行き当たりばったり

こおり菓子

第1話 付きまとっちゃうぞ

 空は、雲はなく青い景色でおおわれている。春を告げるように回りの山から小鳥たちの声が聞こえてくる。


 風かふくと、桜の花びらが桜の木からぽろっと吹き落ちてくる。その花びらをおっているとふと、綺麗な少女と目が合う。


 いかにも自信ありげにこちらを見ている。茶色の綺麗な好きとった髪は、風が吹いてたなびいている。


 その少女は、こちらに向かって話しかけてくる。

「ねぇ、君、私のこと、見てるの?」


 もしかして、女の子を凝視する変態とか思われているのだろうか?そんな変態視線のつもりはないので、彼女がいったことをとりあえず訂正する。


「いや、見てない」


 すると彼女は、決まり悪そうな顔でこちらを見てくる。


「嘘ついたでしょ!私、分かっちゃうんだよ!君が嘘をついていることなんて!そんな子には、付きまとっちゃうぞっ!」


 なんだろう?俺のことをからっているのだろうか?いきなり、初対面でなめられたものである。なんとなく、こいつはめんどくさそうと思った。だから、ととっとこいつとの会話を終わらせようと思った。


「ごめんなさい、ちょっと用事があるので失礼します」


 するといつのまにかそれを聞いたせいか、わからないが目の前から消え失せていた。


 なんか変な感じだと思った。そして、そのあと通学途中だったわけなので、学校へと再び歩いた。

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行き当たりばったり こおり菓子 @Ko-Ri-Gasi

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