人生弱者


 人のざわめきに囲まれて

 小さく隠すようにため息をつきながら


 言葉が上手になりたいと

 強くなりたいでもなく

 優しくなりたいでもなく

 願ってしまった


 誰向けてかわからないまま

 鏡の前で独り笑ってごまかす


 貴方がいつか

 こんなわたしを笑い飛ばしてくれたから


 ねえ、気づいてましたか

 全てを言葉にすることを諦めてもいいのだと

 きっとわたしは貴方から教わりました



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