第9話
GとJの別れ
携帯電話が鳴った。ばかみたいにうるさくてJはいらつきつつ咄嗟にとった。
「もしもし」
「J」
別れたGの声だった。
「どうしたの?」
「どうしたのってお前がかけてきたんだろ?」
「そうだけどさ……」
「わけわかんねえよ。どうして今更かけてくるんだよ」
「ばいばいJ」
電話はぷつりと切れた。
またかとJは思った。
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