言葉の隙間探し

えいとまんふぉーす

第1話 桜気質

 毎年春になると思うことなのだが、桜の下に来ると何故か慰められると同時に気分が浮き立つのである。昔から日本の人に愛されている花だったのだろうし、全国津々浦々いろいろなところに植えられているので刷り込まれているせいかも知れないのだがー。


 学校の校庭、川沿い、社廻り、公園、それに古戦場、あらゆる場所に見ることができる。荒俣宏に触発されたせいもあるが、自分なども心安らぐためよりも鎮魂のためのように感じられてならない。本当に桜の下には何が埋まっているのだろうか、と考えさせられてしまう。


 そうなると観桜会などの酒盛りは魂を鎮めるための儀式だったのだろうし、合格発表の桜何とか、というのも遠い戦の記憶を呼び覚ます言い回しにも思えてくる。桜伝説とか、桜伝承とか話がたくさんありそうですし作れちゃいそうですね。

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