難恋

@koioto

第1話 出会い

あなたとの出会いは突然だった。

今日から二年生!…ということは後輩も!

私は新学期早々テンション高めのまま部活に来た。

人数の少ない小学校出身で先輩後輩とかほとんどなかったため、こんな風に後輩と言う後輩が出来るのが初めてだった。

ワクワクしながら千と部活をやってる場所のドアを開けると、いつにも増してガヤガヤしていた。

見たことのない顔の子がたくさんいた。

同級生の新部長、海を見つけて話しかけた。

「海!これみんな一年生?」

「そうだよ!すごいよな!俺らも教えるの頑張んなきゃ」

「まじでやべぇな」

声がして振り向くと、友達の昌ともう1人男子が立っていた。

「えっ、優?!お前卓球部入るの?!」

海が声を上げて喜んだ。昌の隣にいる、細くて小さくてチャラそうな男子の名前はどうやら優というらしかった。

「この女の子って、昌か海の彼女??」

ニコッと笑いながら私を指さして言った。

「ちげーよ!友達!!お前の先輩だよ!雪先輩!挨拶しろよ!」

海が慌てて言った。すると優がぺこりと頭を下げて手を出してきた。私が戸惑っていると「握手」と言ってきた。

私が恐る恐る手を出すと、優からぎゅっと握ってくれた。そして言った。

「よろしくね、雪先輩」

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