山奥で密かに修行していたドラゴンスレイヤー見習いの少年が、師匠の死をきっかけに山を降りる話です。
遺言を頼りに向かった先は、なんと魔女見習いの女の子たちが一同に通う女子校で──!?
という、割とオーソドックスな英雄モテモテストーリー(の予感)。
でもこの作品の真の魅力はそこじゃないんです!
なにがスゴイって、ヒロインのキャラ設定がちょっとおかしい。
自称魔法の天才、だけど実際の腕はてんでダメ…というポンコツっぷりにどことなく親近感を抱き始めたところに更に大盛り! なんとこの子、性格がなかなか陰気なんです……。
人見知りで挨拶が微妙に下手、学内カースト上位陣には嫉妬して卑屈、そのうえ笑い方がちょっとヘン。
「ヒ、ヒヒィ」って笑っちゃう。ひきつりながら。うーん、この子、本当にヒロインかな?
そんなダメダメなヒロイン・メリーちゃんを「いや…うん、まあ、がんばれ…」って若干憐れみながら応援しつつ、横目で主人公の最強スレイヤー伝説を眺める。
これこそがウィッチ殺龍ゼミナールの楽しみ方ってもんですよっ
(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=カクヨム編集 mnmr)