ごこくエリアの冒険

オウボシター

ごこくエリアの冒険

「あなたは何のフレンズさんですか?」

とかばんは尋ねた。

「私はコモドオオトカゲよ」

「コモドオオトカゲ?」


ラッキービーストが話し出す。

『検索中…コモドオオトカゲはトカゲのフレンズだよ。コモドドラゴンとも言われているよ』

「ドラゴン!!うわー何だか強そうでかっこいいなー」

とサーバルが話す。

「あなた達はどこに向かっているの?」

「僕達は、ごこくエリアに向かっています。でも電池切れになってしまいまして…」

「ふーん…それなら私が船を押して行ってあげるわ」

「わーい、コモドありがとう!」

「ありがとうございます、助かります」


コモドオオトカゲの助けによってかばん達はごこくエリアの島に着いた。

「さあ、島に着いたわよ」

「ありがとうございます。お礼にこれをどうぞ」

かばんがジャパリまんを渡す。

「これは何?」

「ジャパリまんだよ。すっごく美味しいよー食べて、食べてー」

サーバルの話を聞き、コモドは一口食べてみた。

「これは!!!!美味しい。初めて食べる味だわ」

「でしょ、でしょ。いっぱい持ってきたからもう少しあげるよ」

「気に入っていただけて良かったです」

かばんは少し安心した。コモドはムシャムシャと食べきった。

「じゃあ、気をつけて行きなさいよ。ジャパリまんありがとう」

とコモドは手を振り去って行った。


そしてかばん達は、船になっていたジャパリバスを合わせて出発の準備を整える。

その日は、疲れてしまい一行は眠ってしまった。

ガサガサゴソゴソという音がしてカバンは目が覚めた。

辺りは暗く何も見えない。

「そこにいるのは誰ですか?」

と恐る恐る声を出したが返事はない。

『かばん大丈夫?』

ボスの声が聞こえるとドスンドスンと音がして何者かが逃げて行った。

「何だったのだろう?怖いなぁ」

「もう食べられないよー」

サーバルは寝言を言っていた。

「サーバルちゃん…」かばんは再び眠りについた。


朝になるとかばんは気が付いた。

ジャパリまんを入れている袋が壊され何個かなくなっていた。

そして、周辺には巨大な足跡が残されていた。

「何これ、こんな大きな足跡見たことないよー」

驚くサーバルに昨夜の事を話すカバン。

「ラッキーさんは、この足跡わかりますか?」

『ごこくエリアには詳しくないからわからないよ』

「そうですか…まずは、進んでみましょう」

「そうだね、レッツゴー」

かばん達はジャパリバスに乗って進み始める。


しばらく進むと、サーバルの目に不思議な光景が映る。

逆立ちをしながら大きな球を転がしているフレンズの姿だった。

「うわー楽しそう」

バスから降りてフレンズに近づくサーバル。

「何これ何これー?」

「あなたも転がしますか?」と答えるフレンズ。

「ウミャ、ウミャ、うまくできないよ。そして何だか臭いよ、これ!」

「当たり前ですよ。これは、フンですから」

「えええええーー!!何でフンを転がしているの?」

「私はスカラベ。フンを見つけると丸くして転がしたくなるのです」

「そうなんだー君って変わっているね。私はサーバルよろしくね」

「こちらこそ、よろしく」

「こんなに大きなフンって誰がするのですか?」

とカバンは尋ねた。

「ビックフットです」

とスカラベは答えた。

ビックフットの名前を聞くとラッキービーストの目が光り出した。

そして、ミライが映し出される。

『ビックフットは非常に大きく、人に近いフレンズです。しかし色々と問題があり調査対象となっています。その問題は…』

ここで映像は切れてしまった。

「確かにビックフットは力が強く賢いですね。ただ誰とも仲良くなりません」

とスカラベは、答えた。

「えーじゃあ、一人ぼっちなの?」

とサーバルは尋ねる。

その時、「うわー!食べないでください!」と叫ぶかばん。

大きな姿で全身が灰色の毛に覆われたフレンドにお姫様抱っこされたかばんの姿があった。

「あれがビックフットです!!」

とスカラベが言った。

ビックフットは無言でかばんを抱え逃げって行った。

「サーバルちゃんーーー」

『危険、危険かばんを助けないと、どうしよう、アワワワ、アワワワ』

とラッキービーストが話す。

「ボスー、こんな時にフリーズしないでよ!」


ビックフットによってかばんはどこに連れて行かれるのか?

そして、サーバルはどのようにしてカバンを助けるのだろうか?

ごこくエリアでの冒険は始まったばかりだ。





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