『みんなのフレンズ！』第4回 アライグマ

第1話

フレンズ系バラエティ『みんなのフレンズ！』第4回 ゲスト アライグマ

シーン1 『みんなのフレンズ！』スタジオ

------------始まりのBGMと共に、ヒトさんがお辞儀をして番組は始まる。

ヒトさん 「始まりました〜『みんなのフレンズ！』私はパーソナリティのヒトです！本日もよろしくお願いします！」

ヒトさん 「この番組は、フレンズさんの生態をフレンズさん本人と一緒に見ていこうという、フレンズ系バラエティです！」

ヒトさん 「さて本日のゲストは…みんな大好き⁉︎アライグマさんです！」

------------アライさん、嬉しそうに登場。

アライさん 「ふふふ〜♪みんな大好き‼︎アライさんなのだ〜」

ヒトさん 「今日はよろしくね〜アライグマさん！」

アライさん 「うむ！よろしくなのだ！」

ヒトさん 「では早速、生息地から見ていこう！おぉ〜アライグマさん元は北アメリカに生息しているフレンズなんだね〜」

アライさん 「そうなのだ！すごいだろ〜♪USAのAは、アライさんのAなのだ！」

------------ ものすごく誇らしげに言うアライさん。

ヒトさん 「あはは〜すごいね〜。でも、アライグマさんは英語では、ラクーン(raccoon)だからAじゃないと思うけど？それに、北アメリカってのは…」

アライさん 「うぅ…うるさいのだ！そんなのどうでも良いのだ！」

------------ 適当に言った事に、真面目に突っ込まれムッとするアライさん。

ヒトさん 「ところで、アライグマさんは大人なの？」

アライさん 「当たり前なのだ！このむっちりボディと、この大人の余裕を見て何バカな事聞くのだ！」

------------ 胸を張り、すかさず答えるアライさん。

ヒトさん 「そうだよね〜実は、アライグマさんって大人になれば凶暴になるんだよ」

アライさん 「あ、アライさんを騙したな！コノヤロー」

------------怒るアライさん。

ヒトさん 「ほらね、アライグマさんは気性が荒いから、みんなも気をつけてね！」

アライさん 「………(ヒトって…タチの悪いフレンズなのだ…)」

シーン2 同じスタジオ

------------アライさんは機嫌が悪い様子。

ヒトさん 「アライグマさんって、基本的には夜行性のフレンズなんだね！」

アライさん 「ふふん♪そうなのだ！カッコイイだろー！」

------------突然、上機嫌になるアライさん。

ヒトさん 「うん！まるで自堕落な生活を送るフレンズって感じでカッコイイよ！」

アライさん 「もー！褒めても何も出ないぞ〜♪」

------------凄く嬉しそうなアライさん。

ヒトさん 「しかもアライグマさんは、同じ場所に居続けることはないっていう特徴もあるんだよ！風来坊って感じでカッコイイよね〜」

アライさん 「そうなのだ！アライさんはカッコイイのだ！……ん？もしかして、またアライさんを騙そうとしてる…？」

------------ハッとするアライさん。

ヒトさん 「おお〜！さすがアライグマさん！学習能力が高いと言われるだけのことはある！」

アライさん 「もー！なんなのだ⁉︎」

------------机を叩いて怒りを露わにするアライさん。

シーン3 同じスタジオ

------------アライさんはヒトさんを睨んでいる。

ヒトさん 「よし！気を取り直して…アライグマさんは日本では、特定外来生物に指定されてるフレンズなんだね！」

アライさん 「そうなのだ！アウトサイダーって感じでカッコイイのだ！ってもう騙されないぞ！」

------------ノリツッコミを炸裂するアライさん。

ヒトさん 「まあ…農作物を荒らしたり、在来種を脅かしたりするから、日本ではアライグマさんは駆除の対象でもあるから……」

------------真面目な顔になるヒトさん。

アライさん 「それは、生きる為に仕方ないのだ！そもそも、アライさんの仲間も日本に来たくて来た訳ではないのだ！」

------------仲間をかばうアライさん。

ヒトさん 「そうなんだよね…私の仲間が楽しみの為に、ペットにしたばかりに…」

------------暗い顔で語りだすヒトさん。

アライさん 「いや…まあ、ア、アライさんはヒトと違って、寛大だから…」

------------突然の暗い空気に戸惑うアライさん。

ヒトさん 「でも、アライグマさんって感染症を持ってることが多いんですね……………」

アライさん 「え？」

ヒトさん 「…やっぱり、駆除っていうのもヒトが生きる為に……」

------------ボソッと言うヒトさん。

アライさん 「は？も〜〜ヒトってなんて勝手なのだ！嚙みつくぞ〜！うーがおー！」

ヒトさん 「ギャ〜〜〜噛まないで下さい！」

逃げ惑うヒトさん。

シーン4 同じスタジオ

何も無かったかのように再開するが、スタジオが荒れており、一悶着あった模様。

ヒトさん 「最後にアライグマさんの最大の謎に関して聞いちゃおうかな〜」

アライさん 「よし！アライグマのことなら、アライさんにおまかせなのだ！」

------------最後だからと張り切るアライさん。

ヒトさん 「じゃあ聞くけど、アライグマさんはなんで食べ物を洗うようなことをするの？食べ物なのかを判断してるの？それとも、水中を探ってるの？どうしてなの？」

------------矢継ぎ早に質問を浴びせるヒトさん。

アライさん 「…それは…えっと…いろいろあるのだ！」

------------困るアライさん。

ヒトさん 「そういえば、洗うようなことをするのは、飼育された個体だけだって聞きたことあるけど本当？」

アライさん 「…んん…たぶん…」

------------確信が持てないアライさん。

------------終わりっぽいBGMが流れてくる。

ヒトさん 「あ！そろそろお別れの時間です！では、ゲストのアライグマさん今日はどうだった？」

------------切り替えの早いヒトさん。

アライさん 「そーだな〜…全力を尽くしたのだ…」

------------疲れた様子のアライさん。

ヒトさん 「では、最後に一言お願いします！」

アライさん 「ん〜っと、ここでは紹介して貰えなかったけど、アライさんは指が器用で、木登りが上手くて、泳ぎも上手いんだぞ！つまり、すごーいフレンズなのだ！」

------------ここぞとばかりに、自分の優れた点を楽しそうにアピールするアライさん。

ヒトさん 「ではアライグマさん！いろいろあったけど、これからもよろしくね！なんてったって私達はフレンズだからね！」

アライさん 「おお！そうなのだ！アライさん達はフレンズなのだ！これでいいのだ！」

------------嬉しそうなアライさん。

ヒトさん 「それでは皆さん次回の『みんなのフレンズ！』で会いましょう！さようなら〜」

アライさん 「さよならなのだ〜！」

------------笑顔で手を振るヒトさんとアライさん。

終わりのBGMと共に左端に【終】の文字が出て番組は終わる。