田中、木村、後藤。

弓弦

たまごを、かけた、ごはん。

某県立大学に程近い、学生寮。

仲の良い3人の男子学生。

先日、帰省を済ませてひさしぶりの顔合わせ。


田中「いやあ、やっぱ田舎はいいな。和む。」

後藤「そうだな、実家のメシ最高!」

木村「そうか、俺なんて和みなぞ無かったぞ。」

田中「そういや、お前の家って。」

木村「親が転勤族だからなあ。顔見せだけだったよ。後藤ンちは農家だっけ?」

後藤「ああ。米農家。しかもカマド炊きだから。」

田中「イイね!うちはリーマンだけど、婆ちゃんチが養鶏しててさあ。鶏のすき焼き!溶き卵も今朝獲れだぜ!」

木村「まぢかよ!今度喰わせろ!」

後藤「イイね!イイね!じゃあ、俺は米送ってもらうよ。」

木村「なにコレ!完璧!」

田中「じゃあ、今週末に合わせてメシ会な!」

二人「おう‼」


週末。


田中「おーい、送って来た!今朝どれの宅急便!しかも卵付き!」

後藤「うちも来たよ!」

木村「コンロと鍋は用意した。あと野菜も。」


そして、木村の部屋


木村「御飯炊けたぞ!」

後藤「よっしゃ!」

田中「卵に、砂糖に醤油っと。」

木村「後は、喰うだけだ‼」

後藤「だな!しかし炊きたての御飯は良い薫りだ!」

田中「ああ、この醤油も良いヤツだな。」

木村「おう、折角だから高いの買ってきた。」

後藤&田中『木村、コレ、卵かけご飯が最高じゃね?!』

木村「あ。俺、そういうのムリ。昔吐いたし。」

田中&後藤『…。』



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田中、木村、後藤。 弓弦 @isle-of-islay

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