゃ砕けないから、練習に使え。高速で回したり、魔力の種類を変えたり、色々やってみるといい」
「はいデス!」
この訓練は難しく、合間合間にできるため、理にかなっていた。
「よし、じゃあ次はロボ組手するぞ」
そして宇宙空間で、ネオホープに乗った私と、長袖長ズボンで運動靴を履いた先生が対峙する。
「よろしくお願いしマス!」
なぜ先生の声は聞こえるのだろう。
なぜ普通に宇宙空間に立っているのだろう。
私は考えるのをやめた。先生は先生だから凄くてなんでもできる。
「よろしく。さあ、新しい武装を見せてくれ」
こうして新武装を先生で試し、敵を倒してお金を稼ぐ。
自分の訓練と、最近では家事を教わる機会も増えた。
自分の生活が充実していると感じる。
「いっきますよー!」
そして月日は過ぎ、先生との同居も違和感が消えるほどの長さとなった。
そんな私は今、宇宙船で報告書に追われていた。
「ううぅ……女神界はもっと神聖な感じでいいと思いマス」
「手伝うか?」
「結構デス! ワタシはまだやれる子デス!」
じっくりと経験を積み、大規模な作戦にも参加し、成長していることも実感した。
けれど宇宙船は最初のまま。メンバーも先生だけ。
なんとなく、住み心地が良くて、この先生との空間に誰かが入ってきて欲しくなかった。
「そろそろ助けたいぞー」
「却下しマス! センセーは見守っていてください!」
私はまだ、一度も助けて欲しいと言っていない。
先生がそれとなく、私に気づかれないように、細かいところでサポートしてくれているのは知っている。
それにはお礼を言いながら、私自身の未熟さを恥じたりした。
『こちら管理局。美由希・アリアに告ぐ……』
通信が入った。なんでも先日倒した黒い機体の軍勢について話があるとのこと。
管理局の女神直々に会いたいと言っているらしい。
『本人と機体のみで来るように。人間の同行は許可しない』
「妙な注文だな」
「大丈夫デス。きっと今までの働きが認められたのデスよ」
先生には管理局のある星で、宇宙船と一緒に待機してもらうことにした。
私だけがネオホープに乗り、宇宙まで届く巨大な塔へと入る。
「失礼します! 美由希・アリア入ります!」
そこは異様な光景だった。真っ白な床と真っ赤な絨毯。どこまでも広がる青空。
そこに立つ、真っ黒なドレスを着た巨大な女神。
少女趣味な家具や、宇宙を見渡すモニターもある。
広さからして別の空間だろう。全てがアンバランスだった。
『あんたが美由希ちゃんね。最近調子いいらしいじゃない』
この世界のトップと言っても過言ではない女神、マリアがいた。
金髪碧眼。美しい容姿。女神である……はずなんだ。
妙に響く、綺麗なのに気味の悪い声。嫌な感覚だ。
とりあえず当たり障りのない返答をする。
「恐縮デス!」
マリアは十メートルくらいあるだろうか。
女神というのは人間と同じサイズのはず。巨大化する魔法もあるにはある。
けれど何か違う。この女神は……なにかもっとおぞましい力で溢れていた。
『とりあえず機体から降りて』
「はい、失礼いたしました」
機体から降りると、その異様な大きさが怖くなる。
『あんたらさ、このあいだ真っ黒の機械軍団倒したでしょ?』
「はい!」
『どうしてくれんの?』
「……は?」
質問の意図がわからず、答えを探していると、いきなり現れた何かに脇腹を殴りつけられた。
「がはっ!?」
突然のことで防御もできず、そのまま地面を転がる。
激痛が全身に広がっていく。その感覚に悶える間に、魔力で浮かされ、マリアの目の前まで引っ張られる。
『あんたらが無駄に張り切ってくれちゃったせいでさ、犠牲者がほとんど出なかったんだよね』
私の体より大きな目が、綺麗なはずの眼が、とても濁った汚いものに見えた。
「それなら……どうして……」
『どうして? せっかく面白くなりそうだったのにさ。あんまり調子乗って強くなられても困るんだよね。駒が減っちゃった』
「駒?」
ドレスのスカートから、つい最近倒した黒の騎兵が現れた。
首と僅かな胴体しか残っていないそれは、確かに倒した敵。
「な……どうして?」
『あんたそれしか言えないの? あたしが世界を面白くしてあげてんのにさあ。なに邪魔してくれちゃってんのよ』
巨大な剣が私に叩きつけられた。剣と認識するまでに一瞬の隙が生まれ、両腕の防御もむなしく吹き飛ばされる。
「きゃあぁぁ!?」
本来死んでいてもおかしくないのに、私の体はつながっている。
胸のあたりが暖かい。原因はわからないけれど、傷も癒えていく。
『うーわ、タフだねー。そこまで強くなったんだ。嬉しいわ。あんたを取り込めば、あたしは最強に近づくってことでしょ』
「取り込む?」
『そ、あたしが評価を下すことで、女神に競争心を植え付ける。いい暮らしを目指して強くなる。この子達と戦わせて、限界が見えたら呼び出して取り込む。これを繰り返していけば、あたしは最強の女神になれる』
「そこまでして……なぜ最強に……」
『女神界をあたしのものにするためよ。全世界の頂点である女神界さえ掌握できれば、世界はあたしに跪く』
そんな、そんな理由で人々を脅かし、女神の命を奪ってきたというのか。
なぜそんなことができるのか。同じ女神だと信じられなかった。
『バカよねえ。利用されているとも知らずに、一生懸命戦っちゃって。ふふふ、あーっはっはっは!!』
つまり、つまりこの世界の戦いは……今まで沢山の人が、何人もの勇者が、平和を求めてその命を散らしていたのは。
戦いは、この女神がいる限り。
――――――永遠に終わらない。
「う……うあああああぁぁぁ!!」
『うるさい。黙れ』
また床に叩きつけられた。私の心もどん底まで落とされた気分だ。
世界の平和を信じて。みんなが笑って暮らせる世界のために。ただそれだけのために……それなのに、そんな人々の思いを踏みにじって。
『ついでにあんたの機体、ネオホープだっけ。まあいいわ。使ってあげる』
機体が黒く、暗い力で染められていく。
私と先生の希望が、思い出が汚されていくようで……無意識のうちに叫んでいた。
「やめて! その子は……その子だけは!!」
『指図すんなよ』
大きな魔力が打ち付けられ、また私の体が悲鳴をあげる。
マリアのにやついた笑みが気に入らない。こんなの女神じゃない。
『頑丈だねー。なんで一回も死なないわけ? あんたマジでどうなってんの?』
「鍛えて……もらったから……かな?」
『あっそ、じゃあ自分の機体に潰されなさい。自分の希望に握り潰される。悪くないでしょ』
ネオホープの黒い手が、私を包み込んで握り潰そうとする。
体がまともに動かない私は、あっさりと捕まってしまう。
「うああああああぁぁぁ!!」
『いい声ね。そのまま潰れてちょうだい。死んでからでも取り込めるもの』
全身が軋む。逃げ場がない。痛い。身動きすらできず、ゆっくりと自分の体が歪む。目の前にこの世界の悪が、元凶がいるのに。
抵抗することすらできないのか。私は、無力なままなのかな。
「う……あ……」
また暖かい力が私を癒やす。同時に拘束が解け、ネオホープの手が開く。
その手は白く輝いていた。
『何? まだ抵抗するだけの力があんの?』
そんなものはない。今だって、地面に向けて真っ逆さまだ。
このまま落ちて潰れてしまうだろう。
「あたた……かい……」
私の予想は外れ、ゆっくりと、私を包む光によって床へと降ろされた。
この胸の暖かさ。その原因がやっとわかった。
服の内側に、いつも大事にしまっていたハンカチ。
「守って……くれてたんだ……」
先生がくれたハンカチ。辛い時は、こっそりこれで涙を拭いて、また前を向く。
ずっと守ってくれていた。離れていても、私を守ってくれていたんだ。
「そうだ…………勇者なら……勇者のパートナーなら……」
身体は悲鳴を上げている。膝が笑うし、吐き気もする。
だけど、ここで諦める訳にはいかない。
私は先生のパートナーなんだ。なら、諦めちゃいけない。
「絶対に……諦めない!!」
『あんたになにができるっていうの?』
「そんなもの……やり終えてから考える!!」
体に鞭打って、ネオホープへと駆ける。
『そんなにこの子が大事? なら、この子の手で死になさい!』
動きのぎこちないネオホープのパンチをかわし、その腕を伝ってコックピット部分へ。装甲の外からでも、私の魔力さえ流せれば。
「お願い……伝わって!!」
ありったけの魔力を流し込む。魔力の操作訓練は毎日してきた。
操作パネルがあるはずの場所へ集中。無理やり外から動かしてみせる。
『無駄無駄。あたしがどんだけ女神を取り込んだと思ってんの? 邪悪な力は半端じゃないよ?』
「動いて……お願い……二人で……あいつを倒すの!!」
上半身だけが、徐々に白く戻っていく。
伝わっている。全開の魔力なら、マリアの邪悪な力を押し戻せる。
『うっざ。無駄に魔力があるみたいだけどさ、調子に乗ってんじゃ……』
上半身だけ動かせればいい。機体の両手のひらをマリアの前に突き出し、私とこの子の全エネルギーを集中。ネオホープの総力を込めたビームが撃ち出された。
『なにっ!?』
「いっけええええええぇぇぇ!!」
アリスの巨体すらも飲み込む光の渦。魔力が尽きるまで、手は抜かない。
ありったけ撃ち尽くしてやる。徹底的に、この世界の悪意を消し去るんだ。
「負けない……勇者は……女神は……負けちゃいけないんだああぁぁぁ!!」
光の中に影がある。それは徐々に大きくなり、こちらへと迫る。
『この……糞ガキがああぁぁぁ!!』
マリアだ。鬼のような表情で、ボロボロのドレスを気にすることもなく、こちらに特大の魔力弾を放ってきた。
「きゃあああぁぁぁぁ!!」
今度こそ為す術がなかった。魔力は使い切り。機体から振り落とされ。
魔力弾の衝撃で破れた服から、落下中にハンカチを落としてしまった。
最後の力を振り絞ってなんとか着地するも、全身は言うことを聞かない。
『ふざけやがってええぇぇぇ! 殺す! 殺してやる!! もう取り込むのはやめだ! この世から消してやる!!』
終わりだ。もう一度魔力弾が来る。避けることすらできないだろう。
座り込み、動かなくなった足に触れるも感覚がない。
足の感覚も、手の感覚もだ。ハンカチが、私の最後の希望だった。
完全に心が折れた。
「…………センセー……ごめん……なさい……」
頑張ったけど……もう……私はダメみたいです。
一緒に世界を平和にするって約束、守れませんでした。
「約束守れない……悪い子で……」
死ぬ間際に思い出すのは、先生の優しい笑顔。温かい手。
私を励まし、褒めてくれる声。一緒に訓練をして、料理を教えてくれて。
そういえば、今日は一緒にお鍋をしようっておはなししたなあ。
『死ねえええぇぇぇっ!!』
私ってば先生の事ばかりだ。
大切なことは全て先生から教わった。先生が全部教えてくれた。
もっと一緒にいたかったな。もっと好きなものも作ってあげたかったし、聞きたいことだっていっぱいあった。
「…………センセー」
まだ一緒にいたい。死にたくない。
約束も守れないのに、ちょっとわがままかな。
それでも願いが叶うなら。私のわがままが通るならどうか。
「………………助けて…………ください……」
「まかせな」
軽い破裂音。風船が割れるような音がして、迫る魔力が消えた。
「う……あぁ……」
そこにあったのは見慣れた背中。間違えるはずがない。
いつも私を支えてくれた、大きな背中。
「センセー!!」
「おう、助けに来たぜ」
優しく私の頭を撫でてくれる。それだけで痛みが消えた。
服も元通り。こんなことができるのだ、先生に違いない。
「本当に、センセー……」
「おう。美由希のセンセーだ」
ゆっくりと抱き起こされた。勢いのままに先生の服を掴み、その胸に顔を埋める。
泣き顔を見られたくなかった。もう涙は止まらない。
「うっ、うわああああぁぁぁん!!」
「よしよし、怖いのに頑張ったな。俺が来たからもう大丈夫だ」
何度も何度も慰めの言葉をかけてくれる。
心が満たされていく。もう不安も迷いもない。
『そいつ誰? 人間を連れてこいとは言ってないんだけど?』
「ちょっとだけ、いい子にしてるんだぞ」
新しいハンカチで私の涙を拭い、手渡してくれる。
そっと私から離れ、マリアに向き直る先生。
堂々たる佇まいは、強大な悪意に少しも怯んでいない。
「そうか。美由希を泣かせたのはお前か」
空気が変わる。揺れる。プライドの高い女神だ。人間に舐めた態度を取られて、機嫌が悪くなったのだろう。
『オマエ? 人間ごときが、神をオマエと呼ぶの?』
私にも振るわれた大剣が、先生を襲う。
女神でも重症を負うというのに、先生は立ったまま微動だにせず受ける。
「お前は女神じゃないさ」
『うるさいよ、クズが』
平然と、防御すらせずその身に受けて、悪意を一身に受けているのに。
目で追えないほどの猛攻を受け続けて、先生は傷一つつかない。
「美由希はいつだって平和のため、誰も傷つかない世界のために戦ってた」
『うるさいっ!!』
相手は邪神なのに。女神を吸収し続けた最強の女神なのに。どうしてだろう。
『なんだ! なんなんだよオマエ!! 倒れなさいよ!!』
負ける姿が想像できない。
「お前は女神じゃない」
巨大な剣は、人間の拳によって粉々に砕かれた。
先生の拳に、砕けないものなどありはしない。
『うっざい! やっちゃえ!』
立ち塞がる黒い機体。色は変わっても、間違えようのない機体。
私と先生の希望。ネオホープ。
「ああ、悪かった」
軽くジャンプし、先生の手が優しく、壊れかけのネオホープの頭に触れた。
「助けるのが遅れたな」
それだけで邪気は消え、見慣れた白い姿が戻ってくる。
『うそ……なんでよ!!』
「お前も頑張ったな。よく美由希を支えてくれた」
優しい声でネオホープを撫でている。私の時と同じだ。もう傷跡すらない。
『クソが! あたしはこの世界の管理者だぞ! あたしの報告ひとつで世界が、女神が敵に回るんだ! それをわかってんのか!』
「そうかい、なら報告はひとことでいい」
まるで散歩に行くかのような気軽さで、さらりと告げる。
先生の両手に光が満ちた。それは女神よりも神聖で、全てを浄化してくれる光。
「世界は平和になりました、ってな」
『バカな……こんなはずがあああああぁぁぁぁ!!』
とても大きくて綺麗な光は、マリアを断末魔の悲鳴ごと飲み込んだ。
その日……邪神は、世界を覆う悪意は、あっけないほど簡単に消えた。
「よし、帰ろうぜ。俺たちの家に」
そんな偉業を成し遂げた勇者は、私と二人で買い物袋片手に帰ってきた。
「ふっふっふ、カニゲットできたぞ。さっそく鍋に入れようぜ」
他人に話して信じてもらえるだろうか。
その日の鍋は、いつもよりちょっぴりしょっぱかったことを、今でも覚えています。
「しかし、今回はまた報告書が大変そうだな」
「うぅ……それは……」
「手伝うかい?」
「お願いします」
私たちには、この世界の真実を女神界に報告するというお仕事がありました。
これがまた大変で、かなり時間を使いましたとさ。
長い長い後始末も終わり、世界が平和になったことで、私は女神界に戻された。
そして私は記者の道を志す。
知って欲しかった。人知れず世界にために生きるもののことを。
それを、誰も知らないままで終わらせたくなかった。
「先生のことを……私を救ってくれた勇者のことを忘れないために。悲しみを終わらせてくれた人が、誰にも知られること無く終わって欲しくない!」
「そう……あなたも先生に助けてもらったのね。いいわ、やってみましょうか」
たまたま先生を知っている女神と知り合えて、小さなコーナーから始まった。
最初はちょっとした特集を組めるだけ。
それでも購読者は増えていき、実際に先生に助けられた女神にインタビューして、それを記事にしたりした。
「先生は……本当にどこに行っても先生デスね……」
話を聞く度に、まるで先生の冒険を追体験しているかのような気分だった。
そんなことをずっと続けている。
今日もまた、一人の女神にインタビューを終えた。
「これじゃまた……ワンパターン創作雑誌扱いデスねえ」
「本当にあの人は……ちょっとは苦戦しなさいってのよ」
女神を超越し、世界を救い続ける人間の男。
そんなものを特集していれば、オカルト雑誌のような扱いを受ける。
完全な創作と思っている女神が大半だろう。
「ふふっ、先生が苦戦……全世界の危機デスね」
「洒落にならないわね。女神界もなくなるんじゃないかしら?」
なにせ相手がどんな魔王だろうが邪神だろうが、絶対に勝つ。
苦戦しているという話すら聞かない。
あまりにも現実離れしている。そりゃ信用されないに決まっていた。
圧倒的な強さは女神ですら、いや女神という絶対強者だからこそ受け入れがたい。
「そんな先生に関する特ダネよ。最近、駄女神が増えたからって、女神女王神様が作った施設があるでしょう?」
「あーありましたね。再教育施設だとか」
「そこの先生がね、あの人らしいのよ」
心が跳ねる。もう一度、先生に会えるかもしれない。
不確かな情報だけれど、別人かもしれないけれど。
でも、あのぬくもりと優しさに触れられるかもしれない。
「で、それを話したら取材に行きたいって、みんな来ちゃってね」
先生の教え子で、同僚のみんなが立っていた。
みんなやる気に満ちている。
「ここは公平にじゃんけんとくじ引きで決めるわよ」
「ふっふっふ……負けないのデス! この企画はワタシが始めたもの! センセーに密着取材をする権利は我にありデース!」
待っていてください先生。
大きくなった私は、あの頃とは一味も二味も違います。
今度こそ、あなたの全てを暴いてみせますからね。
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