汚いから世を厭う厭世家が、一人の女性を美しいと認め、聖女のように崇めるさまが哀れにして滑稽、然り乍らそこに引き込まれる何かがある。そんな作品だと感じました
哲学的な問いに答えていく出だしがよい。「このような、文学作品が多く出れば」と思えるような、小説である。