第9話 ピーター・トッドの日記 5
1月22日
マックスがまたともだちにあいにいったんだ。マックスはすごいよ! いまではみんなのリーダーなんだって! それにじのよみかきもぼくよりうまいんだ。マックスはすごいな。まるでヒーローだよ。
4月3日
まちのそとにじゅうをもったひとたちが歩くようになった。なんでもマックスたちせんもんのひとたちみたいで、マックスのようなどうぶつを探して見つけるとつれていってしまうんだ。みんなこわいかおしてる。せんせいも、がっこうのひとたちも、まちのみんながこわいかおをしてる。マックスのともだちもこわがっているみたい。マックスもしんぱいしてる。どうすればいいのかな? みんななかよくできればいいのに。どんどんわるくなってるきがするよ。これからどうなっちゃうの?
みんなはマックスのことを悪くいうけれど、でも、ぼくはそうは思わない。どんなことになったってマックスはともだちだ。いつかまた、いっしょにあそぶんだ。
4月4日。
マックスがでていくことになった。ともだちといっしょにやまにいくといった。もうここにはいられないって。ぼくはいっぱいとめたけど、マックスは「仲間を見捨てられない」て。ぼくはないたよ。ずっといっしょにいられるとおもったのに。ともだちがいなくなってしまうなんていやだよ。
でも、マックスはいったんだ。
「ピーター、いつか私たちと人間が平和に暮らせる時がきっとくる。それまでの辛抱さ。心配する必要なんてない。私たちは、ずっとともだちだ」
ぼくはなみだをふいた。そしてみあげれば、そこにはわらったマックスがいた。
「また、ぼくとあそんでくれる?」
「約束するよピーター」
「また、いっしょにテレビを見てくれる?」
「ああ。また二人で、一緒の布団でテレビを見よう」
「ずっと、ぼくのともだちでいてくれる?」
「当然さ」
「また、いっしょにいてくれる?」
「ピーター」
そこでマックスはぼくの肩にてをおいたんだ。
「私の故郷はここだよ」
マックスはみんなといっしょにやまにあるいていった。ぼくは手を振った。マックスはなんどもふりかえりてをふってくれた。
さようならマックス。きみがいなくなるのはかなしいけれど、でもぼくはもうないたりしないよ。
だって、ぼくたちはずっとともだちだからね。
*
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