第37話 人間が怖い…。

朝、目覚まし時計が鳴って目が覚めました。

頭がぼぉっとして、精神状態が思わしくない事がすぐに

分かりました。

それでも、仕事には行かなければなりません。

支度して会社へ行きます。

地味に涙が出てきます。

家を出て会社までの間、本当は運転どころでは無いです。

酷い精神状態…。

その原因が、人間である事が腹立たしい。

それでも、仕事には行かなければなりません。

誰を憎んでも、誰を恨んでもそこからは何も生まれない。

私自身の中で、とどめておく…。

仕事も出来るなら、休みたいけど休めないのが現実…。

ただでさえ、限界の状態で会社に出向いているのに

事務所に入れば、無神経な上司が居ます。

健常者なら耐えられるでしょう。

無神経な人間は何処にでも居るし、私も無神経な人間なのかもしれない。

無神経な人間が嫌だと言う部分は、人間関係に値するだろう。

人間と言う存在が脅威である私の場合は、人間関係では済まされていない。

そして、私は人の心を読めたら楽だろうと思ってしまいます。

勿論、人の心を読めて楽になる訳ではありませんから…。

ただ、自己防衛の為に人の心を読めた方が楽なのです。


相変わらず、私には上司の言いたい事や頭の中で思っている

事が分かりません。


上司 : 「 あれは? 」


とか…。


上司 : 「 あの件、どうなった? 」


あれって何ですか?

あの件って何ですか?

順を追って説明してくれないと、私には分かりません。


少し前に、私が連休で連休明けに提出しようと思っていた

資料をなんで連休前に提出しなかったのか問い詰められたので

その経験を生かして、資料を提出して休み、出社した今日。


上司 : 「 仕事が雑ではないか? 」


無神経な言葉を浴びせられてしまいました。

前回の経験を生かして提出していたのに、何なのでしょう?

提出しなければ問い詰められるし、提出して机に置いていたら

雑だと言われてしまうし…。

おまけに、制作した資料が自分の頭の中で描いたものでは無いが

為に問い詰められるし…。

私には、人間の頭の中を読む能力はないから上司の思い通りの

資料は作成できません。


おまけに、精神状態の事を説明すると分かりもしないくせに

(私の説明も下手ですが、症状を健常者に説明できません。)

見下してくる態度が気に入りません。

被害妄想かもしれませんが、見下しているようにしか見えません。

そのうち、この障害者がっ!!! っと罵声を浴びせられそうです。


人間に危害を与えられると言う恐怖や緊張の事を、車を運転する時の

恐怖や緊張と同じだろうと言われました。

おまけに、仕事をしている時も皆、緊張していると…。

流石は健常者、その程度の事しか思いつかないという可哀想な上司…。

正直、全く違います。

ですが、その症状を伝えようとしても説明が出来ません。

残念ながら………。


かなり、無理をしているのに悪循環に陥っていて自殺と言う

選択肢も浮上してくるのですが、三途の川で石を積み上げるのが

嫌なので自殺も出来ません。

ただただ、その日その日を辛く悲しく絶望の中過ごしているだけです。

会社で首つりとか、会社の屋上から飛び降りるとか…。

考えてしまいます。


楽しいって、何だろう?

面白いって、何だろう?


こんなにも苦しい日々の繰り返しなのに…。


助けてほしいけど、助けは来ない。

助け舟を沈める訳には、いかない。

罪悪感しか残らない。


だから私は、孤独を選ぶ。

私は、誰も傷つけたくない。

そして、私の心をもう人間に傷つけられたくは無い。

仕事上で傷つけられるのは、仕方のない事。


記憶障害が、かなり出てきている現状があります。

朝、上司に言われた事が午後になると記憶から消えています。

そんな状態で作る資料。

おそらく、失敗でしょう。

次の出社で、ミスを問い詰められてしまう。


もう、限界です。

結局、行ける所まで行って、私は沈んでいく。

誰にも気づかれないまま………。

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