朝に咲く花

茉莉花茶

開花

その花はきれいに咲いていた、憂いもなく喜びもなくただきれいに咲いていた。


「私の名は、シャイラ*イズ テキトウにイズって読んでいいよ」

 2月15日、ついに新しい日のの始まり、実に9ヶ月ぶりの朝だろうか?外に出たものの、いきなり声をかけられるとは。名前はイズさん.....か。

 彼女は長い期間この地にいたようだけど、この地で何か変わったことでもあったのだろうか?

「あ、えぇっと イズさん?でいいかな?」

「イズでいいよ。」

「じゃあ、イズに質問があるんだけどここ最近何か変わったことでもある?」

出会って間もないのにいきなりぶっ飛んだ質問をしているが、イズから放たれる謎の空気感で大丈夫な気がした。

「う~む、変わったことか......猫が顔洗っていたぐらいかな?」

 たしかに変わったことだが、そういうことを聞きたいわけじゃないんだけどなぁ...もっとこう地形とか天候の変化について聞きたかったんだけど...... 一瞬考え,ふと地面を見ると若干だが湿っていた、雨が降った後だろう。なるほど、イズさんは話の裏を付けた話し方をする人か。

「もしかしてですけど、イズさんは迷信好きですか?」私は簡単な質問を問いかけた。

「う~ん そうかもしれない、合理的な根拠が欠けているものなかで、実害があり科学的にも表明できない知識が大好きだね」まぁ要するに謎や迷信が好きだということか。イズさん自体も謎が多いオーラを纏われているし....

「そういえば、君の名前を聞いていなかったね?名はなんというの?」そういえば紹介していなかった。

「私は、牡丹名草3ヶ月だけこの学校に通うことになったの」

「なるほど、何か夢でもあるの?希望とか?」

夢か......

 「夢は、この3ヶ月の間で......儚い夢を....薄れゆく希望をかき消して、叶えたい!」

その時、私の周りが白く輝いた気がした。



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