我々は料理を求めます。グルメなので。

@boko

料理が食べたいです。

料理が食べたいです。

料理というのは食材を組み合わせ加工し、違う形で味わえる様にしたものです。

我々は、カレーというとても辛いけれど不思議と食べる事をやめられない料理を少し前に食べたのです。

食べ物と思えない辛さでしたが不思議と病みつきになる味なのです。

貴方達は食べた事がありますか?

我々は食べたのですよ。

我々は食べたのです。

美味でした。

我々はグルメなので違いがわかるのですよ。

我々はかしこいので。

ですが、カレーを作った人間はすぐさま新たな地方に向かってしまったのです。

これでは食べられません。

なので、我々でカレーを作りたいと思います。

ですが問題が有るのです。

カレーを作るには材料と水を火にかけて煮るのですが、火が我々は苦手なのです。

怖いのです。

だが、煮るのには火が必要。

どうすればいいのか、賢い我々が考えても思い浮かばなかったのです。

ですので、気分転換の為に私達は今紅茶を飲んでいるのです。

アルパカが行っているカフェに我々は居るのです。

「この喉に通る際に広がる紅茶の香り‥。とても良いです。」

「素晴らしいです。」

博士と助手が紅茶の感想を言うとアルパカは安心して話し始めた。

「あ~、れ~。良がったぁ~。」

「素晴らしいです。これを教えた我々はかしこいです。」

「当然です。この美味しさをわかる我々はかしこいのです。」アルパカの独特な話し方に対して誇らしげに紅茶を飲む博士と助手だが、結局カレーを食べたいという願いは叶えられなかったので現実逃避の為にジャパリカフェで紅茶を呑気に飲んでいるのである。

紅茶の美味しさで博士達の脳は考えるという行為が止まってしまい、この紅茶の味だけを舌と喉で感じていた。

「もしかしたらこれはジャパリまんに合うのでは?」

「流石です助手。」紅茶の口いっぱいに広がる華やかな香りは、食べ飽きてしまったジャパリまんに新たな刺激を与えてくれるのではないですか?

そう考えた博士と助手はジャパリまんを取り出し食べてみる。

口に含むといつもとは違う味が口の中に広がる。

華やかな紅茶の香りのお陰で普段食しているジャパリまんとはまた違う味を与えてくれたのだ。

「美味です。」

「グルメな私達も認める美味しさです。」二人共満足気に答えるとアルパカが笑顔で話す。

「ありがとう~。コーヒーもあるけれど~、飲む~?」

「飲むのです。」

「さっさと飲ませるです。」そういう博士達に対してアルパカは優しい笑顔で「ちょっと待ってねぇ。」と言いながらコーヒーを作る準備を始めた。

その間に博士達は、料理を食べる方法はないかと話し合いを行う。

「何か火を恐がらずに料理が出来ないですか?」

「我々が恐怖を克服すればいいのです。」

「それが出来たらこんなに悩まないです。」

「では火を恐がらないフレンズに作ってもらえば良いのでは?」

「その手がありますね。火を恐がらないフレンズを探しに行きましょう。」と話を続けている間に博士達の前にコーヒーカップが置かれた。

「さぁ、どうぞ。」香ばしい香りをさせている黒い液体に鼻を近づけるとクンクンと匂いをかぎ始める。

「香ばしいです。」

「香ばしいのです。」香りを堪能した後、口に近づけ一口目で二人とも同じことを呟いた。

「「苦いです。」」二人は一口だけ口をつけ、飲むのをやめた。



一ヶ月が経ち、セルリアンを倒した記念と、かばんがどの動物かがわかっておめでとうの会を皆で行ったのです。

ですが、我々は賢いので皆がわかる前から人間だと言う事をわかっていたのです。

他のフレンズとは違うのです。

そこで集まったフレンズの中で火を怖がらないフレンズを見つけたのです。

カレーが食べ放題です。

「そこで強火です。料理は火力なのです。」助手の言葉にヒグマは驚き質問をする。

「えー。火を強くするってどうやるんだ?」これに対して賢い私は答えたのです。

「フーフーするのですよ。」前にカバンが火力を上げる為にフーフーと息を吹きかけていたのを覚えていたのです。

「ちょっ、ちょっとまってくれ!!」ヒグマはそんな事を言いますがとにかく火を強くするのです。

色々有りましたが出来上がったカレーを我々はペンギン達の話など無視をして食べるのです。

話が長ったらしいのです。

さっさと食べるです。

やはりカレーは一口食べると、口に運ぶのが止まらなくなる美味しさです。

パクパクと食べていると何処からか聞き逃せない言葉が聞こえたです。

「ジャパリまんを火で焼くとどうなるんだ?」

衝撃です。革命です。

食べ飽きたジャパリまんも火で焼くことで味が変わるのかもしれません。もしかしたら煮る事でも味が変わるのでは?

「やはり我々は賢いです。」後日ジャパリまんの表面を焼いて食べてみたのです。

味は変わらないですが、表面が少し固くなり香ばしい香りを漂わせてくるのです。

「これは新たなジャパリまんの食べ方です。」

「革命です。」確かにこれは革命でした。大変美味しかったのです。

ですが、煮て食べたのは大失敗です。

皮の部分がベチョベチョして美味しくなかったです。

不味いです。

「そこの違いを我々はわかるのです。」

「グルメなので。」そうしてカレーを食べました。美味しかったです。

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