第39話 いつか黎明の元へ帰る時まで

俺、鴉黒斗は学園武闘祭の準備と学園の防衛に天音と十夜の2人とともに妖怪の街、横丁に俺と同じ元漆黒の銀翼に所属していたメンバーである霊羽と雷羽の2人が赴いた後、俺はこの防衛線にて霊羽、雷羽とそして俺、鴉黒斗が初めて出会いそしてそのあとに漆黒の銀翼にはじめて加わったメンバーである遠野神威、彼女との以外なかたちで再会を果たすことになる、防衛キャンプにて振舞われた料理、そしてその料理は俺や霊羽、雷羽がかつて漆黒の銀翼に所属していた時に食べていた料理だ、狩りで仕留めてきた鹿のその鹿肉を細く包丁でたたいて潰して肉だんごにして鍋にしたものと鮭を細かく潰して昆布とギョウジャニンニクとともにたたいたものだ、アイヌの人たちはこの料理のことをオハウとチタタプという、ちなみに鹿はアイヌの言葉ではユク、鮭はアイヌの言葉ではカムイチェプという、さらにこのアイヌの料理は身体に活力がつくアイヌの人たちの料理だ、だがこのアイヌの人たちの料理のレシピは俺や霊羽、雷羽と同じく漆黒の銀翼に所属していたメンバーしか知らないはずだ、なぜならアイヌの料理を知っているある女の子から直々に教わったからだ俺はオハウとチタタプを食べながら「ヒンナヒンナ」と言った、そしてそれを見ていた天音と十夜も俺につられて「ヒンナヒンナ」と言った、そして何よりこの「ヒンナ」という言葉はとった獲物や食べ物に感謝するアイヌの言葉だ、この言葉は俺や霊羽、雷羽などの元、漆黒の銀翼に所属していたメンバーしか知らないはずのアイヌの言葉だ、なのに他の学園の生徒たちも俺と同じくしてアイヌの言葉であるこの「ヒンナヒンナ」という言葉をたくさん食べる時に使っていた、食事の後に俺、黒斗はある生徒に話しかけた、それはその「ヒンナ」という言葉をいったい誰に教わったのかということだ、もし俺の直感が正しければそのアイヌの言葉を教えた人物は必然的に俺や霊羽、雷羽とともに漆黒の銀翼にかつて所属してメンバーということになる、おそらく俺が知っている人物、つまりは彼女はいつか黎明の元へ帰る時まで戦うというその戦う理由じたいは捨ててはいないはずだ、そしてそう考えていると天音が歩み寄り俺に「また霊羽さんや雷羽さんみたいに漆黒の銀翼に所属していたメンバーの人が見つかったの?学園武闘祭の準備の真っ只中だから出会える機会は必ずあるとは思ってたから」と俺に言った、それもそのはず天音はこう見えて学園の会長の仕事を会長とともにしているからだ、下級妖怪の群れに対して今の学園の生徒たちと天音、彼女自身ではその場凌ぎとなっていることもおそらく充分に天音彼女自身がそのことを誰よりも理解しているからだろう、十夜も同じはずだ、そしてそれはおそらくだが十夜に関しては彼女の剣技も剣戟すらも下級妖怪に対してはそれほどのダメージをあたえられなかったからだ、そしてそれを感じとった俺は天音に「しのごの考えてても仕方ないか!神威、彼女に会ってくるあいつは月を眺めるの好きだからな」と言って天音のもとを離れた、森を進んで月と湖を眺める川にかかる橋にたどり着いた俺は、元漆黒の銀翼に所属していたメンバーである遠野神威、彼女との再会を果たす、そして何よりも黎明の月明かりが照らす月夜に神威は俺に「数年ぶりだね!黒斗!霊羽も雷羽とも無事に再会できたのなら私とも必ず再会できると思ってたよ!」と俺に言った、グラビアモデル顔負けの抜群のスタイルにそして青色のツインテールの髪に赤色のアイヌの紋様が入った髪留め、赤色のルビーにまるで紅蓮の焚き火のような瞳、水色と青色のアイヌの紋様が入った学園の制服に水色と青色のアイヌの紋様が入ったラインのセーラースカートに赤色のアイヌの紋様が入ったラインの薄水色のニーハイソックスを着ていた、そしてその制服を着て月明かりに照らされた神威はむちゃくちゃ神秘的な存在となっていた、俺は「お前は炊事係兼戦闘のリーダーって感じか、俺と同じ感じか」と神威に言った、するとその言葉に神威は無邪気に笑うと「さすが元漆黒の銀翼のリーダーね!でも私とあんたの力や技は下手すれば生徒たち巻き込むかもしれないかもでしょう!あのプラズマのエネルギー弾、あんたでしょ!」とやはりバレていたか少なくとも今のところ生徒たちには被害は出ていないが八咫烏の自由人さにはいつも感服させられる、あれは八咫烏がプラズマを操る能力をもっているため放てる大技だが八咫烏と違って俺は大量の霊力をこの時すでに消費していたからだ、神威はその身にカムイの鎧とそして鴉天狗機動隊の隊長である鴉天狗の鎧をその身にまとうことができる、だが副作用もあり神威の場合は食べることで大量の霊力を補給しているのだ、なので変身はしなくても霊力は俺たちと違いいつでも補給できるからだ、俺は「お前、料理の腕かなり上げたな?ひょっとして漆黒の銀翼離れてからまたアイヌの人たちに会ってたか?」と問うと神威は「あたりよ、あなたたちのできるだけ足手まといにならないようにね!」と嬉しそうに笑みを浮かべた。

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