p o w e r

OBOtto

No.001【生きている】


大きな戦争の後、勝者を出さずに共倒れた国に僕たちは小さな小屋作り暮らしていた。


食べる物といえば、大きなショッピングモールで回収してきた缶詰と調味量やらを駆使し雑草とカエルや虫、それらを美味しく食べていた。


たまに腹を壊して死んでしまう人もいたが、

大概の人は、下痢と嘔吐くらいで何不自由無い暮らしを送っている。


愚かさを考える事ができ、

夜は寒いと感じ、

腹の虫が鳴る音が聴こえる。


僕たちは、生きてる。

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