異世界?クソゲーの間違いじゃ?
鼯鼠モモン
第1話 クソゲーが始まりやがった!
「え?」
俺の目の前には女がいた、金髪で美人で羽が生えてて、え?ちょっと待ておかしくない?確か俺は自室でネトゲをしていたはずなんだが、俺は恐る恐る彼女に話しかけた。
「お前ダレ?」
すると女は俺の質問を聞いていないかのように喋りだした。
「ねぇ少年。異世界に行ってみたくない?」
と、いきなりの女の発言に一瞬俺の脳はおいつけなかった。
は?何を言っているのか全くわからないドッキリ?にしては手が込んでいる。つーかなんで俺にドッキリ?
「おい聞いているのですか?少年!」
女の叫び声で俺は考えるのをやめさせられた。
「ん?何だっけ?確か異世界行きたいかとかいう話だっけ?冗談でしょ、ていうかドッキリ?」
「ドッキリ?そんな訳がないでしょう馬鹿なのですか?」
え?じゃあどういう事だ
「じゃあお前誰?」
「私ですか?私はロマ・アギスネート、ロマとお呼び下さいまし、」
「ロ、ロマ?アギスえーと?」
「ロ!マ!アギスネート!ですわ!ちゃんと覚えてくださいまし!まぁ雑談はいいですわ単刀直入にいいますわ!」
「え?なにを?」
「さぁ行きましょう異世界へ!」
は?
「はァァァァ!?」
「うるさいですわね」
「いやいやいや何で?いきなり異世界?」
冷静になれ俺!こんな時こそ冷静になれ!
「叫んだり、黙ったりして、情緒不安定ですかあなたは、まぁそんなことはいいですわさぁ!異世界にいきましょう!」
「は?いや行かねーよ?」
「ですよねですわよねこんなゴミみたいな世界に未練などあるはずがないです……え?今なんと?」
「だから行かねーって」
「はぁ!?」
「何を言っているのです!異世界ですよ?こんなゴミ以下の世界より夢がありこの世界の人間なら誰もがえがく夢の桃源郷ですよ!?」
「いやそんなこと言われても」
「ではなぜです!」
「なぜってそりゃあ、俺、異世界に行くほどこの世界に不満とかねーもん」
その言葉に彼女はきょとんとしていた。そしてすぐに俺を睨んできた
「では力ずくでも連れて行きます!」
「はぁ!?待て待て誰も行くとは!」
「問答無用!」
「クッソ!これじゃあ期待して買ったゲームがクソゲーだった時ぐらい最悪だァァァァ!」
「例えがわかりずらいですわ!」
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