【結城あや的Second Life紹介】セカンドライフの遊び場所

結城あや

第1話

 セカンドライフのアカウントを取得し、クライアントビュワーをインストールしてインワールドにログインすると、まずはウェルカムランドでチュートリアルを体験します。セカンドライフにおける基本的な操作や楽しみ方をレクチャーしてくれる場所です。チュートリアルが終了すると、ユーザーは好きな場所にテレポートしてセカンドライフの世界を楽しむことになるわけですが、ここで以前から指摘されているのが「どこに行けばいいのかわからない」「どこに行けば日本人に会えるのかわからない」ということです。

 検索で日本(Japan)や日本の地名で行き先を探すのが手っとり早い方法だと思いますが、必ずしもテレポートした先に他のユーザーがいるとは限りません。時間帯や場所といったこともありますが、日本人ユーザーが爆発的に増えた2007年、2008年当時と比べても、SIMのテレポート着地点に誰かがいたり人が集まっていたりすることは少なくなっています。

 ではどこにいるのか? ほとんどはカフェであったりバーであったりという「店」に集まっているというのがいまの日本人コミュニティーの状況といえるでしょう。

 SIMにテレポートしたら「ミニマップ」を開いて同じSIMの中に他の人がいる場所がないか、人の集まっている場所がないか確認してみるのがいいでしょう。

 もちろん人と会うばかりがセカンドライフの楽しみ方ではありません。

 グラフィックに凝ったオンラインゲームに比べるとまだまだという人もいますが、風景を楽しむことができるのもセカンドライフの特徴といっていいと思います。日本国内はもちろん海外の有名な地名で検索してみれば、著名な建物や風景を再現した場所が見つかるはずです。また実際の場所を再現したもの以外でもキレイな風景、凝った建物のある場所はたくさんありますので、世界地図を開いて適当にクリックして行ってみるというのも楽しみ方のひとつでしょう。

「遊び場所」という言い方をストレートにとらえるなら遊園地やボーリング場、ゲームセンターといった場所もたくさんあります。ネズミのキャラクターで有名な遊園地を再現している場所もあります。

 またバトルSIMと呼ばれるアバター同士で戦闘のできる場所や、RPSIMとよばれるロールプレイに特化した場所もあります(海外のSIMに多いですね)。

 まずは日本人ユーザーに会って話がしたい、というのであれば、セカンドライフに特化したブログサービス「ソラマメ」や営業中の店舗がひと目でわかる「すりんく」といったサイトをチェックするのがいいでしょう。人と会うことで知りたい情報も教えてもらうことができるでしょう。

 ひとつしておいてほしいのは、チュートリアルは必ず通ってきてほしいということ。場所の検索方法にしてもチュートリアルで説明がありますから、その後のセカンドライフで活動する最低限の操作はここで理解しておいた方がいいと思います。

 以前マスコミで「セカンドライフが過疎化している」という記事を書かれた方がいました。実際にアカウントを取ってログインしレポートしていましたが、この方、チュートリアルを飛ばしたのか、企業SIMに入ってから「チャットの仕方がわからない」とコメントを書いていました。そんなことだから人のいる場所すら探すこともできず、たまたま行った場所に人がいないというだけの理由で、不特定多数の目に留まるマスコミの誌面で「セカンドライフには人がいない」という大嘘を書いてくれたわけです(個人的には、この記事を書いた方は意図的にユーザーのいない場所を選んでレポートし、過疎化のイメージを広めようとしていたと思っています。その意味でも大嘘つきと断言していいでしょう)。

 セカンドライフの世界は広大です。そのどこに行っても人がいるというほうが認識として間違っていると言っていいでしょう。どこに行けば人に会えるか、なにをして楽しむか、それはユーザーその人自身にかかっているのです。


※参考

「すりんく」http://sl-link.com/

「ソラマメ」http://slmame.com/

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