「 涙を ふいて 」
朝倉 ケンイチ
詩
.
「 涙を 拭いて 」
もう 泣くのを やめて
涙を ふいて
どうしたの? 寂しかったの?
僕の 手を 握りしめた まま
君は うつむき 黙ってる
そっと 君を 抱き寄せた
洗った 髪の 香りが していた
寒くないの? 大丈夫?
この頃 忙しくて
話も 聞いて あげられなくて
ごめんね
今 君の
鼓動を 感じてるよ
一人きりの 夜も
言葉を 失った 日々も
その手に 抱えた 寂しさも
僕が 全て 受けとめるから
もう 泣くのを やめて
涙を ふいて
誰にも 言えなかったんだね
誰も 聞いては くれなかったんだね
その 小さな 胸の 中に
しまい込んだ 本当の 声を
君が 子供の 頃から
守って きた ささやかな 夢も
砕けて こわれた 愛も
僕に 見せて ごらん
怖がらなくて いいよ
僕は きみの そばから
離れない
僕は ある日 きみから
消えたりは しない
きみの 全てを
見守るから
だから 泣くのを やめて
そして 涙を 拭いて・・・
「 涙を ふいて 」 朝倉 ケンイチ @atomickenichi87
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