じゃぱりパーク怪奇伝

おれくん

じゃぱりまん

君はこんな話を知ってるかい?

かつてこのパークにはじゃぱりまん以外の色々な食べ物があったということを。

そしてじゃぱりまんには恐ろしい効果があるということを…



かつてパークにヒトが沢山いた頃はハンバーグや骨つき肉、焼肉といった肉系の料理や、サラダ等の野菜系のもの、また動物がフレンズ化すると雑食になるので肉まんやピザ、パスタ、ギョーザ、ラーメン等といった混合料理があって、フレンズにもまた様々な好き嫌いがあったそうだ。

しかし、特にウシのフレンズやニワトリのフレンズにとってはそれらの料理のうち自分達と同種の動物の肉を使った料理を食べるのには大きな抵抗があった。だから彼らはサラダ等の野菜系の料理のみを食べていたそうだ。


しかしある時、『じゃぱりまん』というものが開発された。当初それは、「完全無欠の栄養食!」「もう明日のご飯に迷わない!」等と言って売りに出されたが、全くフレンズにウケなかった。

フレンズ達の内、「肉まんのパクリじゃないの?」「色んなものを食べるからこそいいんじゃないか」等と言う者もいた。要は彼らの口に合わなかっただけなのだ。


そこで『じゃぱりまん』を作った者は何を思ったのかじゃぱりまんに不思議な物を入れたそうだ。するとどうだろう、じゃぱりまんを食べたフレンズは皆、じゃぱりまんを最高の食べ物だと思い、それ以外の食べ物には目もくれなくなり、しかも他のフレンズにも積極的にじゃぱりまんを勧めた。

その結果として、じゃぱりまんを売っていた店は大繁盛したが、それ以外の食べ物を売っていた店は無くなってしまった。しかも、じゃぱりまんや色んな物を買うために使っていたジャパリコインというものはじゃぱりまんで代用されるようになってしまい、必要がなくなってしまったそうだ。


更に恐ろしいことに、じゃぱりまんを食べたフレンズ…と言ってもこれが発覚した頃には殆どのフレンズがじゃぱりまんしか食べていなかったが、彼女らの知能が著しく低くなっていき、ついに自ら何かを作り出したりすることができなくなったそうだ。



そうそう、このほんにでてくる言葉ことば意味いみがわからないってフレンズがいたら、ずいぶん沢山たくさんじゃぱりまんをべてしまったようだね…。




話に深みを出すための情報提供

かばん ツチノコ


図書館提供

アフリカオオコノハズク ワシミミズク

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