第45話 守るべきものなんて実はそんなにない

学園武闘祭にあたしたち対魔士が正式に参加するため伊邪那美家の対魔士である私、伊邪那美祭羽は黒斗達のいる学園に訪れていた、時同じくして走り屋達も学園に到着していた、走り屋を見ながら私は心どこかで惹かれていた、なぜなら私は伊邪那美家の対魔士として少しの希望だけで待ってれば誰かが未来決めてくれていたからに他ならない、今思えばなんて小さな自分なんだろう?と疑問は自然に出てくる、そして学園武闘祭への参加申請にちゃんと私達、対魔士として署名した後、そしてその後、私達、対魔士の隣で走り屋達も学園武闘祭への参加申請に署名していた、そして走り屋の1人が私に「あんた達も学園武闘祭に参加するんだろう?俺たちは夢で完結してまうような世界にいるがあんたらは色々なしがらみがあるだろ?それがとっぱられればいいな。胸のモヤモヤもな」とそしてその走り屋の言葉に私は1人の対魔士としてではなく1人の人間として安らぎをどこかで感じていた、そう、走り屋も対魔士も答えを探しているそれこそ果てしのない道のなかでだ、そして本当はきっと誰しもなのだが守るべきものなんて実はそんなにない、そんなことぐらいはわかりきってることだ、霊羽が私にむかって走ってきた、そしてそれを見て走り屋は私の肩を叩いてくれた霊羽は「数年ぶりだね!ちゃんと変身出来るようになった?」と明るく私に問いかけた確かに私は学園武闘祭に参加するためここ数ヶ月の厳しい修行の果てに自らの潜在能力を引き出し変身能力を手に入れた、霊羽のもつ酒呑童子の能力の前では嘘はつけない私は「そうですね、陰陽師も学園武闘祭に加わるとなればそれなりに備えといて損はないと思いますし」とついつい意識してはいないが何故か人前では優等生ぶってしまうそんな私に霊羽は「いちいち丁寧語にならなくていいのよ、私とあなたは伊邪那美家の人間であっても仲はいいのは誰だって知ってる」と言った、そして私と霊羽は走り屋達の練習場としているサーキットにむかったドリフトを次々と決めエンジンの匂いと焦げつくようなタイヤの匂いがサーキットにはしていた、そして私は以外にもこのエンジンと焦げつくようなタイヤの匂いが好きなのだ、そして車や犬や猫を心の拠り所にしていることは認めざるおえない、事実なのだから、すると霊羽は私に「あんたが稼ぎでくれたオレンジの86と黒斗の白黒のトレノの86、今も私達は大事に乗ってるよ漆黒の銀翼にいた時からね」とそしてその言葉は自分らしさを削ってすごしていた私の心を癒すものだった、そう無理すぎる影は陽炎、振り向けば一瞬で消えていくからだ、実際、黒斗はそれで精霊三体変身を成功させている、そして走り屋達のサーキットからの帰り道、私は黒斗と霊羽に私が対魔士として下級妖怪を退治して稼いだお金で買った白黒のトレノの86とオレンジのトヨタの86を見ていたちゃんとメンテナンスは定期的にされていることも確認した、特に黒斗の白黒のトレノの86は買った後に私がエンジンをちゃんとレース用のラリーエンジンに積み替えているからこそ気になっていた、霊羽のオレンジのトヨタの86にはレース用のエンジンを積んではいるがそのエンジンもまた一癖も二癖もあるエンジンだ、今思えば対魔士である私のもつ能力じたいをまるで鏡で写し身したかのような二台だ、そして優等生に思われる私はこう見えて車のチューンナップをちゃんと走り屋出のラリーのレーシングレーサーから教わっているからだ、彼もあまり口では喋らずどこか口下手な印象があった、そして何処と無くだが私と同じで優等生っぽくも感じられた、彼が言うには私のもつ能力じたいは「かなり優秀だけど力に頼る方法で戦うんじゃなくて上手いことテクニック使えば君の対魔士の能力じたいもかなり伸び代がある」とのことだった、その言葉を思い出して白黒のトレノの86に触れて私は「あなた達と同じでまだまだ私も成長中なのよね」と愚痴を言った、とはいえ実際、対魔士としては私はかなり優秀らしいがまわりの人間が私の能力の成長には足枷になっているのもはっきりとした事実だ、なんなら私服以外のこの白黒の肩にアゲハの紋章が描かれた制服も赤色のラインに黒色のニーハイソックス以外は伊邪那美家が私にくれたものだ、生まれつき私は赤い髪のロングヘアで炎のような深紅の瞳だが、これはどうやら私の対魔士の能力じたいがどうやら深く関係しているらしい、だから走り屋たちに私じたいはとても憧れている、そして学園武闘祭で陰陽師が参戦するということは私は嫌でも安倍晴明とも戦うことになるはずだ、だが今は学園武闘祭の準備に私達、対魔士も加わりよりさらに走り屋も加わり賑やかになっている、そして正直なところ私自身も学園武闘祭の開催されることを心のどこかで楽しんではいるのだ。

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