俺の居場所は二次元にしかないようです

イガラシ イズモ

プロローグ

プロローグ


「うおっと。」


一人の天使は細く長い虹の階段を下りている。


「何この階段。超細すぎる。どうにかならないんですか?」


ごちゃごちゃ文句を言うな。


「いやこれは文句というよりクレームですよ。こんなんカ○ジもビックリですよ。なんとかしてくださいよー神パイセン。」


ちなみに語りは私『神』だ。


「ちょっと〜早く私の質問に答えてくださいよ〜。」


結論から言おう。ムリだ。


「またどうせ予算の問題とかですよねー。下界で活躍する前に落下死したらどうするんですか?」


大丈夫だ。問題ない。


「全くどこの戦士のセリフですかそれ。」


落下しても死にはしない。予定の次元が変わるだけだ。


「もしかしたら落ちて一次元にたどり着くなんてこともありえるわけですよね。」

その心配はいらん。もうすでに二次元の後半まで来てる。もう少しで目的地だぞ。


「目的地に着いたらイロイロと助言くださいよ〜」


それはできない。下界では俺の声は通じないからな。


「はぁ?できないことだらけじゃないですか!下界でもパイセンに依存する生活イメージしてましたよ。」


それもそれで問題だろ。


「きゃあ!」


ん?えっ?いない!落ちた!


一人の天使は真っ逆さまに落ちていった。

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