奇妙な夢
第32話 奇妙な夢 1
横になってふと、萌が目を覚ますと、部屋の中は真っ暗だった。
「やべっ、寝過ごしたか?」
焦って枕の横に置いておいた携帯に手を伸ばすが、探り当てられない。
とりあえず電気をつけようと立ち上がった瞬間、萌が何処にも触っていないにもかかわらず、突然電気がついた。
眩しさに目を細めていると、ドアから知らない男が二人、部屋に入って来る。
「は?」
訳のわからぬまま動けずに居ると、二人の男のうち小柄な方がもう一方をベッドに押し倒して来た。
萌が後ろに居るのにだ。
「え?、ちょっ」
このままでは二人の下敷きになると覚悟して、衝撃に備えた…のだが。
どう言うわけか、二人は萌をすり抜けていた。
あり得ない出来事に呆然と振り返った萌の目に、ベッドに沈み深いキスを交わし始めた二人が映る。
二人とも萌の事など御構い無しだ。
目覚めてからほんの十数秒程の時間しか経っておらず余裕がなかったが、よくよく部屋を見渡すと、全く見覚えがないことに気づいた。
「どこだ、ここ…」
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