第2話夏休み

「学校行かなきゃね。」


「大丈夫だよ、野茂安。今、夏休みだし。」


コーラを飲みながら少女は言った。


「名前は?」


「レイ!」


レイは、嬉しそうに言った。


「レイ、DVD借りに行く?」


「うん、行く。」


久しぶりに、野茂安は外に出る。


恐いのだ…一人で外に行くのが。


地面のアスファルトから足に熱が伝わって来た。


レイは、野茂安の手を握った。


可愛い…。


レイは、外国人のような顔をしている。


ハーフ?


と思ってしまうほど瞳が大きく鼻が高い。


久しぶりに人間と会話して手を繋いでる…不思議と嬉しい。


俺に子供がいたら…。


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