第7話働く

野茂安は、車に内蔵された部品を作る仕事を始めた。


半年間契約だった。


一斉に何人か同じ時期に入社する人がいた。


特別難しい仕事でもないし、一緒の派遣社員の人達は優しく接してくれた。


家に帰るとレイが夕飯を作って待っていてくれた。


レイは、学校で人気があるらしくラブレターを毎日たくさんもらって来ていた。


「学校楽しい?」


「野茂安といる時が一番楽しい。」


「前から気になってたけどそう神様に作られてるの?」


「違うよ。自分の意志は尊重されるから。それよりまたあの女訪ねて来たよ。」


「安藤さん?」


「そう。ひつこいよね。」


「何しに来てるんだろ?しかも住んでる場所まで知ってるなんて…。」


「ストーカーじゃない?」


「あ、てかさ、レイ、身長また伸びた?」


「うん、おっぱいも大きくなってきた。見たい?」


「それはダメ。」


残念そうにレイは味噌汁を飲んだ。






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