第7話 母子手帳ケース不要論。

母子手帳ケースを探しに渋谷の西武百貨店へ行った。

結論から言うと、母子手帳ケースは必要ないと判断した。

百貨店へ入り、子供用品売り場へ向かった。ラルフローレンの店舗へ入り、一通り棚を見回すが、母子手帳ケースは置いてなかった。店員さんに尋ねると、引き出しから何種類か出してくれた。どうして棚に並べないのか不思議だった。ひとつビニール袋を開けて見せてもらった。値段は7,000円ぐらいしたと思うが、作りが安っぽかった。百均に毛が生えたような作りで、とても7,000円とは思えなかった。サイズは一種類のみだった。店員さんが言うには、子供と出かけるようになると大きなカバンを持ち歩くようになるので、母子手帳ケースが大きくても問題ないとのこと。

次にミキハウスへ入った。サイズの異なるものが数種置いてあった。4,000円ぐらいだったろうか。率直に思ったのは、たったこれっぽっちしか種類が無いのかということだ。結局何も買わずに店を出た。

あとで妻に聞いてみたところ、母子手帳ケースを使う人は少なく、よくあるビニール製のポーチやケースに診察券などと一緒にまとめて保管する人が多いとか。

市場を見て回った結果感じたことは、そもそも母子手帳ケース市場は未開拓な印象だし、案外ニーズが無いんだなということ。

もしこの市場を開拓するとしたら、何十年も使用に耐えられるようなレザー製にして、母子手帳ケースとしての使用が終わったら、次はトラベルケースとして使用できるようなマルチケースを作るのがよい。サイズはSとMの2種類で、価格はひとつ28,000円から34,000円といったあたりだろうか。カラーは一種類のみにして、商品レパートリーはたった2つに絞る。こういう商売やりたいな。

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