古民家に住む君に
Lulu
プロローグ
「―特殊地域の配達人、ですか。」
木漏れ日の眩しいオフィスの一角。コーヒーのいい香り。時計の針の音。
その雰囲気をぶち壊す、俺の驚いた声。
「うん、そうなんだよ。そこの仕事が手についてなくてね。頼めるかい?」
どこからかの紙の擦れる音。インクの匂い。足元をすり抜ける三毛猫。
人の良さそうな笑みを浮かべる交渉人。
俺は何しに来たんだったかと心の中でぼやく。そして、腹をくくる。
この言葉とともに。
「俺なんかがお役に立てるなら。こちらこそ、よろしくお願いします。」
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