有題

なにがしかがし

夜明け


ぼんやり揺らめく水平線

のんびり朝日がやってくる

あんまり夜が暗いから

朝日は僕には辛すぎて

怒りも不安も悲しみも

涙となって落ちていく

右手で涙を受け止めて

夜と一緒に沈ませる

ゆらりと揺らめく朝焼けが

すっぽり夜空を包み込み

悲しい笑顔で慰める

朝日と夜空のその間

歯車みたいな神様が

欠伸をしながら回ってる

怒りと笑顔がごちゃまぜの

不思議な顔した風船を

朝日に乗せて飛ばしてる

そんなあの子はどこへ行き

どこで暮らして生きるのか

知っているのは朝日だけ

分かっているのは夜空だけ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る