登場人物紹介

な、なんとぉ! 今回はですね、紹介するのが全て男ッッ!!

ドキッ! 男だらけの人物紹介!(誰得だよ!?)



水倉みなくら 蒼牙そうが


イロハの父で、唯一の純粋な那須野の狛狗。剣に覚えがあるが体が弱く、余命幾ばも無い。水倉家の当主をイロハに譲り、一族を率いてもらいたいと思っている。

最近は丸くなり、会話が無かった親子関係もある程度改善されたようだ。



月光げっこう


イロハの従兄弟にあたり、蒼牙を「叔父御」と呼ぶ山狗。蒼牙に似て白い毛に覆われているが狛狗としての血は薄いらしい。人の姿に化けることはできないが少なからず妖術が使えるようだ。イロハには思いのままに生きて貰いたいと考えており、仕来りで縛り付けようとする蒼牙と意見が対立する。



典甚てんじん


寺を持たない僧。「人買い典甚」の呼ばれ名通り、妖怪討伐の資質ある人間を見つけ寺社に斡旋することを生業としていた。昔、とある事情で妖の肉を喰わせられた為に非常に長生きしており、様々な人物と面識がある。

よく小幡神社や星ノ宮神社に出入りしては小幡の宮司や志乃の世話を焼いている。

 闇屋権蔵から半妖怪暗殺集団「地擦り組」と葦鹿の芳賀家が手を組んだという話を聞き、烏頭目宮に助力を願い出たが、生憎城主は江戸から帰ってきてはいなかった。自分が来たことを言付けし、八潮へ帰ってくると小幡へ自分宛ての矢文が届いていた。矢文通り山のオンツァマァが出たという高ヶ原山へ赴くが……。



兼井かねい


円山寺の住職という肩書だが仮初であり、その正体は不明。足をつった振りをしていたが、実は雪山に慣れており軽々と山頂付近まで行く事ができた。自分の目的を邪魔されそうになり、虎丸と斬り合いとなるが……。



虎丸とらまる


ケノ国中に弟子がいるという若い修験者。しかし弟子の大半は旅の行く先々で会った子供達であった。読み書きを教えるなどしているうちに懐かれたのだろう。

術が効きにくいという体質の持ち主で、本当はあまり術が得意ではない。しかし結界を張れたり、修業を積み見鬼の力を手に入れたりとかなりの努力家のようだ。

兼井を今回と御原での騒動の犯人と睨み、斬り合いとなるが負傷してしまう。



五郎佐ごろうさ竜之丞たつのじょう


今回のオンツァマァ騒ぎで集まった討伐者と寺社事変奉行の役人。その正体は、何と烏頭目宮の隠密衆であった。ケノ国南部を荒らしまわっていた貉を捕まえるべく、烏頭目宮の命を受け調査、追跡していたのである。目的の為なら手段を選ばず、寺社事変奉行を名乗るなどかなり無茶なこともするが、烏頭目宮の命で動いているので御咎めを受けることは無い。その結果様々な所から嫌がられている。

彼らの話しぶりからすると他にも烏頭目宮の隠密が来ているらしい。



熊八くまはち


八潮の隣里の山の中に住んでいたマタギ。鉄砲の名手だが一年の殆どを山で過ごしている為、滅多に人と出くわすことは無い。半年ほど前に人知れず死んでいたところを駕篭隠しの貉に発見され、威を借るのに利用されてしまった。



駕篭隠かごかくしのむじな


ケノ国南部を中心に、長きにわたって人を騙していた古い貉。

駕篭に乗せた客がいつの間にか石とすり替えられていた等、その被害は多数に及ぶ。

討伐対象の妖怪の中でも多額の懸賞が掛けられていたが、非常に警戒心が強く、誰にも捕まえられなかったので烏頭目宮の隠密衆がその後を追っていた。

丁度人間を化かす現場を竜之丞と五郎佐に見られてしまい、追跡されているのに気が付かないまま八潮に現れた。始めは毒薬を用いて騒ぎを起こそうとしていたが、中々うまくいかずにマタギに化けて人間を雪山に誘い込もうとした。その結果、隙を突かれあっさりと殺されてしまう。

八潮の大雪はこの貉が起こしたものではなく、利用したに過ぎない。




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